インプラントは年を取ったらどうなるのか?インプラントの寿命に影響を与えてしまう原因についても解説

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インプラントは年を取ったらどうなるのか?インプラントの寿命に影響を与えてしまう原因についても解説

インプラントは年を取ったらどうなるのでしょうか。

この記事ではインプラントは年を取ったらどうなるのかについて紹介していきます。

インプラントの寿命は10年以上とされているため、メンテナンスをしっかりと行えば、年を取っても快適な噛み心地を維持できるでしょう。

ぜひこの記事を参考に、インプラントについての理解を深めてください。

 

インプラントは年を取ったらどうなるのか?

インプラント オール オン 4

インプラントは年を取っても適切なケアを行っていれば、長期間使用することが可能です。

一般的にインプラントの寿命は10年以上とされており、長いあいだ天然歯と同じような噛み心地を維持できます。

インプラントを20年以上経過して使用している方の割合は約7割です。

しかし、一人ひとりの口腔内状態やメンテナンス頻度、ケア方法などによって寿命は違ってきます。

 

インプラントの寿命に影響を与えてしまう原因

アバットメントのトラブル

インプラントの寿命に影響を与えてしまう原因について理解しておくと、インプラントの寿命を伸ばせるでしょう。

具体的にインプラントの寿命に影響を与えてしまう原因には、以下が挙げられます。

  • 技術力が低い歯科医院で治療を受けてしまう
  • 感染症にかかる
  • 歯ぎしりや食いしばりがある
  • インプラント以外の歯がダメになった

それぞれの原因について紹介していきますので、ぜひご確認ください。

 

技術力が低い歯科医院で治療を受けてしまう

技術力が低い歯科医院でインプラント治療を受けてしまうと、インプラントの寿命が短くなってしまうリスクがあります。

インプラント治療費が相場よりも大幅に安いと、治療の工程が省かれたり、カウンセリングや問診がなかったりするかもしれません。

インプラント治療の費用相場は、1本30~50万円です。

1本10万円未満で料金設定している歯科医院は選ばないようにしましょう。

 

感染症にかかる

感染症にかかってしまうと、インプラントの寿命に大きな影響を与えてしまいます。

インプラントの周囲に炎症が起きてしまうのがインプラント周囲炎です。

インプラント周囲炎になってしまうと、インプラントが抜け落ちてしまうリスクが高くなります。

インプラントは外科手術を行う必要があり感染症を引き起こしやすいので、除菌管理が徹底している歯科医院を選ぶようにしましょう。

 

歯ぎしりや食いしばりがある

歯ぎしりや食いしばりを習慣的に行っていると、インプラントに大きな負荷がかかり、寿命が短くなってしまうでしょう。

日常生活で歯ぎしりや食いしばりなどを行ってしまう方は、歯科用マウスピースを着用すれば、インプラントにかかる負荷を軽減できます。

また、力仕事をしている方は無意識に歯を食いしばっている可能性があるので、注意が必要です。

歯ぎしりや食いしばりなどの癖がある方は、インプラント治療を受ける前に改善しましょう。

 

インプラント以外の歯がダメになった

インプラント周辺の天然歯が虫歯や歯周病になってしまうと、インプラントにも悪影響を与えてしまうリスクがあります。

天然歯が虫歯や歯周病などで抜け落ちてしまうと、インプラントに負荷をかけてしまうのです。

短期間であれば問題なくインプラントを着用できますが、長期間インプラントに負荷をかけてしまうと、抜け落ちてしまうかもしれません。

インプラントはもちろん、天然歯が虫歯や歯周病などになってしまったら、なるべく早く治療を行いましょう。

 

インプラントの平均寿命

インプラントの平均寿命は、口内環境やインプラントの材質・メーカーなどによって異なりますが、10年前後が目安です。

寿命とは、インプラントが自然に外れてしまった状態を指します。

また、インプラントの人工歯部分の消耗が激しい場合についても、寿命だと考えられるでしょう。

 

インプラントの寿命を伸ばす方法

インプラントの寿命を伸ばす方法については、以下が挙げられます。

  • 定期的なメンテナンスを受ける
  • 計画性のあるインプラント治療を受ける
  • インプラントケアを入念に行う
  • タバコを辞める

それぞれの方法について紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

定期的なメンテナンスを受ける

インプラントは治療完了したら終わりではなくて、定期的なメンテナンスを受ける必要があります。

定期的なメンテナンスを行って異変を早期発見すると、インプラントが抜け落ちてしまうリスクを最小限に抑えられるでしょう。

インプラントは神経が通っていないので、周辺に炎症が起きても分かりづらく、症状が悪化してしまう可能性が高くなります。

いつの間にかインプラントがダメになってしまうのを予防するためにも、定期的にメンテナンスを受けるようにしましょう。

 

計画性のあるインプラント治療を受ける

寿命を長くするには、計画性のあるインプラント治療を受ける必要があります。

計画性なく一気にインプラントを入れてしまうと、天然歯にも悪影響を与えてしまうので注意が必要です。

歯並びや噛み合わせなどを考慮した計画性のあるインプラント治療を行っている歯科医院は、実績が豊富で、良い口コミ・評判が多い傾向があります。

 

インプラントケアを入念に行う

インプラントは、天然歯同様に入念にケアを行う必要があります。

ケアを怠ってしまうと、インプラント周囲炎になってしまうリスクがあるので注意が必要です。

インプラント周囲炎は、インプラント周辺に汚れや細菌が残っていることが主な原因で発生します。

毎日しっかりとブラッシングするのはもちろん、歯間ブラシやデンタルフロスなどを使用して、歯ブラシで落ちにくい汚れもしっかりと落としましょう。

 

タバコを辞める

普段から喫煙の習慣がある方は、非喫煙者に比べてインプラントと顎の骨が結合する時間が多く必要になるので、治療期間が伸びてしまう可能性があります。

喫煙は虫歯や歯周病になってしまうリスクが高くなってしまうのも事実です。

また、タバコによって歯茎の血管が細くなってしまうと血流も悪くなり、天然歯にも悪影響を与えてしまうリスクがあります。

インプラント治療を受けたいと思っている方は、治療が失敗してしまうリスクを少しでも減らすために、タバコは辞めるのをおすすめします。

 

インプラントのメリット

インプラントのメリットを把握しておくと、治療が自分の要望にあっているかどうか事前に確認することにつながります。

インプラントのメリットは以下の通りです。

  • しっかりと噛める
  • 扱いやすい
  • 他の歯に負担がかからない
  • 顎の骨が痩せにくい

それぞれのメリットについて紹介していきますので、これからインプラント治療を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

しっかりと噛める

インプラントは人工歯根を顎の骨に固定するので、しっかりと噛めるのがメリットです。

入れ歯やブリッジなどは他の天然歯で固定しているので、周囲の歯に負担をかけてしまいます。

しかしインプラントなら周囲の歯に負担がかかりません。

顎に力が伝わり、骨が痩せてしまうリスクも減らせます。

 

扱いやすい

インプラントは、天然歯と同様にメンテナンスを行えるので、扱いやすいのもメリットです。

入れ歯は毎日取り外してケアをする手間が必要で、噛み合わせが変わってしまうなどのデメリットがあります。

しかしインプラントであれば、顎の骨に直接固定されているので、天然歯同様に取り外すことなくケアが可能です。

インプラントは入れ歯に比べて扱いやすいので、治療後はもちろん、老後も余計な手間がかからないでしょう。

 

他の歯に負担がかからない

インプラントは、顎の骨にしっかりと固定されているので、他の歯に負担がかからないメリットが挙げられます。

部分入れ歯やブリッジなどは、ばねをかけて固定するために隣の歯が必要です。

そのため部分入れ歯やブリッジを使っていると健康な歯に負担をかけてしまい、最悪の場合は抜け落ちてしまうリスクもあるでしょう。

「少しでも健康的な歯を多く残したい」と思っている方にもインプラントがおすすめです。

 

顎の骨が痩せにくい

歯を失ってしまうと、噛んだときの力が顎に伝わらなくなるので、顎の骨が痩せてきてしまうリスクがあります。

ブリッジや入れ歯だと顎の骨に力が伝わらなくなるので、顎の骨が痩せてしまい、噛み合わせや歯並びが悪くなってしまう可能性があります。

インプラントであれば、直接人工歯根を埋め込んでダイレクトに力が加わるので、顎の骨が痩せるのを予防できます。

 

インプラントのデメリット

インプラントのデメリットを把握しておくと、インプラント治療前後のギャップを減らせるでしょう。

具体的にインプラントのデメリットについては、以下が挙げられます。

  • 治療費の負担が大きい
  • 外科手術が必要である
  • メンテナスが必要である
  • 治療期間が長い

それぞれのデメリットについて紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

治療費の負担が大きい

インプラント治療は自由診療なので、治療費は全額自己負担です。

そこで治療費の負担が大きいというデメリットが挙げられます。

保険が適用される入れ歯やブリッジに比べると費用が高くなってしまうので、インプラント治療をためらってしまっている方も多いでしょう。

しかし、インプラントは定期的なメンテナンスと正しいケアを行っていれば、10年以上使用できるとされています。

そのため長期的に見れば、治療は安いと言えるでしょう。

また年間で10万円以上の医療費を支払った場合には、医療費控除が受けられます。

 

外科手術が必要

インプラントは、顎の骨にインプラントを埋め込む外科手術が必要になるというデメリットが挙げられます。

外科手術を行うと、術後一定期間は腫れや痛みが出てしまう可能性があります。

また顎の骨にインプラントを埋め込む際に、細菌に感染してインプラント周囲炎になってしまうリスクがあるのもデメリットです。

外科手術に対する恐怖感がある方は、局所麻酔と「静脈内鎮静法」という麻酔を使用すれば、リラックスしながらインプラント治療を受けられます。

 

メンテナンスが必要

インプラントは、治療が完了したら終わりではなく、定期的にメンテナンスが必要です。

メンテナンスを怠ってしまうと、インプラント周囲炎になったり、周囲の歯に悪影響を与えたりするリスクが高くなってしまいます。

またインプラントの保証を有効にするためには、定期的なメンテナンスが必要です。

メンテナンスを怠ると不具合があっても追加で治療費が掛かってしまうので注意が必要です。

 

治療期間が長い

インプラント治療は、一般的な歯科治療を行うよりも、治療期間が長いというデメリットが挙げられます。

外科手術を行うのはもちろん、顎の骨に人工歯根を埋め込んで結合させる必要があるので、最低でも2ヶ月以上の治療期間が必要です。

高齢者や顎の骨が薄い方は、6ヶ月以上の治療期間がかかってしまう可能性もあるので確認を行いましょう。

 

インプラントについて理解を深めよう!

今回は、年を取ったらインプラントがどうなるのか知りたい方に向けて、インプラントの寿命に影響を与えてしまう原因やインプラントのメリット・デメリットを紹介しました。

インプラントの寿命に影響を与えてしまう原因については、以下が挙げられます。

  • 技術力が低い歯科医院で治療を受けてしまう
  • 感染症にかかる
  • 歯ぎしりや食いしばりがある
  • インプラント以外の歯がダメになった

また、インプラントのメリットを把握しておくと、治療が自分の要望にあっているかどうか事前に確認できます。

今回の記事を参考に、インプラントについて理解を深めてみてください。

 

東京都品川区YDC審美インプラント治療専門ガイド
監修:医療法人スマイルパートナーズ 理事長/齋藤和重
『山手歯科クリニック大井町』
住所:東京都品川区東大井5丁目25−1 カーサ大井町 1F

『山手歯科クリニック戸越公園』
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