インプラントのオールオン4と総入れ歯の違いとは?メリット・デメリットについても徹底解説

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インプラントのオールオン4と総入れ歯の違いとは?メリット・デメリットについても徹底解説

インプラントのオールオン4と総入れ歯の違いについてご存知ですか。

この記事では「インプラントのオールオン4と総入れ歯の違い」について紹介していきます。

 

他に「インプラントのオールオン4のメリット・デメリット」や「総入れ歯のメリット・デメリット」についてもまとめました。

ぜひこの記事を参考に、インプラントのオールオン4と総入れ歯の違いについて理解を深めてみてください。

 

インプラントのオールオン4と総入れ歯の違い

インプラント セラミック 違い

インプラントのオールオン4と総入れ歯には以下のような違いがあります。

    • 治療方法
    • 費用
    • 寿命

それぞれの項目について紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

治療方法

インプラントのオールオン4は、顎の骨に4つのインプラントを埋め込んで、すべての人工歯を乗せる治療方法です。

オールオン4は利便性や品質が高く、適応幅が広いというメリットが挙げられます。

総入れ歯は、歯を全て失った際に行われる一般的な治療方法です。

総入れ歯なら短期間で治療を行えますが、顎骨が痩せてしまったり、審美性が低かったりするなどの特徴が挙げられます。

インプラントのオールオン4と総入れ歯の治療方法は異なるので、自分の要望に合った方法を選びましょう。

 

費用

インプラントのオールオン4の場合、費用相場は片顎200万円~350万円が目安です。

基本的に保険適用外になるので、治療費は高額になる傾向があります。

人工歯がプラスチック製であれば費用が抑えられますが、セラミック製になると審美性や耐久性が高くなり、費用も高額です。

総入れ歯の場合は保険適用の治療となるので、金額は5,000円~2万円程度になります。

しかし耐久性が低く数年に1度は作り直しが必要で手間と費用がかかってしまうので注意が必要です。

 

寿命

インプラントのオールオン4の寿命は、一般的には15年程度です。

しかしインプラントを40年以上経っても使用し続けているケースもあります。

一方で総入れ歯の場合、寿命の目安は約3年です。

入れ歯を使い続けると顎の骨や歯茎が痩せてしまうリスクが高くなります。

そのためインプラントのオールオン4の方がおすすめと言えるでしょう。

インプラントのオールオン4は、総入れ歯と比べると使用できる期間が長いので、治療費自体は高いですが、長期的に見ると費用を安く抑えられます。

 

インプラントのオールオン4のメリット

インプラント 老後

インプラントのオールオン4のメリットについては、以下が挙げられます。

  • 顎の骨が痩せてしまうリスクを回避できる
  • 痛みが起こりづらい
  • 天然歯に近い噛み心地がある
  • 審美性が高い

それぞれのメリットについて紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

顎の骨が痩せてしまうリスクを回避できる

インプラントのオールオン4は、噛んだ際の力が顎骨に伝達できるので、顎の骨が痩せてしまうリスクを回避できるというメリットが挙げられます。

普段から咀嚼を行っていないと、顎の骨が痩せてしまい、歯や歯茎にも悪影響を与えてしまうのです。

顎の骨が痩せてしまうと顔全体が老けて見えます。

若々しさをキープしたい方は、インプラントのオールオン4がおすすめです。

 

痛みが起こりづらい

総入れ歯に比べて、インプラントのオールオン4は、しっかりと固定されているので、痛みが起こりづらいのもメリットです。

インプラントのオールオン4は、顎の骨に人工歯根を固定できるので、粘膜を傷つけてしまうリスクが少なくなります。

総入れ歯を長時間使用していて、歯茎が擦れてしまい、強い痛みが出ている人も多いでしょう。

そのため治療費が高いというデメリットがあっても、長期的に見るとインプラントの方が良いと考えられます。

 

天然歯に近い噛み心地がある

インプラントのオールオン4は、顎の骨にインプラントを埋め込むので、天然歯に近い噛み心地が得られるのもメリットです。

天然歯に近い噛み心地があり、今まで通りに食事ができて、自然な会話も可能になります。

噛み合わせが悪いと、最悪の場合には歯並びが悪くなってしまうリスクがあるので注意が必要です。

 

審美性が高い

インプラントのオールオン4は、天然歯と同様もしくはそれ以上に審美性が高いのも大きなメリットです。

入れ歯は、プラスチックで作成されているので、汚れが付着しやすく、歯が黄ばみやすくなります。

部分入れ歯やブリッジなども、金属部分が目立ってしまうので、審美性は高くありません。

少しでも見た目を良くしたいと思っている方は、インプラントのオールオン4の治療を受けるのをおすすめします。

 

インプラントのオールオン4のデメリット

頭を抱える女性

オールオン4を考えているのならデメリットも把握しておきましょう。

インプラントのオールオン4のデメリットについては、以下が挙げられます。

  • 治療費用が高い
  • 外科手術が必要である
  • 感染症にかかってしまうリスクがある

それぞれのデメリットについて紹介していきますので、これからインプラントのオールオン4の治療を受けたいと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

治療費用が高い

インプラントのオールオン4は、保険適用外になるので、治療費用が高くなるのがデメリットです。

オールオン4はメーカーから購入するインプラント自体が高額になっています。

さらに高度な技術と知識が必要で、治療ができる歯科医師が多くないのも、インプラント治療の費用が高い要因の1つです。

個人差はありますが、口内状態が悪い場合と、さらに治療費が高くなってしまうリスクもあります。

事前に口内状態を確認してもらいましょう。

 

外科手術が必要である

インプラントのオールオン4は、外科手術を行う必要があるので、身体的な負担が掛かってしまうのもデメリットです。

手術では局所麻酔を行い、歯茎を切開して顎の骨を削ります。

全身性の疾患がある方や高齢の方などは、体力的はもちろん、身体的負荷が大きくかかってしまうでしょう。

インプラント治療が受けられない場合もあるので、事前の確認が必要です。

また、治療期間が長くなってしまうので、通院しなければならない手間が増えてしまうといったデメリットもあります。

 

感染症にかかってしまうリスクがある

インプラント治療は、細菌によって感染症にかかってしまうリスクがあるのもデメリットです。

この感染症は「インプラント周囲炎」と呼ばれます。

インプラント周囲炎とは、インプラント周辺の組織が歯周病に感染してしまった状態です。

自覚症状が出にくく、気づいたときには症状が悪化してしまっているケースも多く見られます。

少しでも変化がある場合には、歯科医院で検査をしてもらいましょう。

 

総入れ歯のメリット

どのような手術?

総入れ歯のメリットについては、以下が挙げられます。

    • 保険適用される
    • 身体への負担が少ない
    • 早期に装着できる

それぞれのメリットについて紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

保険適用される

総入れ歯は、保険適用されるので、比較的安く治療を受けられるのがメリットです。

基本的には、ほとんどの症例に適応しているので、口内環境が悪い方でも使用できます。

少しでも費用を安く抑えたいと思っている方におすすめの治療方法と言えるでしょう。

 

身体への負担が少ない

総入れ歯は、インプラントのオールオン4と違い外科手術を行う必要がないので、身体への負担が少ないのもメリットです。

高齢の方や、全身疾患を持っている方などは、外科手術では身体的負荷が大きくなり健康状態が悪化してしまうリスクがあるので、治療が受けられない可能性があります。

しかし総入れ歯なら治療後のリスクを最小限に抑えられるでしょう。

 

早期に装着できる

総入れ歯は、早期に装着できるというメリットが挙げられます。

歯がないと生活に支障が出ます。

入れ歯なら歯科医院によっても異なりますが、1~2週間程度で完成するでしょう。

 

総入れ歯のデメリット

胸の前で×をする女性

総入れ歯のデメリットについては、主に以下が挙げられます。

  • 毎日のメンテナンスが不可欠
  • 天然歯同様には噛めない
  • 顎の骨が衰えてしまうリスクがある

それぞれのデメリットについて紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

毎日のメンテナンスが不可欠

総入れ歯は、毎日入れ歯を外してメンテナンスをする必要があるのがデメリットです。

毎日メンテナンスを行わないと、入れ歯に汚れや雑菌などが付着してしまい、口臭などの原因になってしまうでしょう。

メンテナンスでは、入れ歯を直接ブラッシングする方法や洗浄液に浸けるなどの方法が挙げられます。

入れ歯はメンテナンスに手間や費用が掛かってしまうので、あらかじめ注意が必要です。

 

天然歯同様には噛めない

歯を痛がる女性

総入れ歯は、天然歯と同じように噛む力が加えられないので、天然歯同様には噛めないのもデメリットです。

今までは問題なく噛み切れても、総入れ歯になると、噛む力や噛み合わせが変わります。

そこで噛み切れなかったり、食べづらくなったりするでしょう。

また、総入れ歯にすると全体的に噛む力が弱くなってしまいます。

入れ歯を装着した際に少しでも違和感があれば、再調整をしてもらいましょう。

 

顎の骨が衰えてしまうリスクがある

総入れ歯は、インプラントのオールオン4とは違って歯茎で入れ歯を固定しているので、顎の骨に力が加わらず、顎の骨が衰えてしまうリスクがあるのもデメリットです。

インプラントのオールオン4は、人工歯を固定しているので、食事などをする際には、顎の骨に直接力を加えられます。

比較的若い方が総入れ歯にしてしまうと、顎の骨が衰えやすく、見た目に悪影響を与えてしまう可能性が高くなるので、インプラントのオールオン4がおすすめと言えるでしょう。

 

インプラントと総入れ歯のケア方法

インプラントの注意点

インプラントと総入れ歯のケア方法について把握しておくと、歯のトラブルを未然に防ぐことにもつながります。

それぞれのケア方法について紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

インプラントのケア方法

インプラントは、基本的に天然歯と同じように扱うことができます。

歯ブラシを使用してブラッシングをするのはもちろん、歯間ブラシやデンタルフロスなどを使用すれば、歯や歯茎の健康維持につながります。

インプラントは、天然歯と違い、虫歯になることはありません。

しかしケアを怠ってしまうと、周囲の歯に悪影響を与えてしまうリスクが高くなります。

インプラントは定期的に歯科医院でメンテンナスを行い、抜け落ちや、インプラント歯周炎などのトラブルを予防しましょう。

 

総入れ歯のケア方法

総入れ歯は、天然歯やインプラント以上に入念なケアが必要です。

食後や就寝前に、ブラシで汚れを落としたり、入れ歯専用の洗浄液につけ置きしたりする必要があります。

ケアを怠ってしまうと、口内環境が悪くなってしまい、トラブルが起こりやすくなるので注意が必要です。

入れ歯は3~5年に一度は新しい入れ歯に入れ替える必要があります。

古い入れ歯を長年使用してしまうと、噛み合わせが悪くなってしまい、顎関節症などになってしまうリスクがありますので注意しましょう。

 

インプラントのオールオン4と総入れ歯について理解を深めよう!

デンタルローンのメリット

今回は、インプラントのオールオン4と総入れ歯について知りたい方に向けて、違いやそれぞれのメリット・デメリットなどを紹介しました。

インプラントのオールオン4のメリットについては、以下が挙げられます。

  • 顎の骨が痩せてしまうリスクを回避できる
  • 痛みが起こりづらい
  • 天然歯に近い噛み心地がある
  • 審美性が高い

ケア方法について把握しておくと、歯のトラブルを未然に防ぐことにもつながります。

今回の記事を参考に、インプラントのオールオン4と総入れ歯の違いについて理解を深めてみてください。

 

東京都品川区YDC審美インプラント治療専門ガイド
監修:山手歯科クリニック(大井町・戸越公園) 理事長/齋藤和重