オールオンフォーインプラントのメリットとは?多くの歯を失った人にも最適

1. 「もう噛めなくてつらい…」そんな方に選ばれるオールオンフォーとは?

・オールオンフォーの概要

オールオンフォー(All-on-4)は、失った多くの歯を4本のインプラントで支える治療法です。
従来のように「1本の歯に1本のインプラントを埋める」という方法ではなく、
上下のあごに4本前後のインプラントを戦略的に埋入し、その上に12~14本の人工歯を固定する仕組みが特徴です。

特に、多くの歯を失った方や、入れ歯が合わなくなった方にとって、
「少ない本数のインプラントで効率よく噛めるようになる」という点は大きなメリットです。
角度をつけて埋入する技術により、骨が比較的残っている部分を活かしながら固定できるため、
骨量が少ない方でも治療の選択肢になりやすいという特徴があります。

インプラントとしての安全性や治療計画の立てやすさから、
高齢の方でも検討しやすく、多くの治療の現場で導入が進んでいます。

・多くの歯を失った方の不安と背景

奥歯から少しずつ歯を失い、気づいた頃には噛みにくくなっていた──
そんな経験を持つ方は少なくありません。
歯が欠けていくごとに、噛む力が弱まり、柔らかい物しか食べられなくなることもあります。

さらに、入れ歯が合わず「痛い」「外れる」「噛めない」といったトラブルが続くと、
食事の楽しみが減るだけでなく、人前で笑うことが怖くなったり、
外出への意欲が落ちたりと、生活全体に影響が出てきます。

こうした不安の背景には、
「もうこのままかもしれない」「治療は難しいのでは?」
という諦めにも似た気持ちがあることが多いのです。

オールオンフォーは、このような方々が再び“噛める生活”を手に入れるための
現実的で負担の少ない治療として注目されています。
インプラント治療の中でも特に「機能の回復」と「心理的負担の軽減」を両立しやすい方法です。

・「もう一度しっかり噛みたい」という希望に寄り添う治療

オールオンフォーが多くの患者様に選ばれる理由は、単に噛めるようになるだけではありません。
“もう一度好きなものを食べたい”“人前で自然に笑いたい”──
その願いに寄り添い、現実的に叶えやすい治療だからです。

従来のインプラントのように多数本を埋め込む必要がなく、
体への負担を抑えながら、しっかり噛める人工歯列を作ることができます。
また、ケースによっては手術当日に仮歯が入り、
「その日から噛める」という安心感を得られることも、
前向きな気持ちを支えるポイントです。

何より、入れ歯では得られなかった安定感や見た目の自然さが、
患者様の自信を取り戻すきっかけになります。
食事・会話・笑顔──
日常のあたり前をもう一度取り戻すための治療として、
オールオンフォーは多くの方を支えてきました。

2. 少ない本数で“しっかり噛める”を実現できる仕組み

・4本のインプラントで全体を支える仕組み

オールオンフォーの最大の特徴は、わずか4本のインプラントで上あご・下あごの人工歯列をしっかり支えられる点にあります。
従来の「1本の歯に1本のインプラント」という考え方とは異なり、
“4本を戦略的に配置して全体を支える”という合理的な構造を採用しています。

これは、インプラントにかかる力の方向や分散を徹底的に考え、
前歯部の骨が残っているエリアを中心に、安定しやすい位置に配置することで実現しています。
そのため、骨が弱っている後方部を避けつつ、最小限の本数で最大限の支持力を出せるように設計されています。

「本当に4本で大丈夫なの?」
と驚かれることもありますが、力学的な設計と科学的根拠に基づいているため、
しっかり噛める安定性を保ちながら、患者様の負担を最小限に抑えられる治療法なのです。

・傾斜埋入の技術による安定性

オールオンフォーが成り立つ大きな理由のひとつが、
「傾斜埋入(けいしゃまいにゅう)」という技術です。
通常のインプラント治療では、インプラントは垂直方向に埋め込むのが一般的ですが、
オールオンフォーでは後方の2本をあえて角度をつけて埋入します。

この「角度をつける」ことにより、
・骨が残っている部位を活かせる
・神経や上顎洞を避けやすい
・力の支えを後方まで広げられる
といったメリットが生まれます。

傾斜埋入によって、後方部に十分な骨がない方でも安定した固定が得られるため、
従来であれば「骨造成が必要」と言われていたケースでも、
オールオンフォーなら治療の選択肢に入ることがあります。

特殊な技術のように思えますが、
この角度の設計は治療の安全性と安定性を高めるための科学的根拠に基づくもの。
長年の研究と臨床経験の蓄積により確立された技術です。

・骨量が少なくても適応できる理由

多くの歯を失った患者様のなかには、
「骨が減っているとインプラントはできない」と思い込んでしまう方が少なくありません。
確かに一般的なインプラントには十分な骨量が必要ですが、
オールオンフォーでは“骨が残りやすい前歯部の骨を活かす”というコンセプトがあるため、
骨量が少ない方でも治療が可能になるケースがあります。

通常、骨が少ない部位に無理にインプラントを入れると、
安定しなかったり、追加の骨造成が必要になったりしますが、
オールオンフォーでは傾斜埋入と前歯部の骨を活かす設計により、
安全性を保ちながら治療計画を立てることができます。

その結果、
・骨造成の手術を回避できる可能性がある
・治療期間が短縮しやすい
・費用負担が抑えられやすい
など、患者様にとって多くのメリットが生まれます。

「骨が少ないから無理かもしれない」と感じていた方も、
診査診断の結果によっては十分に検討できる可能性があります。
オールオンフォーは、失った歯の状態にかかわらず、
“もう一度しっかり噛める生活へ近づくための道を広げてくれる治療”なのです。

3. 手術当日に仮歯が入る安心感──「その日から噛める」を叶える治療

・即時負荷の概念

オールオンフォーの大きな魅力のひとつが、「即時負荷(そくじふか)」と呼ばれる治療コンセプトです。
これは、インプラントを埋め込んだ当日、あるいは非常に短い期間のうちに、
仮歯を固定して噛む機能を回復させる方法を指します。

従来のインプラント治療では、埋入後3〜6ヶ月ほど待ち、
骨とインプラントが完全に結合してから人工歯を装着するのが一般的でした。
その間は噛めなかったり、仮の入れ歯で過ごしたりと、多くの方が不自由を感じていました。

しかしオールオンフォーでは、4本のインプラントを戦略的に埋入し、
その日のうちに全体を固定する強度を確保できるため、
“治療当日から噛める状態”を実現しやすくなります。
これは大きな不安を抱えて来院される患者様にとって、大きな安心材料になります。

・長期間歯がない期間を作らないメリット

歯を失った状態が長く続くと、食事だけでなく、
会話・見た目・生活リズムまで大きく影響します。
「治療のためとはいえ、しばらく歯がない生活は不安…」
こうした声は非常に多いものです。

オールオンフォーでは、手術当日に仮歯が入るため、
治療期間中の見た目の不安をほとんど感じずに過ごせるというメリットがあります。
顔の印象が大きく変わることもないため、
人と会う仕事をされている方や、人前に出る機会が多い方でも
日常生活を大きく変えずに治療を受けられます。

また、食事についても「全く噛めない状態」を避けられるため、
治療中のストレスが大きく減ります。
もちろん術後すぐは硬い物を避ける必要はありますが、
“歯がなくて困る”という状況はほとんどありません。

治療を進めながら生活を続けられる──
この前向きに治療を受けられる環境づくりが、オールオンフォーが選ばれる理由のひとつです。

・社会生活・仕事への影響の軽減

「仕事が忙しくて治療のために長期休めない」
「人と話す機会が多いから、見た目の変化が不安」
こうした理由でインプラント治療を迷われる方も多くいらっしゃいます。
とくに多くの歯を失っている場合、“治療期間中どう見えるか”は重要な問題です。

オールオンフォーの即時負荷は、
こうした社会生活・仕事への影響を最小限に抑えるための大きなメリットとなります。
手術当日に見た目が整った仮歯が入るため、
治療中であることを周囲に気づかれにくく、
接客業や営業職の方でも安心して治療に臨めます。

また、噛む機能が早い段階で回復することから、
仕事中に食事が取りづらい、会話しづらいといった不便も大きく減ります。
生活リズムを守りながら治療を進められるアドバンテージは、
忙しい年代の方にとって非常に大きな価値があります。

治療の負担を減らしながら、日常生活をできるだけ変えずに進めたい──
そんな患者様の希望に寄り添う“優しさ”のあるインプラント治療。
それがオールオンフォーです。

4. 骨が少ない方にも選択肢を広げるオールオンフォーの力

・通常のインプラントとの違い

通常のインプラント治療では、1本の失った歯に対して1本のインプラントを埋め込みます。
そのため、複数の歯を失っている場合は、失った本数分だけインプラントが必要となり、
手術の回数や費用、体への負担も大きくなってしまうことがあります。

一方、オールオンフォーは4本のインプラントで全体を支えるという治療設計が特徴です。
失った歯の本数に関係なく、必要最小限の本数で機能を回復できるため、
同じ「インプラント治療」でもアプローチが根本から異なります。

また、通常のインプラントでは十分な骨量が必要ですが、
オールオンフォーは骨が残りやすい前歯部にインプラントを配置するため、
骨量が少ない方でも適応になりやすいという大きな特徴があります。
治療の入り口が広がることで、「インプラントは無理かもしれない」と思っていた方にも希望を持っていただける治療です。

・骨造成を回避できるケースがある理由

骨が少ない場合、通常のインプラント治療では「骨造成(GBR)」を伴うケースが多くあります。
骨造成は高度な技術を必要とし、治癒期間も長くなるため、
患者様の負担が増えることが一般的です。

しかしオールオンフォーでは、後方のインプラントを傾斜させて埋め込む技術を活用し、
骨が少ないところを避けながら、骨が比較的残っている部分にインプラントを固定できます。
この工夫により、本来なら骨造成が必要だったケースでも、
オールオンフォーなら追加の骨造成を行わずに治療できる可能性が広がります。

もちろんすべてのケースで骨造成が不要になるわけではありませんが、
「できるだけ負担を減らしたい」「手術を少なくしたい」という患者様にとって、
治療の選択肢が広がる大きなメリットとなります。

骨造成を避けることで、
・手術回数が減る
・治癒期間が短縮される
・費用負担が軽減されやすい
など、患者様にとって多くの利点が生まれます。
オールオンフォーは、患者様の身体的・経済的負担を考慮した治療法であることがよくわかります。

・高齢の方でも検討しやすいポイント

高齢の患者様の中には、
「年齢的にインプラントは難しいのでは?」
「体力的に大きな手術は不安」
と感じる方も多くいらっしゃいます。

オールオンフォーは、骨造成を伴わないケースが多く、
手術の負担が比較的少ないため、高齢の方でも検討しやすい治療法です。
全身状態やお口の状態をしっかり確認したうえで適応を判断しますが、
70代・80代でも治療を受けられるケースは少なくありません。

また、手術当日に仮歯が固定されることで、
治療期間中の「噛めない」「見た目が気になる」といった不安がほとんどなく、
日常生活に支障が出にくい点も、年齢を問わず選ばれる理由のひとつです。

「もう年だから…」と治療を諦めてしまう方は少なくありませんが、
オールオンフォーはまさに、そんな方々の背中を押す選択肢となります。
身体への負担を抑えつつ、しっかり噛める環境を整える──
その実現に向けて役立つ治療がオールオンフォーなのです。

5. 入れ歯の悩みから解放されたい方にオールオンフォーが選ばれる理由

・外れやすい・痛い・噛めないなどの入れ歯特有の問題

多くの歯を失った方は、まず入れ歯での生活を経験されています。
しかし、入れ歯はどうしても「外れる」「痛い」「噛めない」といった問題を抱えやすく、
十分に満足できないまま使い続けている方も少なくありません。

特に、硬いものを噛むときのグラつき、
食べ物が入れ歯の下に入り込む痛み、
食事中に外れないかという不安など、
精神的ストレスまで大きくなることがあります。

「入れ歯だから仕方ない」と諦めながら過ごしている方にとって、
固定式で安定するオールオンフォーは大きな希望になります。
日常の食事や会話がスムーズになり、入れ歯特有の煩わしさから解放されるため、
やっと「普通に生活できる」という感覚を取り戻す方も多い治療法です。

・インプラント固定式になることで得られる安定性

オールオンフォーは、4本のインプラントによって人工歯列をしっかり固定するため、
入れ歯のように動いたり外れたりする心配がほとんどありません。
グラつきが減るだけで、噛む力は大きく向上し、
「以前は噛めなかった食べ物が噛めるようになった」という声もよく聞かれます。

固定式であることで、以下のようなメリットがあります。

  • 強く噛んでも動かない安定感
  • 食べ物が入れ歯の下に入りにくい快適さ
  • 発音が安定し、会話がしやすい
  • 食事中に外れないという安心感

また、インプラントが骨と結合することで、噛む力が直接あごに伝わりやすくなるため、
入れ歯のように「浮いてくる」「ずれて痛い」といったトラブルも起こりにくくなります。
噛む力・安定性・快適さの向上が、オールオンフォーが支持される大きな理由と言えるでしょう。

・味・話しやすさ・見た目の自然さ

入れ歯の悩みには、噛めないこと以外にも多くの要素があります。
そのひとつが「味を感じづらい」という問題です。
総入れ歯は上あご全体を覆う構造のため、食べ物の温度や味を感じにくく、
食事の満足度が下がってしまう方が多くいらっしゃいます。

オールオンフォーの場合、上あごを覆わない設計の人工歯列となるため、
味や温度が感じやすくなり、食事の楽しさが大きく戻ってきます。
「久しぶりに味がわかった」という喜びの声もよく聞かれるポイントです。

また、入れ歯では発音しづらい言葉が明瞭に話せるようになり、会話のストレスも軽減されます。
見た目に関しても、歯ぐきの色や歯の形を自然に仕上げることで、
表情が明るくなり、自信を取り戻す方が非常に多いのが特徴です。

噛める機能だけでなく、味・話し方・見た目といった“生活全体の質”が向上する。
まさに、オールオンフォーが持つ総合的なメリットが発揮される部分です。

6. 治療期間を短縮したい方に──効率的で負担の少ない治療設計

・本数が少ないことによる治療のシンプルさ

オールオンフォー(All-on-4)が多くの患者様に選ばれる理由のひとつが、
治療工程のシンプルさです。
従来のインプラント治療では、失った歯の本数に応じて複数本のインプラントが必要になり、
その分だけ手術回数も増え、治療期間も長くなる傾向がありました。

一方、オールオンフォーは上下それぞれ4本前後のインプラントで支えるため、
必要な手術は最小限。
インプラントを何本も埋め込む必要がないため、治療そのものがスムーズに進みやすいというメリットがあります。

「長引く治療は避けたい」「できるだけ早く噛める状態に戻りたい」
そう感じる患者様にとって、手術の工程が少なく、治療の全体像がわかりやすいオールオンフォーは、
安心して選びやすい治療法と言えるでしょう。

・段階的な来院回数の違い

従来のインプラント治療は、
①抜歯
②骨造成
③インプラント埋入
④インプラントと骨の結合待ち
⑤人工歯の装着
…と多くのステップを必要とするため、来院回数が多くなりがちです。

その一方でオールオンフォーは、
「4本のインプラントで全体を支える」という治療設計により、
複数の工程をまとめて進めやすいという特徴があります。
そのため、来院回数が従来より少なく済むケースが多く、
遠方から来院される方や忙しい方にとって大きな利点になります。

また、仮歯が当日に入ることで治療ペースを乱すことなく生活に戻れるため、
「治療中に歯がない期間」を心配する必要もほとんどありません。
スケジュール調整がしやすく、治療をストレスなく進められるのも魅力です。

・高齢者や遠方からの患者様が選びやすい背景

「通院が難しい」「体力的に何度も通うのはつらい」
こうした理由でインプラント治療を諦めてしまう方は少なくありません。
オールオンフォーが高齢の方や遠方の方に選ばれる背景には、
治療期間が短いことによる負担軽減が大きく関係しています。

治療が早く進むことで、
・身体的負担が少ない
・長期的な通院計画を立てる必要がない
・移動の負担が減る
といったメリットを得られます。

さらに、治療当日に仮歯が入ることで、
生活の質を落とさず治療に臨めるという点も高齢者の方にとって非常に大きな安心材料です。
見た目や噛む機能を失う期間がないため、治療中のストレスが大幅に減ります。

「治療はしたいけれど、通院や体力が心配…」
そんな思いを抱える方に対し、オールオンフォーは現実的で前向きな選択肢となります。
無理なく治療を進められるように設計された方法だからこそ、
幅広い年齢層が安心して検討できる治療法なのです。

7. 見た目の改善が人生の自信につながる──審美面でのメリット

・顔つき・口元の変化

多くの歯を失うと、見た目にもさまざまな変化があらわれます。
歯がない部分の歯ぐきが痩せ、唇が内側に入り込み、
顔全体が老けて見えてしまうケースも少なくありません。
特に、総入れ歯の方は口元にボリュームが出にくく、
「以前の自分と表情が違う気がする」と感じる方も多くいらっしゃいます。

オールオンフォーはインプラントで人工歯列をしっかり固定するため、
土台が安定し、自然な輪郭や口元のバランスを整えやすいのが特徴です。
唇の位置が正しく支えられることで、横顔の印象が大きく変わり、
口元が引き締まり、若々しい表情を取り戻しやすくなります。

見た目が変わることは、単なる“審美的な改善”だけでなく、
患者様の自信や心理的な安心感にも直結するため、
オールオンフォーが人生の質そのものを高める一因となることも多いのです。

・自然な見た目を再現しやすい理由

総入れ歯の見た目に悩みを抱えている方は非常に多く、
「不自然に見えないだろうか」「入れ歯と分かってしまうのでは?」
という不安を抱える方も少なくありません。

オールオンフォーの人工歯列は、インプラントでしっかり固定されているため、
ぐらつきやズレがなく、歯の形や並びなどを細かく調整することができます。
歯ぐきに見える部分の色や形を自然に再現しやすく、
笑ったときのラインや歯の長さなども患者様に合わせて設計されます。

これにより、
・自然な透明感のある歯の色
・患者様の顔立ちに合った歯の大きさ
・左右のバランスの取れたスマイルライン
・歯ぐきの色・形にも配慮した美しさ
といった細部にこだわったカスタマイズが可能になります。

見た目が自然であることは、患者様が日常生活で自信を持ち、
表情豊かに笑えるようになるための重要な要素です。
オールオンフォーは、こうした審美性の向上にも優れた治療法です。

・カウンセリングで大切にしている点

見た目の改善を求める患者様にとって、
「どんな仕上がりになるのか」は最も気になる点のひとつです。
そのため、カウンセリングでは見た目の希望を丁寧にヒアリングし、
顔立ち・輪郭・噛み合わせのバランスまで確認したうえで設計を行います。

ただ“白くて綺麗な歯”を入れればよいのではなく、
患者様が自然に笑える口元を目指すことが大切です。
そのため、歯の色味・形・大きさに加え、
笑ったときの見え方や横顔の印象まで細かく調整します。

さらに、治療前後のシミュレーション画像を見ながら、
「どのような変化が起こるのか」「治療後のイメージ」といった部分を
事前に共有できる体制を整えることで、
患者様が安心して治療に進めるよう配慮しています。

審美的な仕上がりは、ただ美しいだけでなく、
患者様自身の前向きな気持ちや日常の自信に直結します。
オールオンフォーは、噛む機能だけでなく“心の回復”にも貢献する治療法と言えるでしょう。

8. 長期的に安定して使い続けるために必要なこと

・メンテナンスの重要性

オールオンフォーは、少ない本数でしっかり噛める治療として注目されていますが、
治療後のメンテナンスは非常に重要です。
インプラントはむし歯にはなりませんが、周囲の歯ぐきが炎症を起こす「インプラント周囲炎」は誰にでも起こり得ます。
とくに全体を4本で支えるオールオンフォーでは、
一本一本にかかる負担が大きいため、安定した状態を維持するためのケアは欠かせません。

メンテナンスでは、
・インプラント周囲の歯周ポケットのチェック
・噛み合わせの確認
・歯ぐきや粘膜の状態確認
・清掃しにくい部分の専門的なクリーニング
などを行い、問題が起きる前に早期発見できる体制を整えます。

「治療が終わったらそれで終わり」ではなく、
良い状態を長く保つためのサポートを継続することが、
オールオンフォーの成功を左右する最も大切なポイントです。

・オールオンフォー特有のケア方法

オールオンフォーは、総入れ歯とは異なりインプラントで固定されているため、
外して洗う必要はありませんが、代わりに日々のセルフケアが大きく影響します。
人工歯列と歯ぐきの境目には汚れが溜まりやすく、
ここを清潔にできるかどうかで、炎症のリスクが大きく変わります。

日常のケアでは、以下のようなポイントを重点的に行います。

  • 歯ブラシだけでなくワンタフトブラシを使って細部まで清掃
  • フロスではなくスーパーフロスを使い、歯ぐきの下まで丁寧に通す
  • 水流タイプの口腔洗浄器を併用して汚れを流す
  • 定期的なクリニックでのプロフェッショナルケア

特に、人工歯列の裏側やインプラント周囲は汚れが残りやすいため、
自己流のケアでは不足してしまうこともあります。
そのため、治療後に患者様ごとに合ったケア方法を指導し、
日常生活の中で無理なく続けられるようサポートすることが大切です。

正しいケア習慣を身につければ、オールオンフォーは長期的に安定して機能します。
治療後の過ごし方を丁寧にフォローすることが、成功率を高める鍵となります。

・長く保つために医院が行うサポート

長期的に安定したインプラント治療のためには、
患者様ご自身の努力だけでなく、医院側のサポート体制が欠かせません。
とくにオールオンフォーのように複雑な構造を持つ人工歯列では、
専門的なチェックとメンテナンスを定期的に受けることが安心につながります。

医院では、以下のようなサポートを行います。

  • インプラントの固定状態を確認するレントゲン検査
  • 負担が過剰になっていないかを調べる噛み合わせチェック
  • ネジのゆるみの確認
  • 必要に応じた人工歯の調整や修理

これらを定期的に行うことで、
小さなトラブルを早い段階で見つけ、
大きな問題に発展する前に対処できます。

「せっかく治療したのだから、できるだけ長く快適に使いたい」
この想いに応えるための継続的なメンテナンス体制が整っている医院であれば、
患者様も安心して治療後の生活を送ることができます。

オールオンフォーは治療効果が高いだけでなく、
正しいケアと医院のサポートによって長く使い続けられる治療です。
噛む機能を取り戻すことはもちろん、その先の生活を守るために、
治療後のフォローまで含めてトータルで支えることが大切です。

9. オールオンフォーが向いている人・向かない場合の判断基準

・適応・不適応のわかりやすい説明

オールオンフォーは多くの方に適応できる治療法ですが、
すべての患者様にとって必ずしも最良の選択肢になるわけではありません。
まずは適応の目安を理解することで、自分に合うかどうかを判断しやすくなります。

【オールオンフォーが適している場合】

  • 多くの歯を失っている、または総入れ歯を使っている
  • 入れ歯が外れる・噛めない・痛いなどの不調がある
  • 骨量が少なく通常のインプラントが難しいと言われた
  • 短期間で噛める状態に戻したい
  • 見た目を大きく改善したい

一方で、以下のようなケースでは慎重な判断が必要です。

【オールオンフォーが向かない場合】

  • 重度の全身疾患があり外科手術自体が難しい場合
  • 口腔内に治療すべき感染や炎症が強く残っている場合
  • インプラントを安定させる骨が極端に不足している場合
  • 喫煙習慣が強く改善の見込みがない場合

ただし、これらはあくまで一般的な傾向であり、
実際にはCT撮影や精密検査の結果によって、
オールオンフォーが可能になることもあれば、
別の治療が適していると判断されることもあります。

・持病・骨量・生活習慣などのチェック項目

オールオンフォーの適応を判断する際には、お口の状態だけでなく、
全身状態・生活習慣・治癒力なども総合的に確認します。
これは、治療後の長期的な安定を考えるうえで欠かせないプロセスです。

具体的には、以下のような点をチェックします。

  • 糖尿病や心疾患などの持病とそのコントロール状況
  • 顎の骨量・骨質の状態(CT撮影による評価)
  • 喫煙習慣の有無
  • 歯ぐきや粘膜の健康状態
  • 歯周病が進行している場合の改善の必要性
  • 普段の清掃習慣

これらの項目は、インプラント治療の成功と長期安定に直結します。
とくにオールオンフォーは4本で支える構造のため、
1本に過度な負担がかからないよう、健康状態と生活習慣の確認が欠かせません。

適応チェックは「できる・できない」を判断するだけでなく、
治療後にどのような注意点が必要か、どんな準備をすべきかを知る大切な機会でもあります。

・無理に勧めない誠実な判断が大切

インプラント治療は、患者様の将来を長く支える大切な医療です。
そのため、医院側の姿勢として最も重要なのは、
「適応しない場合は無理にオールオンフォーを勧めない」という誠実な判断です。

見た目が大きく変わる、短期間で噛めるようになるなど魅力は多いですが、
患者様の状態によっては他の治療法のほうが合理的な場合もあります。
例えば、部分的に歯が残っている場合は、
すべて抜歯してオールオンフォーにするよりも、
残せる歯を活かしたインプラント治療・ブリッジ治療が適していることもあります。

また、生活習慣や持病の影響で治癒力が低い方は、
先に口腔内の環境を整えることを優先し、
その後オールオンフォーを検討する流れが安心につながります。

“どの治療が患者様にとって最善か”を真剣に考え、
メリット・デメリットを丁寧に説明する姿勢こそが、
信頼できる歯科医の大切な特徴です。

オールオンフォーは、条件が整えば非常に有効で心強い治療です。
焦らず、あなたの状態に合った正しい選択を見つけることが、
満足度の高い治療につながります。

10. 「本当に自分に合う治療なのか?」を確かめることから始めましょう

・カウンセリングの流れ

オールオンフォーは、多くの方にとって心強い選択肢となり得る治療ですが、
すべての患者様に無条件で適しているわけではありません。
だからこそ、治療の第一歩は「しっかり話を聞くカウンセリング」から始まります。

カウンセリングでは、患者様が抱えている不安や悩み、治療に求めることを丁寧に伺ったうえで、
過去の治療歴・持病・普段の生活スタイルなども確認します。
その上で、現在のお口の状態を把握し、
「どの治療がどのように役立つのか」「どんなリスクがあるのか」
という点を一つひとつ明確にしていきます。

オールオンフォーは治療期間が短く、当日から仮歯が入るという魅力がありますが、
患者様が納得して前向きに進めることが何よりも大切です。
不安な点を遠慮なく相談できる環境、
メリットだけではなく限界もきちんと説明してくれる姿勢が、
安心につながる大きな要素になります。

・検査でわかること

治療の適否を判断するためには、見た目だけではなく、
精密検査による客観的な評価が欠かせません。
オールオンフォーは骨の状態を十分に理解した上で行う治療のため、
CT撮影を用いて顎の骨の厚み・高さ・密度を詳しく確認します。

これにより、
・インプラントを支えられる骨が十分にあるか
・傾斜埋入が可能か
・骨造成を行う必要があるか
など、治療の方向性が明確になります。

また、歯ぐきの状態や口腔内の清掃状態、噛み合わせのバランスも重要な判断材料です。
噛み合わせが不安定なまま治療を進めると、人工歯列に過度な負担がかかるため、
必要に応じて調整や事前治療が必要となる場合もあります。

検査で得られた情報をもとに、
「どの治療が最も適しているか」「治療の注意点は何か」
を具体的に説明することで、患者様は自分の状態を理解し、納得した上で治療を選べるようになります。

・治療選択の不安を解消するポイント

治療方法が複数ある時代だからこそ、
「どれを選べば良いのかわからない…」という不安を抱えるのは当然のことです。
そんなときに大切なのは、
“患者様自身が納得できる説明を受けられるかどうか”
という点です。

信頼できる歯科医は、
「オールオンフォーが良いですよ」と一方的に勧めるのではなく、
・なぜその治療が適しているのか
・他の選択肢と比べてどう違うのか
・あなたの場合に想定されるメリットと注意点
などを丁寧に説明します。

そして、患者様が抱えている不安や疑問に寄り添い、
ひとつずつ解消した上で最終的な治療方針を一緒に決めていきます。
そのプロセスこそが「この先生になら任せられる」という信頼につながり、
治療後の満足度にも大きく影響します。

オールオンフォーは、機能・見た目・治療期間の面で大きなメリットのある治療です。
しかし、本当に大切なのは、
“あなた自身が安心して一歩踏み出せること”です。
そのための適切な情報提供と丁寧なカウンセリングが、
最良の治療選択につながっていきます。

まずは、自分の状態を知ることから。
そこから「本当に納得して選べる治療」が見えてきます。
不安を抱えたまま進める必要はありません。
あなたの未来の生活を大切に考える医院で、
一緒に最適な治療方法を探していきましょう。

東京都品川区YDC精密歯周病インプラント治療専門ガイド
監修:医療法人スマイルパートナーズ 理事長/齋藤和重
『山手歯科クリニック大井町』
住所:東京都品川区東大井5丁目25−1 カーサ大井町 1F

『山手歯科クリニック戸越公園』
住所:東京都品川区戸越5丁目10−18

*監修者

医療法人社団スマイルパートナーズ

理事長 齋藤 和重

*経歴

1990年 鶴見大学歯学部卒業。1991年 インプラント専門医に勤務。1999年 山手歯科クリニック開業。

2001年 INTERNATIONAL DENTAL ACADEMY ADVANCED PROSTHODONTICS卒業。

2010年 医療法人社団スマイルパートナーズ設立。

*所属

ICOI国際インプラント学会 指導医

ICOI国際インプラント学会 ローカルエリアディレクター

ITI国際インプラント・歯科再生学会 公認 インプラントスペシャリスト

ITI Member

OAM先進インプラント認定医・公認インストラクター

日本口腔インプラント学会 会員

日本顎顔面インプラント学会 会員

国際審美学会 会員

日本歯科審美学会 会員

日本アンチエイジング歯科学会 会員

・INTERNATIONAL DENTAL ACADEMY ADVANCED PROSTHODONTICS(2001年)

CID Club (Center of Implant Dentistry)所属

みなとみらい(MM)インプラントアカデミー 所属

国際歯周内科研究会 所属

5-D JAPAN 所属

デンタルコンセプト21 所属

・インディアナ大学歯学部 客員 講師

・南カルフォルニア大学(USC)客員研究員

・南カルフォルニア大学(USC)アンバサダー

・USC (南カルフォルニア大学)歯学部JP卒

・USC   University of Southern California)センチュリー・クラブ

・プレミアム・メンバー

※詳しいプロフィールはこちらより

ホームページ運営について

医療法人スマイルパートナーズでは、各分野の知識豊富な歯科医師の監修のもとで運営されており、正確で信頼性のある医療情報の提供に努めます。また、東京都品川区の審美インプラント治療専門歯科として安心して治療に臨める環境づくりを大切にしています。