奥歯のインプラントの相場は?いくらくらいかかる?
1. 奥歯のインプラント、費用はどのくらいかかるの?
インプラント治療の“相場感”を正しく知っていますか?
「奥歯のインプラントを検討しているけれど、費用がどれくらいかかるのか分からない」「高額すぎるなら他の治療法にしようか悩んでいる」——そんな不安を抱える方は少なくありません。インプラント治療は保険適用外の自由診療であり、確かに一定の費用はかかりますが、その内訳や価値を正しく知ることで、安心して治療に踏み出せるようになります。
一般的に、奥歯1本あたりのインプラント費用は35万円〜60万円前後が相場です。この価格には、人工歯根(インプラント体)、連結パーツ(アバットメント)、上部構造(被せ物)などすべての構成要素が含まれている場合が多く、医院によってはカウンセリング料、CT撮影料、術後チェックもセットになっているケースもあります。
保険適用外=高額というイメージの真相
インプラント治療は、入れ歯やブリッジとは異なり、顎の骨に人工歯根を埋め込むという外科手術を伴う治療法です。このため、設備や素材に加えて、医師の専門的な知識や技術、滅菌体制の整った環境が必要不可欠です。つまり、単なる「歯の治療」ではなく、“高度な医療行為”としての側面があるのです。
また、インプラントは天然歯に近い噛み心地と見た目を再現できることから、近年では“生活の質を高める選択肢”としても注目されています。ただし、医院ごとに治療内容や技術水準、使用するインプラントメーカーが異なるため、価格帯にもばらつきがあるのが現状です。
「なぜ高いのか?」その理由と内訳を解説
インプラント費用の大部分を占めるのが、手術に関わる工程と上部構造の素材選びです。たとえば、奥歯は咬合力(噛む力)が強くかかる部位のため、耐久性に優れた素材や高度な埋入設計が求められます。加えて、顎の骨の厚みが不足している場合には骨造成や再生治療が必要になることもあり、これが費用に反映されるのです。
上部構造にジルコニアやセラミックを使用することで、見た目の美しさや金属アレルギーへの配慮も実現できますが、これらの素材は一般的な金属製よりも高価です。また、治療後のメンテナンス体制や保証制度も、医院によって充実度が異なるため、価格とサービスのバランスを見極めることが大切です。
奥歯の1本が失われることで、噛み合わせや全身の健康に影響を及ぼすこともあります。インプラントは「費用がかかる」治療ではありますが、それによって“咬む機能”を長期間維持できると考えると、決して高すぎる投資ではないともいえるでしょう。
2. 奥歯インプラントの相場、なぜ医院によってこんなに違う?
技術・設備・素材…価格差の理由とは?
奥歯のインプラント治療費を調べてみると、同じ地域内でも医院によって価格に大きな差があることに驚かれる方は少なくありません。これは単に「高い・安い」という話ではなく、治療に用いられる材料や設備、そして担当する歯科医師の技術や経験によって費用が構成されているためです。
例えば、インプラント体(人工歯根)に使われるメーカーは国内外で多数あり、品質や耐久性、保証体制が異なります。また、CT撮影やシミュレーションソフトなどの精密な診断機器を用いて安全性を高めている医院では、初期の診断段階からコストがかかることもあります。さらに、インプラント治療には「噛み合わせ」「骨量」「歯ぐきの状態」といった複雑な条件が関わるため、専門性の高い医師が対応するかどうかも、費用に反映される重要なポイントです。
安い=不安?高い=安心?金額だけで判断しないために
「費用が安いからここにしよう」「高いから良い治療が受けられそう」——こうした判断は一見分かりやすいですが、インプラント治療においては注意が必要です。安価な治療の背景には、使用するインプラント体が限定的であったり、術前診査が不十分であったりといった懸念が隠れているケースもあります。一方、高額な治療でも、患者様の希望や症例に見合わない“過剰治療”となる場合もゼロではありません。
大切なのは、価格だけでなく「その費用にどのような内容が含まれているか」をきちんと確認することです。インプラント体・アバットメント・上部構造(被せ物)の素材やグレード、診断費、手術費、術後のメンテナンス費用などを明確に説明してくれる医院であれば、信頼性も高まります。
見積もりは“トータルで”チェックを
「○○円〜」という広告を見て来院したものの、実際には骨造成や仮歯、術後のメンテナンス費用が別途かかり、想定より高くなってしまったというご相談は少なくありません。特に奥歯は骨の厚みが不足しやすく、追加治療が必要となる可能性もあるため、総額を事前に把握しておくことが非常に重要です。
そのため、費用を比較する際は、必ず「トータルでいくらかかるか」を基準に見積もりを確認しましょう。治療後の保証やメンテナンス体制が含まれているかどうかも、長く安心して使ううえでの判断材料となります。
奥歯のインプラント治療は、単に「歯を入れる」だけでなく、噛み合わせの安定や将来的な口腔機能を守るための大切な医療行為です。目先の価格にとらわれすぎず、自分にとって最良の選択ができるよう、納得いくまでカウンセリングを受け、医院の方針や説明を比較することをおすすめします。
3.「入れ歯・ブリッジとの費用比較、結局どれがお得?」
初期費用とランニングコストの違い
インプラント治療を検討している方にとって、入れ歯やブリッジとの費用比較は避けて通れないポイントです。一見すると、保険適用が可能な入れ歯やブリッジの方が「安くて経済的」と思われがちですが、長い目で見たときのランニングコストまで考慮すると、その印象が変わってくるかもしれません。入れ歯は数年ごとに作り替えや調整が必要になり、ブリッジは土台となる健康な歯を削る必要があるため、将来的にその歯がダメになるリスクも抱えています。その結果、別の歯の治療や再治療の費用がかさみ、最終的にはインプラント以上の出費となるケースもあるのです。
修理や再治療にかかる将来的なコスト
入れ歯やブリッジには、使用年数とともに避けられない劣化や破損のリスクがあります。たとえば入れ歯の場合、装着感が悪くなったり、噛み合わせが合わなくなったりすることで、再調整や再製作が必要になります。これには毎回費用が発生し、通院回数も増えるため、見た目以上に時間的・経済的負担がかかるのです。ブリッジに関しても、支えとなる歯が虫歯や歯周病になると再治療が必要で、結果的にさらに高額な治療が必要になることもあります。一方、インプラントは適切なメンテナンスを継続することで、10年〜20年以上の長期使用も期待できます。その耐用性の高さこそが、費用面での“価値”といえるでしょう。
“安い治療”が結果的に高くつくことも
短期的な支出だけを見れば、入れ歯やブリッジの方が「安い選択肢」に映るかもしれません。しかし、治療後の快適さ、見た目の自然さ、噛む力の安定性といった要素をトータルで考えると、インプラントが持つ“総合力”は高く評価されます。特に奥歯の治療では、しっかり噛めることが健康に直結するため、「少し高くてもインプラントにして良かった」と感じる患者様が多くいらっしゃいます。もちろん、すべての方にとってベストな選択肢とは限りませんが、「安いから」という理由だけで入れ歯やブリッジを選ぶのではなく、将来のメンテナンス費用や再治療のリスクも踏まえて、総合的に判断することが大切です。歯は一生ものです。数年先、十数年先を見据えた選択こそ、賢い治療への第一歩といえるでしょう。
4.「“奥歯だけ1本”でもインプラントする価値はある?」
奥歯の喪失が引き起こす噛み合わせの崩壊
「奥歯1本くらいなくても支障ない」と思われる方は少なくありません。しかし、奥歯は食べ物をすり潰す機能だけでなく、噛み合わせ全体のバランスを保つ上でも極めて重要な役割を担っています。1本の欠損でも、その部位にかかる咀嚼圧が他の歯に分散され、結果として反対側や前歯に過剰な負担がかかります。さらに、噛み合わせのズレが生じることで、顎関節に負担がかかり、顎関節症、慢性的な肩こり、頭痛などの全身症状を引き起こす可能性もあります。噛む力のアンバランスは、咀嚼効率の低下だけでなく、顔の筋肉や骨格のゆがみにもつながり、見た目の老化を早める要因にもなり得ます。
隣の歯を守る意味でも“1本インプラント”は有効
歯を1本失った際、補う手段としてはブリッジ、部分入れ歯、そしてインプラントがありますが、中でもインプラントは周囲の歯に負担をかけずに治療できるという大きなメリットがあります。ブリッジでは健康な隣接歯を大きく削り、負荷を分担させる構造上、長期的に見ると歯の寿命を縮める原因にもなります。部分入れ歯は取り外しが必要で、支えとなる歯に負荷がかかることが多く、異物感や違和感を訴える方も少なくありません。対してインプラントは、単独で機能するため、周囲の歯を守りながら機能性を回復できます。たとえ1本だけの治療であっても、長期的な視点で見ると、周囲の歯を守り、さらなる欠損を防ぐ“予防的”な役割も担っているのです。
噛みやすさ・食生活の質も大きく向上
インプラントにより奥歯を取り戻すと、見違えるように食生活の質が改善されます。硬い食べ物や繊維質の多い野菜など、これまで避けていた食品もしっかり噛めるようになることで、栄養摂取のバランスが整い、全身の健康にも好影響を与えます。咀嚼能力の回復は消化を助け、内臓への負担も軽減されるため、健康寿命の延伸にもつながります。さらに、左右の奥歯でバランスよく噛めるようになると、顔の歪みが整い、表情筋の活性化によりフェイスラインが引き締まり、見た目の若々しさも取り戻せるという嬉しい副次的効果も期待できます。
「奥歯1本くらい…」と軽視しがちな問題ですが、実はお口全体の健康、さらには全身の健康維持にまで関わる重要なテーマです。奥歯の欠損を放置することで他の歯にも悪影響が及び、治療の選択肢が限られてしまうことも少なくありません。だからこそ、インプラントによる“1本からの再建”は、決して過剰な選択肢ではなく、未来の健康を守るための賢明な判断といえるでしょう。
迷われている方は、まずは信頼できる歯科医院でのカウンセリングをおすすめします。正確な診断と納得のいく説明を受けたうえで、今後の選択を一緒に考えることが、後悔のない治療につながります。
5.「骨が足りないと言われた…追加費用はかかるの?」
骨造成・ソケットリフト・サイナスリフトの相場
インプラント治療を検討している際、「骨が足りませんね」と言われた経験のある方も少なくありません。歯を失ってから長期間放置していると、顎の骨は次第に痩せてしまい、インプラントをしっかりと支えるための土台が不足してしまうのです。そんなときに必要になるのが“骨造成”という処置。中でも代表的なのがGBR(骨誘導再生法)、ソケットリフト、サイナスリフトと呼ばれる方法です。これらの処置の費用は、医院や治療方法、使用する材料によって異なりますが、一般的に骨造成で5〜15万円、ソケットリフトで10〜20万円、サイナスリフトになると20〜30万円程度が相場と言われています。もちろん、これらはインプラントの費用とは別に加算されるため、トータルでの費用感を正しく把握することが大切です。
追加治療が必要な場合の費用と期間
骨造成を行う場合、費用面だけでなく“治療期間”も通常より長くなることがあります。たとえば、骨造成を先に行い、一定の期間(およそ3〜6ヶ月)骨がしっかりと再生されるのを待ってからインプラントを埋入するという二段階のステップが必要になる場合もあります。さらに、骨造成の範囲が広かったり、複数の部位で同時に行う必要があると、それだけ治療工程が複雑になり、費用と期間がかさむ傾向にあります。こうした追加治療が必要かどうかは、CT画像などを用いた精密な診断によって判断されます。担当医の経験や判断力も重要な要素であり、「あとから追加で…」とならないよう、最初の段階でしっかりとした診査診断が行われる医院を選ぶことが肝心です。
丁寧な事前診断と説明が安心につながる
骨造成の必要性があるかどうか、どの方法が最適なのか、どれだけの期間や費用がかかるのか——これらは非常に重要なポイントであるにもかかわらず、十分な説明がないまま治療が進んでしまうケースもあります。当院では、インプラント治療に入る前に必ず高精度のCTスキャンによる骨量・骨質の評価を実施し、患者様ごとに最適な治療計画を立案しています。また、骨造成が必要な場合には、その目的・手法・費用・期間について丁寧に説明し、患者様の納得を得たうえで治療を進めることを徹底しています。骨造成は決して珍しい治療ではありませんが、不安を抱えたまま受けるのは避けたいもの。治療に踏み切る前にしっかりとした説明と信頼できる医師とのコミュニケーションがあれば、安心して一歩を踏み出せるはずです。
骨造成が必要なケースでは確かに費用や時間がかかりますが、それによりインプラントが安全に、そして長く機能する土台を作ることができます。将来的にトラブルを避けるための“先行投資”と捉え、総合的に見て納得のいく選択をすることが大切です。費用の不安がある方は、分割払いや医療ローンについても相談可能な医院を選ぶとよいでしょう。
6.「メンテナンス費用ってどれくらい?長期視点で考える」
定期検診・クリーニングの費用感
インプラント治療後、意外と見落とされがちなのが“メンテナンス費用”です。インプラントは天然歯と違い、虫歯にはなりませんが、歯周病に似た「インプラント周囲炎」になるリスクがあります。そのため、定期的なメンテナンスが欠かせません。メンテナンスには、口腔内のチェック、噛み合わせの確認、専用の器具によるクリーニングなどが含まれます。費用の目安としては、1回あたり5,000〜10,000円前後が一般的です(※医院によって異なります)。通常は3ヶ月に1回のペースで通院が推奨されるため、年間のメンテナンス費用は約2万円〜4万円ほどになります。これは一見高く感じるかもしれませんが、インプラントを長持ちさせるためには非常に重要な“維持費”といえます。
メンテナンスを怠ると再治療費用が発生
もしメンテナンスを怠った場合、インプラント周囲炎が進行し、最悪の場合はインプラントが脱落する恐れがあります。一度インプラントが外れてしまうと、再治療には再度の手術が必要となり、数十万円単位の費用が発生することも珍しくありません。また、骨の吸収が進んでいた場合は骨造成を伴うこともあり、治療期間も長引きます。つまり、定期メンテナンスを受けることで、将来的な高額な再治療を防ぐことができるのです。さらに、インプラント以外の天然歯のケアも同時に行うことで、口腔内全体の健康を維持できるというメリットもあります。
“一生モノ”にするためのケア費用と考える
インプラントは決して安価な治療ではありませんが、適切なメンテナンスを継続すれば10年、20年、あるいはそれ以上使い続けることができる“人生のパートナー”です。長期間使用するためには、それなりのケアが必要であり、その費用は“長期的な投資”と捉えるべきです。たとえば、1本40万円のインプラントを20年使用すると考えた場合、年2万円のメンテナンス費用を加味しても、年間あたりのコストは合計で約4万円前後。これは、毎年の歯の定期検診に通うのとほぼ同程度です。それに対して、トラブルが起きたときの再治療費は一度で数十万円単位に跳ね上がるため、日々のメンテナンスがいかに重要かがわかります。
当院では、インプラント治療後の患者様にも安心して通っていただけるよう、明確なメンテナンスプログラムを用意しています。クリーニングや噛み合わせの調整、インプラント周囲炎の早期発見など、総合的なチェックを行い、トラブルを未然に防ぐ体制を整えています。初めてインプラントをご検討される方には、このような「術後の維持費用」についても詳しくご説明していますので、治療後のライフプランを立てやすいのも当院の特長です。
インプラントを“失敗しない治療”にするためには、手術の成功だけでなく、その後の“付き合い方”も非常に重要です。ぜひメンテナンスも含めて、トータルでご納得いただける治療をお選びください。
7.「奥歯のインプラント、費用以外にかかる時間と労力」
手術の回数と治癒期間
奥歯のインプラント治療では、費用の面だけでなく「どれくらいの時間がかかるのか」や「治療中の負担」も大切な検討ポイントです。まず知っておきたいのは、インプラント治療は1日で完了するものではないということです。基本的な流れとしては、カウンセリング・精密検査・手術・治癒期間・上部構造(かぶせ物)の装着という複数のステップがあり、全体では3ヶ月から半年程度を要することが一般的です。
特に骨造成などの追加処置が必要な場合は、さらに数ヶ月が必要になることもあります。また、治癒期間中は「仮歯」を装着して経過観察を行うことが多く、最終的に本物の歯が入るまでには一定の時間が必要です。手術自体は局所麻酔下で行われるため大きな痛みはありませんが、術後には多少の腫れや違和感が出ることもあり、数日間は無理をしないことが求められます。
通院スケジュールと自分のライフスタイル
通院回数はクリニックの方針や症例によって異なりますが、カウンセリング、精密検査、手術前後の経過観察、上部構造の装着、そしてメンテナンスと、最低でも5〜7回程度は通院が必要になるケースが多く見られます。中には「平日は忙しくて通えない」「遠方から通院している」といった患者様もいらっしゃいますが、インプラント治療は途中で中断するとリスクが高まるため、しっかりスケジュールを調整できる時期に受けるのが理想です。
また、治療期間中に仕事や家事、育児などに支障が出ないよう、事前にライフスタイルとの両立を考慮しておくことも重要です。特に奥歯は噛む力が強くかかる部位のため、治療中は食事の内容に気を配る必要があることや、一時的に硬いものを避ける期間があることも知っておきましょう。
“安さよりも続けやすさ”を優先する視点
最近では、インターネットなどでインプラント治療の費用比較をする方も増えていますが、「安さ」だけで歯科医院を選んでしまうと、後々の通院やサポート体制に不満を感じることが少なくありません。たとえば「治療費は安かったけれど、予約が取りにくい」「アクセスが悪く、通うのが面倒」といった声も実際にあるのです。
奥歯のインプラントは、治療期間が長く、メンテナンスも継続して行う必要があります。そのため「無理なく通える距離」「自分のライフスタイルに合った診療時間」「術後サポートが充実しているか」といった“続けやすさ”も、医院選びにおいて非常に大切な要素です。多少費用が高くても、安心して任せられる歯科医院を選ぶことで、長い目で見て満足度の高い治療結果が得られるでしょう。
当院では、患者様のライフスタイルに配慮した通院スケジュールのご提案や、土日診療・オンライン相談など、負担の少ない体制を整えております。治療にかかる時間・労力も含めて不安な点があれば、事前のカウンセリングでしっかりご説明いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。
8.「奥歯インプラントに“保証”はあるの?」
保証内容・期間・条件の確認ポイント
インプラント治療は高額かつ外科手術を伴う医療行為であるため、患者様にとって「万が一のときの保証制度」は非常に気になるポイントではないでしょうか。多くの歯科医院では、インプラント治療に対して独自の保証制度を設けていますが、その内容や期間、条件は医院によって大きく異なります。
例えば「5年保証」「10年保証」など一定の期間が設けられているケースや、「定期メンテナンスを継続して受けていること」が保証条件となっていることもあります。保証対象も、インプラント体(人工歯根)のみ、上部構造(かぶせ物)のみ、もしくはその両方に適用される場合などさまざまです。保証といっても“全額無料で再治療できる”とは限らず、一部費用の補填や条件付きの修復対応など、内容は詳細に確認することが重要です。
治療を受ける前には、担当医から「保証制度の有無」「適用条件」「保証対象となるトラブル内容」などを文書で説明してもらい、納得した上で治療に進むことをおすすめします。もし説明が不十分な場合や、保証制度が曖昧な医院であれば、他の医院も検討した方が安心かもしれません。
トラブル時に“頼れる医院”かを見極める
インプラントは人工物であり、適切にメンテナンスしていれば長く使用できますが、まれに不具合やトラブルが起こる可能性もゼロではありません。たとえば、上部構造のネジの緩み、人工歯の破損、噛み合わせのズレ、インプラント周囲炎の進行などが起こることもあります。こうしたときに、きちんと対応してくれる医院かどうかが“信頼できるか否か”を大きく左右します。
保証制度があるだけでなく、「トラブルに迅速かつ誠実に対応してくれる体制」が整っていることも大切なチェックポイントです。たとえば、術後のフォローアップの体制、急な痛みに対する対応スピード、担当医とすぐに連絡が取れるかどうかなど、術後のサポート体制が万全である医院は、患者様にとって大きな安心材料となります。
また、医院によってはインプラント治療後に専任のカウンセラーが付き、定期的な経過観察やアフターフォローを丁寧に行ってくれるケースもあります。こうしたサポートがあることで、インプラント治療に対する心理的な不安も和らぎ、長期的な信頼関係を築いていくことが可能になります。
長く付き合える歯科医院の選び方
インプラント治療は、一度施術したら終わりではありません。むしろ、治療後のケア・メンテナンス・フォローアップの継続が非常に重要です。そのため、「その医院と長く付き合っていけるかどうか」は、医院選びの大きな判断基準となります。
保証制度の有無だけでなく、長期的にメンテナンスを任せられる信頼関係が築ける医院か、患者様の生活に合わせた柔軟な対応が可能か、費用や保証に関して明朗な説明がされているかなど、複数の観点から医院を評価することが大切です。
当院では、インプラント体・上部構造ともに保証制度をご用意しており、定期的なメンテナンスを受けていただくことで、保証期間中の不具合にもしっかり対応いたします。また、術後のご不安を払拭するために、治療後も継続してフォローを行い、万一のトラブルにも迅速に対応できる体制を整えています。
奥歯のインプラントは、噛む力が強くかかるため、耐久性やサポート体制が特に重要です。治療を検討されている方は、費用や治療内容だけでなく、「万が一のときに安心できる保証制度」があるかどうかも、ぜひ医院選びのポイントに加えてください。
9.「当院のインプラント費用とご案内」
明確な料金体系と事前説明
インプラント治療を検討されている患者様にとって、費用は最も気になるポイントのひとつです。当院では、患者様が安心して治療を受けられるよう、インプラント費用に関する情報を事前に丁寧にご説明し、明確な料金体系を掲示しています。基本的な治療費は「インプラント体(人工歯根)の埋入費用」「アバットメント(連結部品)」「上部構造(人工歯)」の3つの要素から構成されており、それぞれの料金もわかりやすくご案内しています。
また、治療前の検査費用や診断費、必要に応じた骨造成や歯肉移植といった追加処置が発生する場合は、その都度、明確に費用の目安をお伝えし、ご理解・ご納得いただいた上で治療に進みます。費用のご説明は書面でもお渡ししており、不明点は何度でもご質問いただけます。
当院では「不安のない状態で治療に臨んでいただくこと」が何より大切だと考えており、カウンセリングでは治療内容とともに、必要な費用とその内訳を明確にすることを徹底しています。
治療内容と費用の透明性
奥歯のインプラントは、咬合力(噛む力)が強くかかる部位のため、使用するインプラントの強度や耐久性、骨の状態を考慮した上で最適な治療プランをご提案いたします。そのため、症例によっては骨造成などの処置が必要になる場合がありますが、当院では患者様の状態をCT検査などの高精度診断で把握し、どのような治療工程が必要かを詳しくご説明いたします。
その上で、治療にかかる費用を初回のご説明時点でご案内することに努めており、治療の途中で予期せぬ費用が加算されることのないよう配慮しています。見積もりに含まれるすべての工程を明確にし、必要に応じて費用の選択肢や代替プランをご提案することで、患者様ご自身が納得して選択できる環境づくりを心がけています。
また、インプラント本体や上部構造に用いる素材についても複数の選択肢を用意しており、審美性や耐久性、ご予算に応じたご提案が可能です。セラミッククラウン・ジルコニアクラウンなど、見た目と耐久性を両立させた素材にも対応しています。
無理のない分割・デンタルローンの活用も可能
インプラント治療は保険適用外の自由診療となるため、一度に大きな費用が必要になることがあります。当院では、できる限り多くの患者様にとって負担の少ない方法で治療を受けていただけるよう、分割支払いにも対応しております。
当院が提携するデンタルローンをご利用いただければ、毎月の支払額を抑えながら治療を進めていくことが可能です。たとえば、インプラント1本あたりの費用を36回払い・60回払いなど、ご希望に合わせた支払いプランで設定することができますので、経済的な理由で治療を迷われている方にもおすすめです。
デンタルローンの申込にあたっては、専任のスタッフが手続き方法を丁寧にご案内いたします。事前審査や必要書類、金利の有無なども詳しくご説明し、安心してご利用いただけるようサポート体制を整えております。
さらに、当院では「治療を急かさない姿勢」を大切にしており、十分なカウンセリング期間を設けたうえで治療開始を判断していただけます。ご予算や生活状況に合わせた柔軟な治療計画をご提案しますので、まずはお気軽にご相談ください。
インプラント治療は決して安価ではありませんが、その分「噛む力」「見た目の美しさ」「日常の快適さ」において、長期的な満足度を得られる治療法です。当院では、費用以上の価値を感じていただけるよう、誠実な診療と綿密なサポートを心がけております。
10.「費用が気になる方へ——まずは無料相談へ」
あなたに合った治療プランをご提案
インプラント治療に興味があっても、「実際の費用がわからなくて不安」「自分に必要な治療がわからない」といった理由で、なかなか第一歩を踏み出せない方も多いのではないでしょうか。当院では、そうしたお悩みに寄り添い、まずは“無料相談”という形でお気軽にご来院いただける体制を整えております。
無料相談では、現在のお口の状態やご希望をじっくりお伺いし、その上で最適と思われる治療プランをご提案します。「奥歯1本だけ」「将来的に複数本を検討中」「他院で断られたけれど再チャレンジしたい」など、どんなケースにも丁寧に対応いたします。相談だからといって簡易な説明で終わることはなく、必要に応じてレントゲンやCT撮影などの詳しい検査(有料)もご案内し、正確な診断に基づいたご提案を行います。
当院では「患者様一人ひとりの生活スタイル・ご予算・お口の状態に合わせたオーダーメイドのインプラント治療」を信条としており、その第一歩がこの無料相談です。費用についても、できるだけ無理のないプランをご提示いたします。
不安・疑問を解消する個別カウンセリング
インプラント治療に対する不安や疑問は、誰にでもあるものです。「手術は怖くない?」「痛みはどのくらい?」「長持ちするの?」といった基本的なご質問から、「金属アレルギーが心配」「他の歯科でトラブルがあった」など個別性の高い内容まで、どんなご相談も遠慮なくお話しください。
当院では、カウンセリングを「ただ説明を受ける場」ではなく、「納得して治療を選ぶための対話の時間」として大切にしています。そのため、カウンセリングの時間はしっかりと確保しており、診療チェアとは別の落ち着いた専用スペースでリラックスしてお話しいただけるよう配慮しています。
また、費用に関しても分かりにくい部分がないよう、見積書は項目ごとに細かく明記し、「どの処置にいくらかかるのか」「今後追加で発生する可能性はあるか」といった点も丁寧にご説明します。無理に治療をすすめることはありませんので、安心してお越しください。
“費用より価値”を実感していただくために
確かに、インプラント治療は保険がきかない自由診療であり、費用だけを見れば決して安価な治療ではありません。しかし、それ以上に大きな価値があると、私たちは確信しています。失った奥歯を補うことによって、噛む力が戻り、食事の満足度が上がり、健康的な生活を長く維持できる——それが、インプラント治療の本質的な魅力です。
さらに、他の歯に負担をかけない点や、長期的に見たときの再治療リスクの少なさなど、経済的な側面でも「費用対効果の高い治療」と言えるでしょう。患者様の中には、「もっと早く相談しておけばよかった」とおっしゃる方も少なくありません。
当院では、「高額だから無理だろう」「自分には合わないかもしれない」と感じている方こそ、まずは無料相談にお越しいただきたいと考えています。話を聞いてみるだけでも大きな一歩ですし、ご自身の状況に合った最適な治療法が見つかるかもしれません。
分割支払いやデンタルローンなどの活用も含め、治療をより現実的な選択肢として考えていただけるよう、できる限りのサポートをいたします。インプラントに対する不安や費用の悩みを抱えたまま過ごすのではなく、まずは一歩踏み出し、未来の健康と笑顔のための選択を私たちと一緒に始めてみませんか。
お気軽に、そして気軽な気持ちで、無料カウンセリングをご予約ください。私たちはいつでも、あなたのご相談をお待ちしています。
東京都品川区YDC精密歯周病インプラント治療専門ガイド
監修:医療法人スマイルパートナーズ 理事長/齋藤和重
『山手歯科クリニック大井町』
住所:東京都品川区東大井5丁目25−1 カーサ大井町 1F
『山手歯科クリニック戸越公園』
住所:東京都品川区戸越5丁目10−18
*監修者
*経歴
1990年 鶴見大学歯学部卒業。1991年 インプラント専門医に勤務。1999年 山手歯科クリニック開業。
2001年 INTERNATIONAL DENTAL ACADEMY ADVANCED PROSTHODONTICS卒業。
2010年 医療法人社団スマイルパートナーズ設立。
*所属
・ICOI国際インプラント学会 指導医
・ICOI国際インプラント学会 ローカルエリアディレクター
・ITI国際インプラント・歯科再生学会 公認 インプラントスペシャリスト
・日本口腔インプラント学会 会員
・日本顎顔面インプラント学会 会員
・国際審美学会 会員
・日本歯科審美学会 会員
・日本アンチエイジング歯科学会 会員
・INTERNATIONAL DENTAL ACADEMY ADVANCED PROSTHODONTICS(2001年)
・CID Club (Center of Implant Dentistry)所属
・国際歯周内科研究会 所属
・5-D JAPAN 所属
・デンタルコンセプト21 所属
・インディアナ大学歯学部 客員 講師
・南カルフォルニア大学(USC)客員研究員
・南カルフォルニア大学(USC)アンバサダー
・USC (南カルフォルニア大学)歯学部JP卒
・USC University of Southern California)センチュリー・クラブ
・プレミアム・メンバー
※詳しいプロフィールはこちらより