歯周病の軽度・中等度・重度の症状の違いとは?

1. 「もしかして歯周病?気づきにくい初期サイン」

・軽度歯周病は“静かに進行する”

歯周病は、虫歯のような鋭い痛みが出にくく、日常生活の中で「なんとなく違和感がある」程度の症状から始まるため、多くの方が初期段階では気づかずに見過ごしてしまいがちです。とくに軽度の歯周病は、歯ぐきの腫れや軽い出血などの症状があっても、「疲れているせいかな」「ちょっと強く磨きすぎただけかも」と放置してしまう傾向があります。しかし、この段階での受診こそが、歯を長く健康に保つための大きな分かれ道なのです。

・「最近、歯ぐきがムズムズする」それ、要注意サインかも

歯ぐきに違和感を覚えたり、歯磨きの際に血が出たりするのは、歯周病のサインかもしれません。朝起きたときの口のネバつき、歯と歯の間に物が挟まりやすくなった、歯の表面にザラつきを感じる、などの変化も見逃せないポイントです。特に、以前よりも歯が長く見える、歯ぐきが下がってきた気がするという感覚がある方は要注意。これらの変化は、歯周組織が静かにダメージを受けている証拠かもしれません。痛みが出てからではなく、「なんとなく気になる」時点で受診することが、進行を食い止める鍵となります。

・まずはセルフチェックから、気軽な相談を

ご自身で簡単にできるセルフチェックから始めてみましょう。「歯ぐきが赤い・腫れている」「歯磨き中に出血する」「口臭が気になる」「歯が浮いたような感覚がある」など、複数の項目に該当する方は、早めの受診をおすすめします。当院では、初診時にお口全体の視診と歯周ポケット検査、必要に応じてレントゲン撮影などを行い、現在の状態をわかりやすくご説明いたします。これらの検査は短時間で終わり、痛みもほとんどありませんのでご安心ください。

軽度の歯周病であれば、専門的なクリーニングや正しいブラッシング方法の指導だけでも、十分な改善が期待できるケースが多くあります。日常のちょっとした習慣や磨き方の見直しが、歯を長持ちさせる大きな一歩になるのです。「まだ受診するほどでは…」と我慢するのではなく、「少しでも気になったから相談してみよう」と思える環境を私たちは整えています。

当院では、患者様の小さな違和感にもしっかりと耳を傾け、お一人おひとりの生活習慣やお悩みに合わせたオーダーメイドの予防プランをご提案しています。ご相談だけでももちろん大歓迎です。歯ぐきの違和感に気づいた今こそ、未来の歯を守る絶好のタイミングかもしれません。あなたの「なんとなく」を、私たちと一緒に明確な安心へとつなげていきましょう。

2.軽度だからこそ早く治せる、その理由

・歯石除去と正しいブラッシングで改善をめざす

歯周病は、放置すればするほど静かに進行し、歯を支える骨にまで悪影響を及ぼす病気です。しかし、軽度の段階であれば、比較的簡単な処置で改善できる可能性があります。例えば、スケーリング(歯石除去)と呼ばれる処置を受けるだけでも、炎症の原因となる歯石やプラークを除去でき、歯ぐきの状態が改善していきます。さらに、歯科衛生士によるブラッシング指導を通じて、ご自身のセルフケアの質も高まり、家庭での予防意識が自然と身についていきます。軽度の歯周病は、自覚症状がほとんどないため見逃されがちですが、だからこそ“気づいたとき”が治療のベストタイミングなのです。

・3ヶ月に1度のケアが再発を防ぐカギ

軽度の歯周病は治療により改善しても、再発のリスクが常に付きまといます。歯ぐきの状態を良好に保つには、3ヶ月ごとの定期検診とメインテナンスが不可欠です。このサイクルには科学的な根拠があり、歯周病菌の再増殖を防ぎつつ、歯ぐきの健康維持をサポートする最適な間隔とされています。当院では、口腔内の状態に合わせて個別のメインテナンスプランをご提案し、患者様が無理なく続けられるケア体制を整えています。また、日々の食生活や喫煙、睡眠の質といった生活習慣の見直しも併せて行うことで、口腔環境の改善がより確実なものとなります。

・“放置しない”が最大の予防策

軽度だからといって放置してしまうと、中等度、さらには重度の歯周病へと進行し、最悪の場合、抜歯が必要になることもあります。実際、多くの方が「痛みがないから大丈夫」と思い込み、受診を先延ばしにしてしまう傾向がありますが、歯周病の恐ろしさは“静かに進行すること”にあります。早期治療によって歯ぐきの炎症を抑え、骨の吸収を食い止めることができれば、自分の歯を一生使い続けることも夢ではありません。当院では、患者様一人ひとりのライフスタイルに寄り添った治療方針を大切にし、初期段階の歯周病から本格的なケアに至るまで、丁寧にサポートを行っております。

また、定期的な通院のメリットは、お口の中のわずかな変化にも気づける点にあります。例えば、歯ぐきの色や形の微妙な変化、磨き残しのクセなど、患者様ご自身では気づけない部分をプロが見つけて指導してくれることで、早い段階での対応が可能になります。

当院では、患者様のご不安やご希望に丁寧に耳を傾け、一人ひとりに合わせた“無理のない予防習慣”をご提案しています。「仕事が忙しくて通院が難しい」「歯医者が怖い」といったご相談にも寄り添いながら、負担の少ない通院スタイルを一緒に考えてまいります。

歯周病は“自分には関係ない”と思っているうちに進行する病気です。実は30代以降の日本人の約8割が何らかの歯周病を抱えていると言われており、決して他人事ではありません。だからこそ、軽度のうちから積極的に予防に取り組むことが大切なのです。

3. 中等度歯周病に気づくタイミングとは

・歯ぐきからの出血・口臭が日常に…

毎日の歯磨きのときに歯ぐきから出血したり、口臭が気になったりしていませんか?このような症状が続いている場合、中等度歯周病に進行している可能性があります。歯周病は「沈黙の病」とも呼ばれ、自覚症状がないまま進行するのが特徴です。軽度の段階を過ぎると、歯ぐきの炎症が慢性化し、出血や腫れ、さらには歯と歯ぐきの間から膿が出るような状態になることもあります。口臭も、歯周病が原因であるケースが非常に多く、特に朝起きたときに口の中がネバついたり、舌に白い汚れが付着しているようなら、早急なチェックが必要です。

さらに、食事の際に噛みにくさを感じたり、歯と歯の間に食べ物が詰まりやすくなった場合も要注意です。歯周組織のダメージによって歯の位置がわずかに動くことで、かみ合わせにも影響を与える場合があります。

・歯が揺れはじめる前にできること

歯周病が中等度まで進むと、歯を支える骨(歯槽骨)が少しずつ吸収されていき、歯がわずかに揺れ始めることがあります。この段階での治療は、まだ歯を守るチャンスがあります。歯の動揺が進んでからの処置は困難を伴い、時には抜歯に至る場合もあるため、早めの対応が鍵となります。歯科医院では、歯周ポケットの深さを測定したり、レントゲンやCTを用いて骨の吸収状態を調べたりすることで、目に見えない進行具合を正確に診断します。見た目だけでは判断できないリスクを“見える化”し、適切な治療方針を立てることが可能です。

中等度の段階で治療を始めれば、専門的なクリーニングや歯ぐきのケア、生活習慣の見直しで進行を止めることができるケースがほとんどです。

・“気のせい”で片付けずに、プロの診断を

「ちょっと歯ぐきが赤いけどそのうち治るだろう」「最近ストレスが多いから口臭がするのかも」と、自己判断で症状を見過ごしていませんか?実際、軽い違和感程度の初期症状は見逃されがちです。しかし、歯周病は放置すると進行し、取り返しのつかない結果を招くこともあります。特に中等度の段階は、症状が現れながらも改善の余地が大きい絶好のタイミングです。些細なサインを見逃さず、歯科医院で専門的な検査を受けることが、ご自身の歯を守る第一歩となります。

当院では、患者様一人ひとりのお悩みや生活背景に寄り添いながら、無理のない治療計画をご提案しています。たとえば「仕事が忙しくて頻繁には通えない」「歯医者が苦手で不安」といった声にも配慮し、短時間で終えられる施術や、痛みを抑えたケア、丁寧なカウンセリングを心がけています。

中等度の歯周病は、早期発見・早期治療ができれば、歯を失うリスクを大幅に減らすことができます。「まだ大丈夫」と思っている今こそ、行動を起こす最善のタイミングです。まずはお気軽にご相談ください。

歯の健康は、全身の健康と密接に関わっています。歯周病を早期に治療することは、糖尿病や心疾患の予防にもつながるといわれています。だからこそ、気になったときが受診のベストタイミングです。あなたの「今の決断」が、将来の健康を大きく左右します。

4. 中等度でも、まだ間に合う

・ルートプレーニングなどの精密クリーニング治療

中等度の歯周病では、歯と歯ぐきの間に形成された歯周ポケットが深くなり、通常のブラッシングでは届かない場所に汚れが溜まりやすくなっています。こうした状態には「ルートプレーニング」や「スケーリング」といった歯周基本治療が効果的です。これらの治療では、専用の器具を用いて歯の根元にこびりついた歯石やバイオフィルムを丁寧に除去します。歯の表面を滑らかに整えることで、細菌の再付着を防ぎ、歯周ポケットの炎症を改善することができます。

この処置は痛みを最小限に抑えるよう配慮されており、多くの方が麻酔下でリラックスして治療を受けています。また、治療後は出血や腫れが一時的に起こることもありますが、時間の経過とともに歯ぐきの状態が改善され、見た目にも引き締まった健康的な印象になります。

・生活習慣の見直しが歯ぐきを守る

治療と並行して見直したいのが日常生活の習慣です。喫煙や睡眠不足、過剰なストレスなどは、歯周病を進行させる要因とされています。また、栄養バランスの取れた食事を心がけることも、歯ぐきの健康維持に役立ちます。とくにビタミンCやタンパク質は、歯ぐきの再生を促す重要な栄養素です。治療の効果を高めるためにも、生活習慣の見直しは欠かせません。

さらに、歯ぎしりや食いしばりといった無意識の癖も、歯周組織に大きな負担をかける原因となります。必要に応じて、マウスピースの装着などによる補助的なケアも検討されます。

・歯を“支える力”を取り戻す治療の選択肢

中等度歯周病では、歯を支えている歯槽骨にも軽度の吸収が見られるケースがあります。このような場合、歯周組織再生療法が選択肢となることもあります。例えば、エムドゲインやGTR法などの再生療法を適用することで、歯槽骨の回復を図ることが可能です。こうした治療は、すべての症例に適用できるわけではありませんが、条件が整えば“抜かずに歯を守る”ための大きな助けとなります。

治療後の経過は定期的な通院によって管理され、歯科医師と患者様が二人三脚で改善を目指していきます。継続的なメインテナンスと生活習慣の見直しを組み合わせることで、歯周病の進行を抑え、歯の保存につなげることが可能です。

また、中等度歯周病は痛みや不快感がまだそれほど強くないため、「忙しいから」「時間がないから」と後回しにされがちです。しかしこの段階での治療こそが、将来の抜歯リスクを大きく減らす分岐点になります。歯周病が進行すると、治療法の選択肢は狭まり、治療期間も長くなる傾向があります。ですので、“気づいた今”こそが最も適したタイミングといえるでしょう。

歯周病は自然に治ることはありませんが、適切な治療とケアによって進行を止めることは可能です。あなたの大切な歯を守るためにも、少しの違和感を大切にし、専門の歯科医院での診察を受けてみてください。私たちはあなたの“歯を残したい”という気持ちに、全力で寄り添います。

5. 重度歯周病は“見てわかる”段階に

・歯がグラつく・膿が出る状態とは

重度の歯周病は、その名のとおり歯ぐきや骨の状態が深刻な段階に入っています。ここまで進行すると、患者様自身でも明らかな異常に気づくケースがほとんどです。たとえば、「歯を指で押すと揺れる」「歯ぐきから膿のようなものが出てくる」「歯が長くなったように見える」といった症状は、すべて歯周病が深刻化しているサインです。特に歯がグラつく状態は、歯を支える歯槽骨が大きく吸収されていることを意味します。さらに進むと、食事のたびに痛みや違和感を覚えるようになり、生活の質にも大きな影響が出てしまいます。

・歯槽骨の吸収が進むと抜歯の可能性も

歯を支える土台となっている「歯槽骨」は、歯周病菌の感染により徐々に破壊されていきます。この骨が著しく減少すると、歯は自力で支えきれず、最終的には自然に抜け落ちるか、抜歯が必要になることもあります。重度歯周病の方の中には、「歯を抜かずに済ませたい」という想いでギリギリまで来院をためらってしまう方も多いですが、実際には早めの対処が歯を残すカギになります。歯の動揺度が高まることで、食事中の不便さだけでなく、発音のしづらさや自信喪失にもつながることがあるのです。

・“残せる歯”を見極める精密検査

重度歯周病においても、「本当にこの歯は抜くしかないのか?」という問いに対して、私たちは最後まで可能性を探ります。当院では、CTやデジタルレントゲンを活用し、歯周ポケットの深さや骨の状態、歯の動揺の程度を細かく分析します。その上で、歯を残せる可能性がある場合には、フラップ手術や再生療法といった専門的な処置をご提案し、できる限り患者様ご自身の歯を守る治療に取り組んでいます。「抜かずに済む可能性があるなら相談してみたい」——そんな方こそ、まずは一度、お気軽にご相談ください。早期発見・早期治療が、歯の未来を左右します。

重度歯周病に対する向き合い方は、患者様一人ひとり異なります。「何とか残したい」「痛みがないならもう少し様子を見たい」「抜いたあとの治療が心配」といったさまざまな想いがあることでしょう。当院では、そうしたお気持ちをしっかり受け止めたうえで、患者様の価値観に寄り添いながら診療方針をご提案いたします。必要があれば、治療前にシミュレーション画像や模型を用いながら、視覚的にも理解しやすい説明を行い、不安を取り除くお手伝いをさせていただきます。

「もう抜くしかない」と思い込んでいる方も、診断結果によっては意外と歯を残せるケースが少なくありません。歯ぐきの状態、骨の吸収範囲、口腔全体のバランスなどを複合的に見て判断することが大切です。重度になってしまったからこそ、今すぐの一歩がこれからの大きな違いを生むのです。もし気になる症状があるなら、どうか一人で抱え込まずに、まずはお気軽にご相談ください。

6. 重度でもあきらめないで

・フラップ手術・再生療法という選択肢

「もう歯を抜くしかない」と他院で言われたとしても、すぐにあきらめる必要はありません。当院では、重度歯周病に対しても歯を残すための選択肢を真剣に検討します。なかでも注目されるのが、フラップ手術と再生療法です。フラップ手術は、歯ぐきを部分的に切開し、根の奥に付着した歯石や感染物質を直接除去する治療法。肉眼で確認しながら処置できるため、通常のスケーリングよりも確実で徹底した清掃が可能です。

再生療法では、歯を支えている骨(歯槽骨)が失われた部分に再生を促す材料を用い、骨の自然な回復を目指します。エムドゲインやGTR(組織再生誘導法)といった先進的な技術が、抜歯一択だったケースに新たな可能性をもたらしています。再生療法が適応できるかどうかは個別に判断されますが、十分な検査と治療技術があれば、失われた骨の再構築も夢ではありません。

・“抜かない治療”ができる可能性とは

歯を抜かずに保存できるかどうかは、複数の要因を総合的に判断する必要があります。歯の揺れ具合(動揺度)、歯槽骨の吸収量、炎症の範囲、さらには生活習慣やブラッシングの癖まで、あらゆる角度から分析します。当院では、デジタルレントゲンや歯科用CTによる詳細な画像診断をもとに、精密な判断を行います。

保存が可能と診断されれば、患者様としっかり話し合い、治療計画を立てていきます。治療には一定の期間と通院が必要になることもありますが、その分、歯を失わずに済むという価値は計り知れません。実際に「もうダメかと思ったけれど残せた」という患者様の声も多く寄せられています。

・あなたの歯を守るための“総合判断”

大切なのは、歯を無理に残すのではなく、「本当に守れるかどうか」を見極めることです。私たちは、歯周病専門医の視点から、歯1本ごとの保存価値を正確に評価します。そして、患者様のライフスタイルやご希望を尊重しながら、治療法をご提案します。

歯周病治療は、一度きりの処置で終わることはありません。治療後のメインテナンスや生活習慣の改善が、長期的な成功のカギとなります。当院では、患者様が無理なく続けられるサポート体制を整え、再発予防にも力を入れています。

「抜くしかない」と言われて不安になった方こそ、当院にご相談ください。未来の笑顔を守るために、あなたにとって最善の方法を一緒に考えていきましょう。

7. 軽度・中等度・重度、それぞれに適した治療法

・段階別に異なるアプローチとは?

歯周病は進行段階によって「軽度」「中等度」「重度」に分類され、それぞれで症状も治療内容も大きく異なります。軽度の歯周病であれば、歯ぐきの腫れや出血などの初期症状が主で、主に歯石の除去と正しいブラッシング指導を行うことで改善が期待できます。しかし、中等度に進行すると、歯ぐきの奥深くにまで炎症が及び、歯を支える骨が徐々に失われていく段階に。ここでは、スケーリングだけでなく、ルートプレーニングや抗菌療法など、より精密で継続的な治療が必要になります。

さらに重度の段階では、歯の動揺や歯槽膿漏が顕著になり、歯槽骨の大幅な吸収も見られるため、再生療法やフラップ手術などの外科的アプローチが検討されます。症状の重さに応じて治療の強度も高まり、より専門的な知識と技術が求められます。

・治療のゴールは“歯を残すこと”

どのステージであっても、私たちが目指すのは「可能な限り、自分の歯を残すこと」です。治療の目的は単なる症状の除去ではなく、患者様ご自身が将来も食事や会話を楽しめる状態を保ち続けることにあります。そのために当院では、初診時に綿密な検査を行い、歯や歯ぐきの状態を視覚資料と数値でわかりやすくお伝えしています。

その上で、一方的に治療を進めるのではなく、「抜歯は避けたい」「費用や期間に配慮したい」などのご希望も丁寧に伺いながら、ライフスタイルに合った最適なプランを共に考えてまいります。こうした協働的な治療こそが、長く通っていただける信頼関係の礎になると私たちは考えています。

・進行に応じた柔軟な対応力がある医院へ

歯周病は一律の対処ではなく、その方の病状や生活背景に応じて治療方針を柔軟に調整することが必要です。たとえば、同じ重度でも、ある部位は再生療法が有効で、別の部位では残念ながら抜歯が必要になることもあります。こうした細やかな診断と適切な判断には、経験に裏打ちされた高い専門性が欠かせません。

当院では、歯周病治療に精通した歯科医師が担当し、必要に応じて歯科用CTや歯周ポケット測定器など最新設備も活用しながら、患者様一人ひとりの“残せる歯”を見極めます。「もう手遅れかも」と不安な方も、どうか一度ご相談ください。どの段階にあっても、今からできる最善を一緒に考えましょう。

8. 歯周病の進行を防ぐ最大のカギは“定期検診”

・3〜6ヶ月に一度が目安の理由

歯周病は、進行してからでは治療が難しくなることが多いため、「予防」が最も重要な対策となります。中でも“定期検診”は、病気の早期発見・早期治療を可能にする大きな武器です。
一般的に、歯科での定期検診は3〜6ヶ月に一度が目安とされています。これは、歯周病の原因となる歯垢や歯石がこの期間で再びたまりやすくなるためです。また、日々のブラッシングでは届きにくい場所のクリーニングや、歯ぐきの変化のチェックなど、セルフケアでは補えない部分を専門家がサポートします。
さらに、歯周病は自覚症状が少ないまま進行する“サイレントディジーズ(静かな病気)”とも呼ばれます。定期的にプロの目で確認することが、歯を失わないための最大の備えになるのです。

・“予防型歯科医院”で通いやすい環境づくり

最近では、「悪くなってから行く」のではなく、「悪くならないように通う」予防型の歯科医院が増えています。当院でも、患者様が継続的に通いやすいように、快適な診療環境を整えています。
例えば、完全予約制で待ち時間を最小限に抑えたり、担当衛生士が一貫してケアを行うことで信頼関係を築いたり、治療説明を丁寧に行うことで不安を軽減したりと、“通いやすさ”にこだわった取り組みを行っています。
予防を目的に歯科医院を訪れることは、すでに多くの方の“日常の健康習慣”になりつつあります。だからこそ、継続しやすい体制と信頼できるパートナーとしての歯科医院が求められています。

・“今、問題がない人”こそ来てほしい

「痛みがないから」「歯ぐきも腫れていないし…」という理由で歯科検診を先延ばしにしていませんか?実は、症状が出ていない時こそが、予防のベストタイミングなのです。
歯周病は“気づかれないまま進行する”ことが多いため、違和感のない今こそ、一度プロの診察を受けてみてください。検診では、歯ぐきの状態、歯石の有無、かみ合わせ、ブラッシングの癖など、さまざまなリスクをチェックし、必要に応じてメインテナンスや指導を行います。
未来の自分の歯を守るために、“今、行動する”ことが何より大切です。あなたの大切な歯と笑顔を、私たちと一緒に守っていきましょう。

9. 放置した場合に起こりうるリスクとは

・歯を失うだけではない、全身への影響

「歯ぐきが腫れてるけど、まあそのうち治るだろう」「ちょっと血が出るけど、たいしたことじゃない」といった自己判断で、歯周病を放置してしまう方は少なくありません。しかし、歯周病は単なる“口の中の病気”では済まされないリスクを多くはらんでいます。
進行すれば、歯を支える骨が溶けていき、最終的には歯が抜け落ちてしまうことも。しかも、1本だけでなく、複数の歯に影響が及ぶこともあるのです。
さらに恐ろしいのは、その影響が“お口の中”だけにとどまらない点です。歯周病の炎症性物質は血管を通じて全身に広がり、心筋梗塞や脳梗塞など循環器疾患のリスクを高める可能性があると報告されています。特に高齢者や基礎疾患のある方にとって、歯周病の管理は命に関わる健康課題なのです。

・糖尿病・心疾患との関係性

歯周病と糖尿病の間には、深い関係があることが近年の研究で明らかになっています。歯周病による炎症が続くと、インスリンの働きを妨げ、血糖値のコントロールを悪化させる可能性があります。
逆に、糖尿病の方は免疫力が低下しているため歯周病が悪化しやすく、「歯周病は糖尿病の第六の合併症」とも言われるほどです。
また、歯周病菌が血流に乗って心臓や血管に悪影響を与えることがわかっており、心疾患のリスクにもつながるとされています。つまり、歯周病の予防や治療は“歯を守る”こと以上に、“全身の健康”を守ることにも直結しているのです。

・“あの時、診てもらっていれば…”を防ぐ

歯周病を放置した結果、取り返しのつかない状態になってしまった…そんな後悔の声を、私たちは何度も耳にしてきました。
「もっと早く来ればよかった」「最初は小さな違和感だったのに」と話す患者様の多くは、初期の段階では受診をためらっていたといいます。
私たちが大切にしているのは、「困ってから来る場所」ではなく、「困る前に通える場所」としての歯科医院であること。
今、違和感がある方はもちろん、「とくに気になるところはないけれど…」という方も、ぜひお気軽にご相談ください。
小さな一歩が、10年後、20年後の健康と笑顔を守る大きな選択につながります。

10. 未来のために、“今できること”を一緒に

・どんな状態でも、まずは相談から

「もしかして歯周病かも…」「でも、今さら歯医者に行くのも気が引ける」——そう感じている方こそ、ぜひ一度、私たちにご相談ください。
歯科医院は、痛くなってから行くところだと思われがちですが、本来は“悪くならないようにするための場所”です。
歯ぐきのちょっとした違和感、歯磨きのたびに出る出血、口臭が気になる…どんな小さなことでも構いません。「気になるから見てほしい」というお気持ちだけで、十分来院の理由になります。
現在のお口の状態を正しく把握し、今後の予防や治療の計画を一緒に考えていくことが、未来の健康を守る第一歩なのです。

・あなたの「残したい」を一緒に叶えるために

「自分の歯で一生噛みたい」「なるべく抜かずに済ませたい」「老後も健康でいたい」——そのお気持ちは、すべて私たちの願いでもあります。
歯周病の進行は人それぞれですが、だからこそ一人ひとりに合った診断と治療が必要です。
私たちは“ただ歯を治す”だけでなく、“できるだけ歯を残す”ための方法を常に模索し続けています。
最新の検査技術や再生療法、歯周病の専門的なメインテナンス体制を整え、「この歯を残せる可能性はどのくらいあるか」「どうすれば再発を防げるか」を、医学的根拠に基づいてご提案いたします。
患者様の気持ちに寄り添い、納得いくまで説明し、共に選択していく。それが、私たちが目指す医療のかたちです。

・“軽いうちに治す”を当たり前に

歯周病は、早期発見・早期治療が何よりも大切です。
初期の段階であれば、歯石除去や正しいブラッシングだけで改善が見込めるケースもあります。しかし、気づかずに放置してしまうと、中等度・重度へと進行し、抜歯や外科処置が必要になることも。
つまり、“軽いうちに治す”ことが、最も簡単で、最も確実な方法なのです。
今この瞬間からでも、歯周病予防を始めることはできます。日々のセルフケア、定期的なプロケア、生活習慣の見直し——これらを習慣にできれば、将来の歯の健康は大きく変わってきます。
歯を守ることは、笑顔を守ること。そして、健康な毎日を支えること。
一人で悩まず、私たちと一緒にその第一歩を踏み出してみませんか?

東京都品川区YDC精密歯周病インプラント治療専門ガイド
監修:医療法人スマイルパートナーズ 理事長/齋藤和重
『山手歯科クリニック大井町』
住所:東京都品川区東大井5丁目25−1 カーサ大井町 1F

『山手歯科クリニック戸越公園』
住所:東京都品川区戸越5丁目10−18

*監修者

医療法人社団スマイルパートナーズ

理事長 齋藤 和重

*経歴

1990年 鶴見大学歯学部卒業。1991年 インプラント専門医に勤務。1999年 山手歯科クリニック開業。

2001年 INTERNATIONAL DENTAL ACADEMY ADVANCED PROSTHODONTICS卒業。

2010年 医療法人社団スマイルパートナーズ設立。

*所属

ICOI国際インプラント学会 指導医

ICOI国際インプラント学会 ローカルエリアディレクター

ITI国際インプラント・歯科再生学会 公認 インプラントスペシャリスト

ITI Member

OAM先進インプラント認定医・公認インストラクター

日本口腔インプラント学会 会員

日本顎顔面インプラント学会 会員

国際審美学会 会員

日本歯科審美学会 会員

日本アンチエイジング歯科学会 会員

・INTERNATIONAL DENTAL ACADEMY ADVANCED PROSTHODONTICS(2001年)

CID Club (Center of Implant Dentistry)所属

みなとみらい(MM)インプラントアカデミー 所属

国際歯周内科研究会 所属

5-D JAPAN 所属

デンタルコンセプト21 所属

・インディアナ大学歯学部 客員 講師

・南カルフォルニア大学(USC)客員研究員

・南カルフォルニア大学(USC)アンバサダー

・USC (南カルフォルニア大学)歯学部JP卒

・USC   University of Southern California)センチュリー・クラブ

・プレミアム・メンバー

※詳しいプロフィールはこちらより

 

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