インプラントの失敗例とは?インプラントが失敗する理由や対策についても徹底解説

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インプラントの失敗例とは?インプラントが失敗する理由や対策についても徹底解説

インプラントの失敗例について知りたいと考えていませんか。

インプラントの失敗例では、細菌に感染したり人工歯が固定されていなかったりといった事例があります。

本記事では失敗例のほかに、インプラントが失敗する理由やインプラント治療が失敗しないための対策についてもまとめました。

ぜひ今回の記事を参考に、インプラントの失敗例について理解を深めてみてください。

 

インプラントの失敗例

インプラント チタン

インプラントの失敗例を把握しておくと、治療で失敗してしまうリスクを最小限に抑えられるでしょう。

インプラントの失敗例については、以下が挙げられます。

    • インプラントが細菌に感染する
    • インプラントが固定されない
    • 腫れや痛みの症状が長く続く
    • 人工歯が破損する
    • インプラントの見た目が悪い

それぞれの失敗例について紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

インプラントが細菌に感染する

インプラントの失敗では、細菌への感染が挙げられます。

治療を行う環境の衛生管理や、メンテナンスが不十分でないと、インプラントが細菌に感染するリスクが高くなるでしょう。

インプラントが細菌に感染してしまうと、インプラント周囲炎になりやすく、重症化するとインプラントが抜け落ちてしまう可能性もあります。

またインプラント治療を行う前に、天然歯の虫歯や歯周病などの治療が不十分な場合も、インプラントが細菌に感染しやすくなるので注意が必要です。

インプラント治療をこれから受けようとしている方は、減菌管理などが徹底している歯科医院を選ぶようにしましょう。

 

インプラントが固定されない

インプラントが固定されないのも失敗例の1つです。

インプラント治療を行っても、人工歯根と顎の骨がしっかりと固定されておらず、インプラントが欠落してしまうケースがあります。

インプラントが顎の骨と結合しなければ、噛むことができず、噛み合わせが悪くなったり歯並びが悪くなってしまったりするでしょう。

インプラントが固定されない原因には、人工歯根を埋め込む深さや位置が適切でなかったり、ドリルで骨にダメージを与えてしまったりすることなどが挙げられます。

 

腫れや痛みの症状が長く続く

インプラント治療では、腫れや痛みの症状が長く続いてしまうという失敗もあります。

腫れや痛みのピークは手術から約3日間です。

1週間も経てば治っていきますが、2週間以上たっても症状が治らない場合には、インプラントに何らかの異常があると疑われます。

原因として考えられるのが、インプラントが細菌に感染していたり、適切に埋め込まれていかったりすることです。

インプラント治療後になんらかの異常が見られたら、なるべく早く担当歯科医に診てもらうようにしましょう。

 

人工歯が破損する

インプラント治療後に人工歯が破損してしまうというケースもあります。

噛み合わせが適切ではないと、インプラントに負荷が集中してしまい、破損してしまう可能性が高くなるでしょう。

また、アパッチメントの締め付けが不十分だと、インプラントが不安定な状態になってしまい、破損の原因になります。

 

インプラントの見た目が悪い

インプラント治療後に、見た目が悪くなってしまうという失敗も少なくありません。

インプラントが細菌に感染したり、その周辺の歯が虫歯や歯周病になったりすると、歯茎が下がってしまいインプラントが長く見えてしまいます。

症状が進むとインプラントの金属部が見えてしまうので、見た目に異変があればなるべく早めに治療を受けるようにしましょう。

 

インプラントが失敗する理由

インプラント治療の痛み

インプラントが失敗する理由については、以下が挙げられます。

  • インプラントが細菌に感染する
  • 検査が不十分である
  • 治療計画に問題がある
  • 歯科医の技術が不足している
  • 医療設備や衛生管理が不十分である
  • トラブル発生時の対応が不適切である
  • 歯科医師と患者のコミュニケーションが不足している

それぞれの理由について紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

検査が不十分

インプラント治療前の診察や検査が不十分だと、インプラントが失敗してしまう原因です。

治療前には歯科用CTやレントゲンなどの検査を行い、歯・骨・神経などを細かく調べる必要があります。

噛み合わせや歯並びが悪い状態だとインプラントに負荷がかかってしまう可能性があるので、しっかり調べるのが重要です。

インプラントは高い技術力や精度も必要になるので、インプラント治療を成功させるには入念な検査が必要になります。

 

治療計画に問題がある

インプラント治療を安全に進めるには、適切な治療計画が必要です。

どの部位に何本入れるのか、インプラントの向きや位置はどうするかなどを踏まえて、できるだけ詳細な治療計画を作成しなくてはなりません。

治療計画の作成が完了したら、患者へと正確に伝えて、お互いが協力しながら治療を行う必要があります。

インプラントの治療費が安い場合には、費用を手間や費用を削っているぶん治療計画が簡易的になっている場合があるので、注意が必要です。

 

歯科医の技術が不足している

インプラント治療は、通常の歯科治療よりも歯科医の技術力が非常に重要になります。

歯科医になるには大学で指定されたカリキュラムを受けるので、必要な知識は身についているはずですが、技術力には個人差があるのが事実です。

実績が豊富な歯科医院であれば、技術力が高い歯科医院が多く在籍している傾向があります。

ホームページには、歯科医の治療実績や経歴などが詳しく記載されている場合もありますので、事前にチェックしておきましょう。

 

医療設備や衛生管理が不十分である

インプラント治療では精密な治療を行う必要があるので、十分な医療設備や衛生管理が必要です。

インプラント治療は細菌感染によって治療が失敗することがあります。

インプラントが脱落してしまうなどのリスクを減らしたいのであれば、医療設備や衛生管理がしっかりとしている歯科医院を選ぶようにしましょう。

 

トラブル発生時の対応が不適切である

トラブル発生時の対応が不適切だと、インプラントが抜け落ちてしまったり、細菌に感染してしまったりするリスクが高くなります。

どんなに歯科医の技術力が高くても、手術中や治療完了後のトラブルは避けられません。

そこであらゆるリスクを予想して、治療を行う必要があります。

トラブルがあったにも関わらず様子を見るだけで対応してもらえない場合には、他の歯科医院で治療を受けましょう。

 

歯科医師と患者のコミュニケーションが不足している

インプラント治療では、歯科医と患者とのコミュニケーション不足によって治療が失敗してしまうリスクがあるので注意が必要です。

治療自体が問題なく終わっても、歯科医と患者との認識のズレがあると納得できない結果になってしまうケースが多くあります。

意思疎通がしっかりとしていれば、お互い納得した状態で治療を行えてトラブルも少なくなるでしょう。

 

インプラント失敗後の対応方法

歯の絵を虫眼鏡でのぞく様子とはてなマーク

インプラント失敗後の対応方法を把握しておくと、被害を最小限に抑えることにつながるでしょう。

インプラント失敗後の対応方法については、以下が挙げられます。

  • セカンドオピニオンで他の歯科医院に相談する
  • 歯科医師会に相談する
  • 国民生活センターに相談する
  • 弁護士に相談する

それぞれの対応方法について紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

セカンドオピニオンで他の歯科医院に相談する

インプラント失敗後の対応方法として、セカンドオピニオンで他の歯科医院に相談する方法が挙げられます。

歯科医院によって、治療方法には得意不得意があるものです。

他の歯科医院に相談すると、治療の成功にもつながるでしょう。

大学病院は設備が充実していて高い技術力を持っている歯科医が多く在籍しているので、おすすめのセカンドオピニオンです。

 

歯科医師会に相談する

各都道府県の地域ごとにある歯科医師会に相談すると、インプラントが失敗してしまった歯科医院に連絡をしてもらえる可能性があります。

歯科医院によっては、歯科医師会からの連絡によって、トラブルへの適切な処置をしてくれるでしょう。

しかし歯科医師会が歯科医院に直接指導するわけではありません。

状況を伝える程度しかできないので、あらかじめ注意が必要です。

 

国民生活センターに相談する

インプラントに失敗したなら、国民生活センターに相談する方法もあります。

国民生活センターとは、国民生活の安定や向上を目的に、国民生活に関する情報提供と調査研究を行っている独立行政法人です。

実際に国民生活センターにインプラントでのクレームが入り、歯科学会や関連している機関に改善を求めるように指示を出すというケースもあります。

通っている歯科医院で少しでもおかしな点があるのであれば、気軽に相談してみてください。

 

弁護士に相談する

インプラント治療に失敗した原因が明らかに歯科医院の過失なら、弁護士に相談しましょう。

弁護士に依頼して訴訟を起こす際にはカルテが必要です。

あらかじめ歯科医院にカルテ開示を依頼しておきましょう。

歯科医院によっては、カルテ開示で印刷代などの費用が必要です。

また弁護士に依頼する際にも費用が発生するので注意してください。

 

インプラント治療が失敗しないための対策

インプラント治療が失敗しないための対策には以下が挙げられます。

  • 実績が豊富な歯科医院を選ぶ
  • 設備が充実している歯科医院を選ぶ
  • 減菌対策がしっかりと行われているか確認する
  • メンテナンスに力を入れているか調べる

それぞれの対策について紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

実績が豊富な歯科医院を選ぶ

インプラントを成功させるには、歯科医院の選び方が重要になります。

ぜひ実績が豊富な歯科医院を選ぶようにしてください。

実績が豊富な歯科医院なら、インプラント治療中にトラブルが起きても、適切に対処してもらえるでしょう。

実績が豊富かどうかは、ホームページ・口コミ・評判などから確認できます。

 

設備が充実している歯科医院を選ぶ

インプラント治療では精密な診断が必要不可欠になるので、設備が充実している歯科医院を選ぶようにしましょう。

歯科用CTやレントゲンなどの設備がある歯科医院を選ぶと、インプラント治療のリスクを最小限に抑えることにつながります。

設備は歯科医院のホームページに載っています。

確認できない場合には、電話などで確認をしておきましょう。

 

減菌対策がしっかりと行われているか確認する

インプラントは外科手術を行う必要があるので、減菌対策がしっかりとしている歯科医院を選ぶようにしましょう。

減菌対策がしっかりしていない歯科医院を選んでしまうと、インプラントに細菌が感染するおそれがあります。

細菌に感染すると、インプラント周囲炎になってしまうリスクも高いので注意が必要です。

外科手術をクリーンルームで行っているか、治療に使う器具がしっかりと減菌されているかどうか確認しましょう。

 

メンテナンスに力を入れているか調べる

メンテナンスに力を入れているか調べるのも大切です。

メンテナンスに力を入れている歯科医院を選ぶと、インプラントの寿命を伸ばすことにもつながるでしょう。

定期的にメンテナンスを行えば、インプラントは10年以上も使用できます。

インプラント以外の天然歯についてもメンテナンスを行える歯科医院を選ぶと、口腔環境の悪化を予防できます。

 

インプラントの失敗を予防しよう!

本記事ではインプラントの失敗例について知りたい方に向けて、失敗する理由やインプラント治療が失敗しないための対策を紹介しました。

インプラントの失敗例については、以下が挙げられます。

    • インプラントが細菌に感染する
    • インプラントが固定されない
    • 腫れや痛みの症状が長く続く
    • 人工歯が破損する
    • インプラントの見た目が悪い

インプラント失敗後の対応方法を把握しておくと、被害を最小限に抑えることにもつながります。

今回の記事を参考に、インプラントの失敗を予防しましょう。

 

東京都品川区YDC審美インプラント治療専門ガイド
監修:医療法人スマイルパートナーズ 理事長/齋藤和重
『山手歯科クリニック大井町』
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