歯が“浮く感じ”が続く…痛みがなくても注意したい歯周病のサイン とは?

こんにちは。スマイルパートナーズ山手歯科クリニックです。

「歯が少し浮いているような気がする」 「噛むとその歯だけ違和感がある」 「痛みはないけれど、なんとなく気になる」 このような症状を感じたことはありませんか。

歯の異常というと、強い痛みや腫れを思い浮かべる方が多いかもしれません。そのため、痛みがない状態では「様子を見ていても問題ないだろう」と考えてしまうことも少なくありません。

しかし実際には、歯周病をはじめとするお口のトラブルは、必ずしも痛みから始まるわけではありません。歯が浮くような感覚や噛んだときのわずかな違和感が、最初に現れるサインとなることもあります。

特に歯周病は、自覚症状が少ないまま進行することがある病気です。歯ぐきの炎症や歯を支える骨の変化が起きていても、痛みを感じにくいため、気づいたときには症状が進行しているケースも少なくありません。

また、歯が浮く感じの原因は歯周病だけではありません。食いしばりや歯ぎしり、噛み合わせの変化、歯の根の先の炎症など、さまざまな要因が関係していることがあります。そのため、「そのうち治るだろう」と自己判断するのではなく、原因を正しく確認することが大切です。

今回は、歯が浮くように感じる主な原因や歯周病との関係、検査で確認できること、治療の考え方について詳しく解説します。違和感の正体を知り、大切な歯を守るための参考にしていただければ幸いです。

 

1.「歯が浮く感じ」がするときの不安

歯が少し浮いているような感覚や、噛んだときの違和感があると、「何か異常が起きているのではないか」と不安になるものです。強い痛みがない場合は様子を見てしまいがちですが、歯が浮くような感覚はお口の中からのサインであることもあります。まずはどのような原因が考えられるのかを知ることが大切です。

 

痛みがないのに違和感だけが続く理由

歯のトラブルというと、「痛みが出るもの」というイメージを持つ方も多いでしょう。

しかし実際には、

・歯が浮く感じがする
・噛んだときに違和感がある
・何となく歯が気になる

といった症状だけが現れることもあります。

特に歯周病や噛み合わせの問題では、初期の段階で強い痛みが出ないことも少なくありません。

そのため、

「痛くないから大丈夫だろう」

と考えてしまい、受診のタイミングを逃してしまうケースもあります。

違和感が長く続く場合は、一度原因を確認することが大切です。

 

噛むとわずかに当たる感覚への戸惑い

歯が浮く感じとともに、

・噛むと少し当たりやすい
・特定の歯だけ先に触れる気がする
・食事中に違和感がある

と感じる方もいます。

このような症状は、

・歯周組織の炎症
・噛み合わせの変化
・食いしばりや歯ぎしり

などが関係している場合があります。

ただし、自分ではどこに問題があるのか判断しにくいため、「気のせいかもしれない」と様子を見てしまうこともあります。

小さな変化であっても、お口からのサインとして捉えることが重要です。

 

歯周病ではないかと心配になる瞬間

歯が浮く感覚が続くと、

「歯周病なのではないか」

と不安になる方も少なくありません。

特に、

・歯ぐきから出血する
・口臭が気になる
・歯ぐきが下がった気がする

といった症状がある場合は、歯周病を疑うきっかけになることがあります。

しかし、歯が浮く感じの原因は歯周病だけではありません。

根の先の炎症や噛み合わせの問題など、別の原因が関係していることもあります。

だからこそ、自己判断ではなく原因を正確に把握することが大切です。

 

歯が浮く感じは、痛みがなくてもお口の中で何らかの変化が起きているサインかもしれません。歯周病をはじめ複数の原因が考えられるため、違和感が続く場合は早めに歯科医院で相談することが大切です。

 

2.歯が浮くように感じる主な原因

歯が浮くような違和感があると、「歯周病が進行しているのではないか」と不安になる方も多いでしょう。しかし、歯が浮く感じの原因は一つではありません。歯周病だけでなく、噛み合わせの変化や歯の根の炎症など、さまざまな要因が関係していることがあります。そのため、症状だけで原因を特定することは難しく、正確な診断が重要になります。

 

歯周病による歯根周囲の炎症

歯が浮く感じの原因としてまず考えられるのが、歯周病による炎症です。

歯周病が進行すると、

・歯ぐきに炎症が起こる
・歯周ポケットが深くなる
・歯を支える組織に負担がかかる

ことがあります。

その結果、

・歯が少し持ち上がったように感じる
・噛んだときに違和感がある
・歯がムズムズするように感じる

場合があります。

特に歯周病は初期段階では痛みが少ないことも多いため、「違和感だけ」が最初のサインになることもあります。

 

噛み合わせの変化や食いしばりの影響

歯周病がなくても、噛み合わせの問題によって歯が浮くように感じることがあります。

例えば、

・歯ぎしり
・食いしばり
・噛み合わせのズレ

などが続くと、一部の歯へ過剰な力が加わることがあります。

その結果、

・噛むと歯が当たりやすい
・歯が押し出されるような感覚がある
・朝起きたときに違和感が強い

といった症状が現れることがあります。

無意識に行われる習慣であるため、自分では気づいていないケースも少なくありません。

 

根の先の炎症(根尖性歯周炎)の可能性

歯の根の先に炎症が起きている場合も、歯が浮くような感覚が生じることがあります。

これを根尖性歯周炎と呼びます。

主な原因としては、

・神経が感染している
・過去の根管治療後に炎症が再発している
・歯の内部に細菌が侵入している

などが考えられます。

根尖性歯周炎では、

・噛んだときに違和感がある
・歯が浮いたように感じる
・痛みが出たり出なかったりする

ことがあります。

症状が軽い場合は気づきにくいため、レントゲン検査などによる確認が必要になります。

 

歯が浮く感じの原因には、歯周病による炎症、噛み合わせの問題、根の先の炎症などさまざまな可能性があります。症状だけでは原因を判断できないため、違和感が続く場合は早めに歯科医院で検査を受けることが大切です。

 

3.痛みがなくても注意したい理由

歯に違和感があるものの、強い痛みがない場合、「もう少し様子を見ても大丈夫だろう」と考えてしまう方は少なくありません。しかし、歯周病をはじめとするお口のトラブルの中には、症状が進行していても痛みがほとんど現れないものがあります。そのため、「痛くない=問題ない」とは限らないことを知っておくことが大切です。歯が浮くような感覚が続いている場合は、その違和感がお口からのサインである可能性も考えられます。

 

初期歯周病は自覚症状が乏しい

歯周病が怖いと言われる理由の一つに、自覚症状の少なさがあります。

初期の段階では、

・歯ぐきが少し腫れる
・歯磨きのときに出血する
・何となく違和感がある

程度で、強い痛みが出ないことも少なくありません。

そのため、

「忙しいから後で受診しよう」
「そこまで気にならないから大丈夫だろう」

と考えてしまい、気づかないうちに進行してしまうケースがあります。

特に歯が浮くような感覚は、炎症による初期変化として現れることもあるため注意が必要です。

 

骨吸収が進んでも気づきにくい背景

歯周病が進行すると、歯を支えている顎の骨に影響が及ぶことがあります。

しかし、

・骨そのものに痛みを感じにくい
・変化がゆっくり進行する
・日常生活に大きな支障が出にくい

といった特徴があります。

そのため、

・歯周ポケットが深くなっている
・骨吸収が進んでいる
・歯を支える力が弱くなっている

状態でも、自分では気づけない場合があります。

実際に歯科医院でレントゲン検査を受けて初めて、骨の変化が確認されるケースも少なくありません。

 

違和感が唯一のサインになることもある

歯周病や噛み合わせの問題では、違和感だけが症状として現れることがあります。

例えば、

・歯が浮く感じがする
・噛んだときに少し当たりやすい
・歯に意識が向いてしまう

といった変化です。

これらは一見すると小さな症状に思えるかもしれません。

しかし場合によっては、

・歯周病の進行
・噛み合わせの異常
・歯根周囲の炎症

などのサインである可能性があります。

そのため、「痛くないから様子を見る」のではなく、違和感が続く場合は原因を確認することが大切です。

 

歯周病は初期段階では痛みが少なく、骨吸収が進行していても気づきにくいことがあります。歯が浮く感じなどの違和感が唯一のサインになる場合もあるため、症状が続くときは早めに歯科医院で相談することが大切です。

 

4.検査で確認できること

歯が浮くような違和感がある場合、その原因を特定するためには適切な検査が欠かせません。歯周病、噛み合わせの問題、歯の根の炎症など、見た目だけでは判断できない原因が隠れていることもあります。そのため、症状のある歯だけを見るのではなく、お口全体の状態を確認しながら総合的に診断することが重要です。歯科医院ではどのような検査が行われるのでしょうか。

 

歯周ポケット検査の役割

歯周病が疑われる場合に行われる代表的な検査が歯周ポケット検査です。

歯周ポケットとは、

・歯と歯ぐきの境目にある溝
・歯周病によって深くなる部分

を指します。

検査では専用の器具を使って、

・ポケットの深さ
・出血の有無
・炎症の程度

などを確認します。

ポケットが深くなっている場合は、歯周病が進行している可能性があります。

また、歯が浮く感じの原因が歯周病によるものかを判断するための重要な手がかりにもなります。

 

レントゲンで見る骨の状態

歯周病は歯ぐきだけの病気ではありません。

進行すると、

・歯を支える骨
・歯根の周囲組織

にも影響を及ぼすことがあります。

しかし、骨の状態は肉眼で確認できません。

そのため、レントゲン検査によって、

・骨吸収の有無
・歯根周囲の炎症
・根尖性歯周炎の可能性

などを確認します。

特に歯が浮く感覚がある場合には、歯周病だけでなく歯の根の先に炎症が起きていないかを確認することも重要です。

見た目では分からない変化を把握するために、レントゲン検査は大きな役割を担っています。

 

噛み合わせのバランス評価

歯が浮く感じの原因は炎症だけとは限りません。

例えば、

・食いしばり
・歯ぎしり
・噛み合わせのズレ

によって、一部の歯へ過剰な力がかかっていることもあります。

そのため、

・どの歯が強く当たっているか
・噛み合わせに偏りがないか
・顎の動きに問題がないか

なども確認されます。

噛み合わせの問題が関与している場合には、炎症の治療だけでは改善しないこともあるため、総合的な評価が重要になります。

 

歯が浮く感じの原因を調べるためには、歯周ポケット検査やレントゲン検査、噛み合わせの評価が行われます。症状だけでは原因を特定できないことも多いため、適切な検査によってお口全体の状態を確認することが大切です。

 

5.歯周病が原因だった場合の治療

歯が浮くような違和感の原因が歯周病だった場合、症状の程度に応じて治療が進められます。歯周病は細菌による炎症が主な原因であるため、まずは炎症を抑え、お口の環境を整えることが重要です。また、進行の程度によっては外科的な処置が検討されることもあります。さらに、歯周病だけでなく噛み合わせの問題が関係している場合には、その改善も重要な治療の一つになります。

 

プラーク・歯石除去の基本治療

歯周病治療の基本となるのは、原因となる細菌を減らすことです。

そのためまずは、

・プラーク(歯垢)の除去
・歯石の除去
・適切なセルフケアの指導

などが行われます。

歯石は歯ブラシだけでは取り除くことができないため、歯科医院での専門的なクリーニングが必要になります。

また、

・磨き残しの確認
・歯磨き方法の見直し

も重要な治療の一環です。

炎症が改善することで、歯が浮くような違和感が軽減することもあります。

 

進行例で検討される外科的処置

歯周病が進行し、歯周ポケットが深くなっている場合には、基本治療だけでは十分な改善が得られないことがあります。

そのようなケースでは、

・歯周外科治療
・歯周組織再生療法
・フラップ手術

などが検討される場合があります。

これらは歯周ポケットの奥深くに付着した細菌や歯石を除去したり、歯周組織の改善を目指したりする治療です。

ただし、すべての患者様に必要となるわけではありません。

歯周病の進行度や歯の状態に応じて適応が判断されます。

 

噛み合わせ調整の重要性

歯周病による炎症に加えて、噛み合わせの問題が歯へ負担をかけている場合もあります。

例えば、

・食いしばり
・歯ぎしり
・特定の歯への強い接触

などが続くと、歯を支える組織へ負担が集中することがあります。

その結果、

・歯が浮くように感じる
・噛むと違和感がある
・歯周病の症状が悪化しやすくなる

場合があります。

そのため必要に応じて、

・噛み合わせの調整
・ナイトガードの使用
・生活習慣の見直し

などが検討されることもあります。

歯周病治療では炎症だけでなく、歯にかかる力のバランスを整えることも大切です。

 

歯周病が原因で歯が浮く感じが生じている場合は、プラークや歯石の除去を中心とした基本治療から始めます。進行状況によっては外科的処置や噛み合わせの改善も検討されるため、原因に応じた適切な治療を受けることが重要です。

 

6.歯を保存できる可能性があるケース

歯が浮く感じの原因が歯周病や歯根周囲の炎症だった場合、「この歯はもう抜かなければならないのだろうか」と不安になる方もいらっしゃいます。しかし、歯の状態によっては抜歯以外の選択肢が検討できる場合があります。近年では、できるだけ天然歯を残すことを重視した治療も行われており、その一つがエクストルージョン(歯根挺出術)です。すべての症例に適応できるわけではありませんが、保存治療の可能性を知っておくことは大切です。

 

エクストルージョンの基本的な考え方

エクストルージョンとは、歯根を少しずつ引き上げることで、歯ぐきの下に隠れている歯質を利用しながら歯の保存を目指す治療法です。

例えば、

・歯ぐきの深い位置まで進行したむし歯
・歯の根元付近で起きた破折
・被せ物の維持が難しい状態

などで検討されることがあります。

本来なら抜歯が選択されることもあるケースで、歯根を活用して保存できる可能性を探る方法といえます。

天然歯を残せる可能性がある点が大きな特徴です。

 

歯根挺出術が検討される条件

エクストルージョンは誰にでも行える治療ではありません。

一般的には、

・歯根が十分な長さで残っている
・歯を支える骨がある程度保たれている
・保存後の機能回復が期待できる

といった条件が必要になります。

一方で、

・重度の歯周病が進行している
・歯根が大きく破折している
・周囲の骨の支持が極端に少ない

場合には適応が難しいこともあります。

そのため、レントゲンやCTなどを用いた精密な検査によって判断することが重要です。

 

抜歯を回避するための選択肢

歯を保存することにはさまざまなメリットがあります。

例えば、

・天然歯の感覚を維持できる
・将来の治療選択肢を残しやすい
・骨吸収の進行を抑えられる可能性がある

といった点です。

もちろん、すべての歯を無理に残すことが最善とは限りません。

しかし、

・保存できる可能性があるか
・インプラント以外の選択肢があるか

を確認したうえで治療方針を決めることは大切です。

抜歯か保存かを慎重に見極めることで、より納得感のある治療につながります。

 

歯が浮く感じの原因によっては、エクストルージョン(歯根挺出術)などの保存治療が検討できる場合があります。抜歯が必要と言われた場合でも、まずは歯を残せる可能性があるかどうかを含めて専門の歯科医師へ相談することが大切です。

 

7.噛み合わせが関与している場合

歯が浮くような感覚があると、「歯周病かもしれない」と考える方が多いかもしれません。しかし実際には、噛み合わせの問題が原因となっているケースもあります。特に食いしばりや歯ぎしりの習慣がある場合は、歯やその周囲の組織に大きな負担がかかることがあります。そのため、歯周病だけでなく、歯に加わる力の問題にも目を向けることが大切です。

 

食いしばりや歯ぎしりとの関連

歯は本来、食事や会話のときに接触する程度が正常とされています。

しかし、

・無意識に歯を強く噛みしめる
・睡眠中に歯ぎしりをする
・仕事や家事の最中に力が入る

といった習慣があると、歯や歯周組織へ大きな負担がかかることがあります。

その結果、

・歯が浮くような感覚がある
・噛むと違和感がある
・特定の歯だけ当たりやすい

といった症状が現れることがあります。

特に朝起きたときに症状が強い場合は、夜間の歯ぎしりが関係している可能性も考えられます。

 

ナイトガードの役割

食いしばりや歯ぎしりによる負担が疑われる場合には、ナイトガードの使用が検討されることがあります。

ナイトガードとは、

・就寝中に装着するマウスピース
・歯や歯周組織を保護する装置

です。

使用することで、

・歯への過度な力を分散する
・歯のすり減りを抑える
・顎関節への負担を軽減する

ことが期待されます。

もちろん、ナイトガードだけですべての症状が改善するわけではありません。

しかし、歯に加わる力をコントロールするための有効な方法の一つとして活用されることがあります。

 

日常生活で見直したい習慣

噛み合わせに関係する症状では、日常生活の習慣も重要です。

例えば、

・集中しているときに歯を噛みしめる
・頬杖をつくことが多い
・ストレスを強く感じている

といった習慣が、歯や顎へ負担をかけることがあります。

また、

・上下の歯を常に接触させない
・姿勢を整える
・十分な休息を取る

ことも、お口への負担軽減につながる場合があります。

症状の改善を目指すためには、治療だけでなく日常生活を見直すことも大切です。

 

歯が浮く感じは、歯周病だけでなく食いしばりや歯ぎしりなどの噛み合わせの問題が関係していることもあります。原因を正しく把握し、必要に応じてナイトガードの使用や生活習慣の見直しを行うことが大切です。

 

8.受診前にできるセルフチェック

歯が浮くような違和感があるとき、「すぐに受診したほうがいいのだろうか」「もう少し様子を見ても大丈夫だろうか」と迷う方もいらっしゃるでしょう。もちろん正確な診断は歯科医院での検査が必要ですが、受診前にお口の状態を確認しておくことで、症状をより具体的に伝えやすくなります。ただし、自己判断で原因を決めつけたり無理に触ったりすることは避け、あくまで状態を把握するためのセルフチェックとして活用することが大切です。

 

歯ぐきの腫れや出血の有無

まず確認したいのは、歯ぐきの状態です。

鏡を見ながら、

・歯ぐきが赤くなっていないか
・一部だけ腫れていないか
・歯磨きのときに出血しないか

を確認してみましょう。

歯周病による炎症がある場合には、

・歯ぐきの腫れ
・出血
・違和感

がみられることがあります。

ただし、見た目に大きな変化がなくても歯周病が進行していることもあるため、「異常がないように見えるから大丈夫」と判断しないことも重要です。

 

ぐらつきの確認方法

歯が浮く感じがある場合、歯の動揺が関係していることもあります。

しかし、自分で強く揺らして確認することは避けましょう。

無理に触ることで、

・歯ぐきへ刺激を与える
・炎症が悪化する
・不安が強くなる

ことがあります。

そのため、

・食事中に違和感があるか
・指で軽く触れた際に不自然な動きを感じるか
・以前と感覚が変わっていないか

程度を確認するにとどめることが大切です。

実際の動揺の程度は、歯科医院で専門的に評価してもらう必要があります。

 

症状の経過を記録する意義

受診時には、症状の経過を伝えることも重要です。

例えば、

・いつから浮く感じがあるのか
・症状が強くなる時間帯はあるか
・噛むときだけ違和感があるのか

などを記録しておくと診断の参考になります。

また、

・歯ぎしりや食いしばりの自覚がある
・最近強いストレスがあった
・治療した歯に症状が出ている

といった情報も役立つことがあります。

症状の変化を記録しておくことで、原因を探る手がかりになる場合があります。

 

歯が浮く感じがあるときは、歯ぐきの腫れや出血の有無、症状の経過などを確認しておくことが大切です。ただし、自己判断で原因を決めつけるのではなく、気になる症状が続く場合は早めに歯科医院で相談しましょう。

 

9.よくある疑問

歯が浮くような違和感があると、「少し様子を見ても大丈夫なのだろうか」「ストレスが原因なのかもしれない」と考える方も少なくありません。症状が強い痛みではない場合ほど受診のタイミングに迷いやすく、不安を抱えたまま過ごしてしまうこともあります。ここでは、歯が浮く感じに関してよくいただく質問について解説します。

 

Q.数日で治れば問題ないのでしょうか?

A.一時的に症状が改善したとしても、必ずしも原因が解決したとは限りません。

例えば、

・食いしばりによる一時的な負担
・軽度の炎症
・体調や疲労の影響

などで症状が現れ、一時的に落ち着くことがあります。

しかし、

・同じ症状を繰り返す
・違和感が何度も出る
・徐々に頻度が増えている

場合には注意が必要です。

歯周病や噛み合わせの問題などが背景にある場合もあるため、症状が繰り返されるときは歯科医院で相談することをおすすめします。

 

Q.1本だけ浮く感じがするのはなぜでしょうか?

A.特定の歯だけに症状が出ることは珍しくありません。

その理由としては、

・その歯だけに強い力がかかっている
・歯周病による炎症が局所的に起きている
・根の先に炎症がある

などが考えられます。

また、

・過去に根管治療を受けた歯
・被せ物が入っている歯

で症状が現れることもあります。

1本だけだから問題ないというわけではなく、原因を確認することが大切です。

 

Q.ストレスでも症状は出るのでしょうか?

A.ストレスが間接的に関与している可能性はあります。

ストレスを感じると、

・無意識に歯を食いしばる
・睡眠中の歯ぎしりが増える
・筋肉が緊張しやすくなる

ことがあります。

その結果、

・歯に過度な力が加わる
・歯周組織へ負担がかかる
・歯が浮くような感覚が生じる

場合があります。

ただし、「ストレスのせいだろう」と自己判断することは避けたほうがよいでしょう。

歯周病や根の炎症など別の原因が隠れている可能性もあるため、症状が続く場合は検査を受けることが大切です。

 

歯が浮く感じは、一時的な負担による場合もあれば、歯周病や噛み合わせの問題が関係している場合もあります。症状が繰り返されるときや原因が分からないときは、早めに歯科医院で相談することが安心につながります。

 

10.まとめ|違和感は早期対応のサイン

歯が浮くような感覚があると、「そのうち治るだろう」「痛みがないから大丈夫かもしれない」と考えてしまうことがあります。しかし、お口の中のトラブルは必ずしも痛みから始まるわけではありません。特に歯周病や噛み合わせの問題は、自覚症状が少ないまま進行することもあります。そのため、歯が浮くような違和感は、お口からの小さなサインとして受け止めることが大切です。

 

痛みがなくても原因は複数考えられる

歯が浮く感じの原因としては、

・歯周病による炎症
・噛み合わせの変化
・食いしばりや歯ぎしり
・根の先の炎症(根尖性歯周炎)

などが考えられます。

中には一時的な負担によるものもありますが、症状だけで原因を判断することは難しい場合があります。

また、

・違和感だけが続く
・特定の歯だけ気になる
・噛んだときに少し当たる

といった症状が、問題の初期サインとなることもあります。

そのため、「痛みがないから心配ない」と自己判断しないことが大切です。

 

正確な診断が適切な治療につながる

歯が浮く感じがあっても、原因によって必要な対応は異なります。

例えば、

・歯周病であれば歯周治療
・噛み合わせが原因であれば咬合調整
・根の炎症であれば根管治療

などが検討されることがあります。

そのため、適切な治療を受けるためには、

・歯周ポケット検査
・レントゲン検査
・噛み合わせの評価

などによる診断が欠かせません。

原因が分からないまま様子を見続けるよりも、早い段階で状態を確認することが結果的に負担を軽減することにつながる場合があります。

 

まずは専門の歯科医師に相談することが安心への第一歩

歯が浮く感じは目に見えない症状であるため、不安を抱えながら過ごしてしまう方も少なくありません。

しかし、

・現在どのような状態なのか
・治療が必要なのか
・経過観察でよいのか

は、検査を受けることで明らかになることがあります。

また、早期の段階で相談することで、

・歯を保存できる可能性を検討できる
・症状の悪化を防ぎやすくなる
・将来の治療選択肢を広げられる

場合もあります。

違和感が続くときこそ、一人で悩まず相談することが大切です。

 

歯が浮くような感覚は、強い痛みがないため「しばらく様子を見よう」と考えてしまいがちな症状です。しかし、その違和感の背景には歯周病による炎症だけでなく、噛み合わせの問題や食いしばり、歯の根の先の炎症など、さまざまな原因が隠れている可能性があります。

特に歯周病は自覚症状が少ないまま進行することがあり、違和感が唯一のサインとなる場合もあります。そのため、「痛みがないから大丈夫」と自己判断するのではなく、原因を正しく把握することが大切です。

また、原因によって必要な治療は異なります。歯周病治療や噛み合わせの調整、根管治療など、それぞれに適した対応を行うためには、歯周ポケット検査やレントゲン検査などによる正確な診断が欠かせません。早い段階で原因を確認することで、症状の悪化を防ぎ、歯を保存できる可能性を広げられる場合もあります。

歯が浮く感じは、お口の中で何らかの変化が起きているサインかもしれません。違和感が続くときは一人で悩まず、まずは専門の歯科医師へ相談し、現在の状態を確認することから始めてみましょう。そうした早めの対応が、大切な歯を守る第一歩につながります。

 

 

東京都品川区YDC審美インプラント治療専門ガイド
監修:医療法人スマイルパートナーズ 理事長/齋藤和重
『山手歯科クリニック大井町』
住所:東京都品川区東大井5丁目25−1 カーサ大井町 1F

『山手歯科クリニック戸越公園』
住所:東京都品川区戸越5丁目10−18

*監修者

医療法人社団スマイルパートナーズ

理事長 齋藤 和重

*経歴

1990年 鶴見大学歯学部卒業。1991年 インプラント専門医に勤務。1999年 山手歯科クリニック開業。

2001年 INTERNATIONAL DENTAL ACADEMY ADVANCED PROSTHODONTICS卒業。

2010年 医療法人社団スマイルパートナーズ設立。

*所属

ICOI国際インプラント学会 指導医

ICOI国際インプラント学会 ローカルエリアディレクター

ITI国際インプラント・歯科再生学会 公認 インプラントスペシャリスト

ITI Member

OAM先進インプラント認定医・公認インストラクター

日本口腔インプラント学会 会員

日本顎顔面インプラント学会 会員

国際審美学会 会員

日本歯科審美学会 会員

日本アンチエイジング歯科学会 会員

・INTERNATIONAL DENTAL ACADEMY ADVANCED PROSTHODONTICS(2001年)

CID Club (Center of Implant Dentistry)所属

みなとみらい(MM)インプラントアカデミー 所属

国際歯周内科研究会 所属

5-D JAPAN 所属

デンタルコンセプト21 所属

・インディアナ大学歯学部 客員 講師

・南カルフォルニア大学(USC)客員研究員

・南カルフォルニア大学(USC)アンバサダー

・USC (南カルフォルニア大学)歯学部JP卒

・USC   University of Southern California)センチュリー・クラブ

・プレミアム・メンバー

※詳しいプロフィールはこちらより

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