前歯インプラントのデメリットとは?やらない方がいい?

1.「前歯のインプラント、見た目は自然?それとも不自然?」

前歯は“見える場所”だからこそ気になる審美性

前歯のインプラント治療において、もっとも多いご相談の一つが「仕上がりが自然に見えるかどうか」です。口を開いた瞬間、真っ先に見えるのが前歯。笑顔や会話の印象を大きく左右するだけに、「不自然に見えたらどうしよう」「まわりからインプラントだと気づかれたくない」といった不安を抱えて来院される患者様は少なくありません。

とくに前歯のインプラントは、見た目の再現性が極めて重要です。単に「歯を入れる」だけではなく、天然歯と違和感なく調和するよう、かたち・色・角度すべてを細かく調整する必要があります。そのため、奥歯に比べて高い審美性と精密性が求められる治療領域といえるでしょう。

色や形、隣の歯とのバランスがとれていないと違和感が出る

前歯のインプラント治療では、「単体として美しい歯」を作ることが目的ではありません。「両隣の天然歯と違和感なく溶け込むこと」が何より大切です。色味が周囲の歯とわずかに違うだけで、“浮いて”見えてしまいます。また、形が少しでも尖っていたり丸みが強かったりすると、左右非対称な印象となり、口元の美しさを損なってしまうのです。

歯の長さや傾き、唇との接し方、歯ぐきのラインまでをトータルで見て、違和感のない設計を行う必要があります。前歯は“ミリ単位”の違いが印象を変えてしまうほど繊細なパーツ。だからこそ、治療前にしっかりとカウンセリングを行い、患者様ご自身のご希望も丁寧にヒアリングすることが、美しい仕上がりに直結します。

美しい仕上がりには“技術力と素材選び”がカギ

前歯のインプラント治療で、自然な仕上がりを実現するためには、医師の技術力と使用する素材の選定が大きなカギを握ります。歯科医師による正確な位置決めと角度の設定はもちろんのこと、歯科技工士との緻密な連携も欠かせません。優れた技工士が一人ひとりに合わせたオーダーメイドの補綴物を制作することで、まるで自分の歯のようなリアルな前歯が実現します。

また、素材選びも重要です。近年は、金属を使わないオールセラミックやジルコニアなど、審美性と生体親和性を兼ね備えた素材が主流となっています。光の透過性や自然な透明感を持つこれらの素材は、特に前歯に適しています。金属を使った場合に生じやすい歯ぐきの黒ずみや、不自然な光の反射を避けることができる点もメリットです。

当院では、患者様のご希望に合わせて、素材や仕上げ方法を慎重に選定し、事前にシミュレーションを行ったうえで治療を進めます。「見た目が気になる」「とにかく自然に仕上げたい」という方も、安心してご相談ください。前歯インプラントの成功には、見た目に対するこだわりと、それを実現するためのチーム力が欠かせません。

2.「前歯のインプラントは“難しい部位”って本当?」

骨の薄さや位置によって治療のハードルが上がる

前歯のインプラント治療は、他の部位と比べて繊細で、治療の難易度が高い部位とされています。その最大の理由の一つが、「骨の厚みが非常に薄い」という点です。特に上顎の前歯は、外側の骨(唇側骨)が非常に薄く、抜歯後は時間とともに急速に吸収されてしまう傾向があります。骨の厚みが十分でないと、インプラント体をしっかりと埋入することが難しくなり、審美性や安定性に影響が出る可能性があるのです。

また、前歯は見た目の中心であるため、インプラント体の角度や深さ、位置が少しでもずれてしまうと、被せ物が斜めになったり、歯ぐきとの境目が不自然に見えてしまうリスクもあります。そのため、治療前の綿密な診査・設計、CTによる三次元的な骨の確認が欠かせません。

奥歯と比べて“失敗が目立ちやすい”という現実

奥歯のインプラントは、多少の位置や形の違和感があっても、外からはほとんど見えないため、見た目においてはそれほど神経質にならなくても済むケースが多いのが事実です。一方、前歯は口を開けた瞬間に視線が集まる場所。そのため、たとえ機能的に問題がなかったとしても、色味や歯並びの微妙なズレがあると「なんだか不自然」「インプラントだと気づかれてしまう」といった印象を持たれやすいのです。

また、前歯のインプラントでは歯ぐきのラインも非常に重要な要素になります。歯ぐきの高さが左右で揃っていなかったり、歯ぐきが下がってインプラントの金属が見えてしまったりするだけで、全体の美しさが損なわれてしまいます。つまり、インプラント本体だけでなく、周囲の歯ぐきや骨の状態も含めた「トータルバランス」が求められる難易度の高い治療領域だといえるでしょう。

専門的な診査診断と設計が必要不可欠な理由

前歯部におけるインプラント治療の成功には、治療前の“診査診断”と“設計”が極めて重要です。まず、CT撮影により、骨の量・厚み・質、さらに周囲の歯との距離や神経の走行を詳細に分析します。その上で、インプラント体をどの位置・角度で埋入すれば、自然な見た目としっかりとした噛み合わせを両立できるかを、事前にシミュレーションしてから治療を進めます。

さらに、骨が不足している場合には、骨造成(GBR)や歯ぐきのボリュームを整える歯肉移植など、外科的処置が必要になることもあります。こうした高度な治療を的確に行うためには、インプラント治療の経験や実績だけでなく、審美歯科領域に精通した歯科医師の専門的な知識と技術が必要不可欠です。

当院では、前歯インプラントに特化した治療計画と審美的な仕上がりにこだわった診療体制を整えており、患者様のご希望に寄り添いながら、納得できる治療をご提案しています。難易度が高いからこそ、確かな技術と豊富な経験をもった専門医にご相談いただくことが、前歯インプラントの成功への第一歩となります。

3.「インプラントだからといって“すぐに噛める”わけではない」

前歯の骨は薄くて繊細、定着にも時間がかかることがある

インプラントは「入れたらすぐに噛める」と思われがちですが、実際はそうではありません。特に前歯部は、骨の厚みや密度が少ないケースが多く、奥歯よりもインプラント体の定着に時間を要する傾向があります。インプラント治療は、チタンやジルコニア製の人工歯根を顎の骨に埋め込み、それがしっかりと骨と結合(オッセオインテグレーション)することではじめて、安定して噛むことが可能になります。

この骨との結合には一般的に2〜6ヶ月の治癒期間が必要とされ、特に前歯は骨密度が低く、咀嚼圧が加わる頻度も高いため、慎重な経過観察が不可欠です。見た目の印象が重要な前歯だからこそ、焦らず段階的に治療を進めることで、より自然で長持ちする結果が得られます。

即時荷重が難しいケースもあり得る

インプラント治療には、「即時荷重」といって、インプラント埋入と同時に仮歯を装着する治療法もありますが、前歯部ではこの方法が適応できないケースも少なくありません。骨の状態や厚みが不十分であったり、強固な初期固定が得られなかった場合、即時荷重を無理に行うと、インプラント体が動いてしまい、骨と結合しないリスクが高まります。

特に前歯の場合、見た目の回復を急ぐあまりに早く荷重をかけてしまうと、歯ぐきの退縮やインプラント体の露出といった審美的な問題が生じる可能性もあります。そのため、見た目の回復と機能の安定性のバランスを取りながら、慎重な治療計画が求められます。

無理に噛むと見た目にも機能にも影響が出る可能性も

治療中や定着を待つ期間において、インプラント部位で無理に食事をしたり、前歯で硬いものを噛んだりすると、見た目にも大きな影響が出てしまうことがあります。たとえば、仮歯がずれたり割れてしまったり、歯ぐきの形が崩れてしまったりすることもあります。こうしたトラブルは、最終的な被せ物の形や色、歯ぐきとのラインにまで影響を及ぼすことがあります。

また、前歯は日常会話や表情の際に最も目立つ部位でもあるため、ちょっとした不具合が大きなストレスにつながることもあるでしょう。そのため、インプラントがしっかりと骨に結合し、安定してから噛む・話すといった日常動作に戻すことが大切です。医師の指示に従いながら、定着期間を大切に過ごすことで、長期的に美しく機能する前歯インプラントが実現します。

当院では、患者様の生活スタイルやご希望を伺いながら、即時荷重の可否も含めた最適な治療計画をご提案しております。「早く噛みたい」「見た目を早く整えたい」といったご希望に対しても、安全性と審美性を両立する形でサポートいたしますので、不安な方もぜひ一度ご相談ください。

4.「治療期間が思ったより長い?治療の流れと期間の実際」

抜歯からインプラント完了までの“待ち時間”に注意

前歯のインプラント治療を検討している患者様の多くが驚かれるのが、治療にかかる期間の長さです。インプラントは虫歯治療や詰め物のように1〜2回で終わるものではなく、段階を踏んで進める医療行為です。特に前歯は審美性を非常に重視する部位であるため、より慎重に治療を進める必要があります。

例えば、虫歯や歯周病で抜歯を行った場合、その直後にインプラントを埋入できるとは限りません。抜歯後は周囲の骨や歯ぐきが安定するまで数ヶ月の治癒期間を設けるのが一般的です。これは、骨の再生や歯ぐきの引き締まりを待つことで、より自然で美しい仕上がりを目指すための重要なプロセスです。

骨造成が必要な場合はさらに延びるケースも

さらに、インプラントを埋め込むための骨が不足している場合には、「骨造成(こつぞうせい)」という処置が必要になります。骨造成とは、骨の高さや幅を人工的に補う再生治療で、顎の状態に応じてさまざまな方法が選択されます。これには数ヶ月の治癒期間が必要となり、インプラント治療の総期間に加算されます。

前歯部はもともと骨が薄いことが多く、また歯ぐきのラインも左右対称に整える必要があるため、骨造成と歯肉移植を併用することもあります。こうした工程が加わることで、最終的な人工歯の装着までに半年〜1年近くかかることも珍しくありません。

仮歯期間中の見た目やケアへの配慮も必要

治療期間が長くなる中で、多くの方が不安を感じるのが「その間の見た目はどうなるのか」という点です。特に前歯が欠損している状態は、日常生活や人とのコミュニケーションに支障をきたすこともあります。当院では、インプラント治療中の見た目に配慮し、審美性を保った仮歯の装着を行っています。仮歯は見た目だけでなく、噛み合わせや発音の維持にも重要な役割を果たします。

ただし、仮歯はあくまで「仮」のものですので、硬いものを噛む、無理な力をかけると破損の原因になります。そのため、治療期間中の食事の仕方や清掃方法についても、しっかりとした指導が不可欠です。また、仮歯の下の歯ぐきや骨の状態を安定させるためにも、定期的な通院とメンテナンスが求められます。

治療が長期に及ぶからこそ、患者様には「今どの段階なのか」「これから何が必要なのか」を明確にお伝えし、不安なく治療を続けていただけるようにサポートしております。前歯インプラントは時間と手間を要しますが、それだけに完成後の満足度が非常に高く、多くの患者様に「やってよかった」と感じていただいています。

5.「骨や歯ぐきが痩せていると、インプラントはできない?」

歯ぐきのボリュームや骨の厚みが“審美性”に大きく関わる

前歯のインプラント治療を検討するうえで、骨や歯ぐきのボリュームは非常に重要な要素です。インプラントは顎の骨に人工歯根(インプラント体)を埋め込む治療であるため、骨の厚み・高さが十分でなければ物理的に治療が難しくなります。特に前歯部は、笑ったときに歯ぐきまで見えることが多く、見た目への配慮が必要です。骨が足りなければ、インプラント体が歯ぐきから透けて見える、歯ぐきのラインが左右不揃いになるなど、審美面でも大きな影響が出てしまいます。

また、骨だけでなく歯ぐきの厚み(軟組織のボリューム)も重要です。歯ぐきが薄いと、インプラントの金属色が透けて見える場合があり、自然な色調を損ねる原因となります。結果として、せっかく機能的に優れたインプラントを入れても、満足のいく見た目に仕上がらないケースもあるのです。

骨造成や歯肉移植が必要になるケースもある

では、骨や歯ぐきが痩せているとインプラント治療は不可能なのでしょうか?答えは「NO」です。近年では、骨が不足している部分に人工的に骨を再生させる「骨造成(こつぞうせい)」や、「歯肉移植(しにくいしょく)」といった高度な再生療法が行えるようになっています。これにより、骨量や歯肉の厚みを補い、インプラントが安定する環境をつくることが可能になりました。

骨造成には「GBR法」や「サイナスリフト」など複数の手法があり、患者様の骨の状態や治療部位によって最適な方法が選択されます。また、歯肉移植では、患者様自身の口腔内から歯ぐきを移植してボリュームを増す処置が行われます。これらの処置はインプラント治療と併用されることが多く、審美性の高い仕上がりを追求するには欠かせない工程となっています。

その分、費用や通院回数が増える可能性がある

ただし、骨造成や歯肉移植を伴う治療では、治療期間が延びるほか、追加の処置に伴う費用負担も増える傾向があります。これらは自由診療であるため、1回の治療ごとに数万円〜十万円単位の費用が必要になるケースもあります。通院回数についても、再生材の経過観察や術後の確認のために、通常のインプラントよりも多くなる可能性があります。

とはいえ、前歯という「最も目立つ場所」にインプラントを入れるからこそ、妥協せず丁寧なステップを踏むことが、後悔しない治療への近道となります。当院では、初診時にCT撮影を行い、骨や歯ぐきの状態を三次元的に把握したうえで、治療の選択肢や必要な再生処置について丁寧にご説明しております。

「自分は骨が少ないから無理かもしれない…」とあきらめる前に、まずは一度ご相談ください。最新の再生治療と高い技術力で、理想的な見た目と機能性の実現を目指します。

6.「メンテナンスしないと“歯ぐきが下がって見える”?」

清掃不足によるインプラント周囲炎のリスク

前歯にインプラントを入れた患者様からよくいただくご質問の一つが、「しっかりお手入れしないとどうなりますか?」というものです。答えは明確で、インプラントも天然歯と同様に、清掃不足が続くと「インプラント周囲炎(しゅういえん)」という歯周病に似た炎症が起こるリスクがあります。インプラント体と骨の結合部に細菌が入り込むと、周囲の骨が徐々に溶けてしまい、インプラントがぐらついたり、最悪の場合は抜け落ちたりすることもあるのです。

特に前歯は歯ぐきのラインが顔の印象を左右するため、インプラント周囲炎による歯ぐきの退縮が起こると「インプラントだけ歯が長く見える」「根元が見えてしまって不自然」といった見た目の問題につながることがあります。治療後の見た目を長く維持するためには、定期的なプロフェッショナルケアが不可欠です。

前歯は少しの炎症でも“見た目に大きく影響”

前歯のインプラント治療では、「歯ぐきの健康状態」が見た目の美しさを左右する大きなポイントになります。インプラント治療後、数ヶ月〜数年にわたって良好な状態を維持するためには、セルフケアだけでなく歯科医院での定期的なメンテナンスが重要です。わずかな炎症でも、歯ぐきが下がってしまえばその分インプラントが露出し、目立ちやすくなります。

特に前歯の場合、少しの歯ぐきのラインのずれや下がりでも、左右非対称の印象になってしまい、患者様が強い違和感を覚えることがあります。また、インプラント周囲に炎症が起こると、歯ぐきが赤く腫れたり、ブラッシング時に出血しやすくなるなどの症状も現れます。そうした兆候を放置せず、早めに対応することで、大きなトラブルを未然に防ぐことができます。

長く美しく保つには“定期的なケア”が不可欠

前歯のインプラント治療は、機能性と審美性の両立を目指す高難度の治療です。そのため、治療後の維持管理もまた、見た目と健康を両立させるうえで欠かせない工程と言えます。当院では、治療後に3〜6ヶ月ごとの定期検診を推奨しており、毎回の診察でインプラント周囲の状態をチェックし、専用器具によるクリーニングを行っています。

また、セルフケアについても、正しいブラッシング方法やインプラント用の歯間ブラシの使い方をご案内し、患者様一人ひとりがご自宅でのケアをしっかり行えるようサポートしています。前歯インプラントを美しく保つためには、インプラント自体だけでなく、それを支える歯ぐき・骨・口腔環境全体の健康が必要です。

「せっかく入れたのに、数年後には見た目が気になるようになった…」ということがないよう、治療後も継続的に私たちがサポートいたします。見た目と機能を両立したインプラントを長持ちさせるために、ぜひ定期的なメンテナンスをお忘れなく。

7.「金属アレルギーの心配は?前歯に“メタル”って大丈夫?」

インプラント体はチタン、上部構造に金属が使われることも

インプラント治療と聞いて、「金属が使われているのでは?」「金属アレルギーが心配…」と不安になる方もいらっしゃいます。確かに、インプラント治療では「チタン」という金属が人工歯根として使用されるのが一般的です。チタンは、医療分野で人工関節や骨のプレートなどにも広く使われており、非常に生体親和性が高く、金属アレルギーを起こしにくいとされています。

しかし、まれにチタンに反応してアレルギー症状を引き起こすケースが報告されているのも事実です。また、インプラント本体だけでなく、上部構造(人工歯の被せ物)に金属を含んだ素材が使われている場合、歯ぐきとの相性や審美性の面で不安が残ることもあります。特に前歯など目立つ部位では、金属の反射や黒ずみが気になる要因になるため、慎重な素材選びが求められます。

金属による歯ぐきの黒ずみや光の反射への不安

金属が使われた被せ物は、時間の経過とともに歯ぐきが下がったり、歯ぐきの内側から金属イオンが溶け出したりすることで、黒っぽく見えることがあります。これを「メタルタトゥー」と呼び、特に笑ったときに歯ぐきが見える前歯では、大きな審美的問題になります。

また、金属の上にセラミックを焼き付けた「メタルボンド冠」は強度に優れるものの、光の透過性が低く、天然歯に比べてやや不自然な印象になる場合も。光の加減で透けて見える金属の影が、審美性を損なう原因になることもあります。そのため、前歯のインプラント治療では「金属の使用を避けたい」という患者様の声も年々増えています。

審美性と安全性を両立させる“メタルフリー治療”という選択肢

こうした不安を解消する選択肢として、近年注目されているのが「メタルフリーインプラント治療」です。これは、インプラント体にはチタンの代わりに「ジルコニア(酸化ジルコニウム)」を、上部構造にはオールセラミックやジルコニアクラウンを用いることで、口腔内から金属を完全に排除する治療法です。

ジルコニアは白く、光の透過性にも優れ、強度も高いため、前歯の審美性を重視する方には非常に適しています。また、金属アレルギーの心配が一切ないため、「以前、金属でかぶれたことがある」「金属に対して不安がある」という方にも安心してお選びいただけます。

ただし、ジルコニアインプラントは適応症例や噛み合わせ、骨の条件などに配慮が必要なため、専門的な診査診断が欠かせません。当院では、患者様一人ひとりの体質やご希望に応じて、チタン・ジルコニアいずれも適切にご提案できる体制を整えています。

「前歯だからこそ、見た目にも金属にもこだわりたい」。そんな患者様の思いに寄り添い、安心・安全・美しさのすべてを両立できる治療をご提供しています。金属に対する不安をお持ちの方も、まずはお気軽にご相談ください。

8.「前歯インプラントの費用は“高額”?気になる費用面」

保険適用外のため自由診療となる現実

前歯のインプラント治療を検討される際、多くの方が最初に気になるのが「費用面」です。インプラント治療は、基本的に保険適用外の自由診療となるため、ブリッジや入れ歯と比べて高額になる傾向があります。特に前歯のように審美性が重視される部位では、使用する素材や治療技術も高度なものが求められるため、1本あたりの費用がさらに上がるケースも珍しくありません。

具体的には、インプラント体の埋入費用に加え、上部構造(人工歯)や仮歯、必要に応じた骨造成や歯肉移植などの追加治療費が発生することがあります。前歯は「ただ噛めれば良い」という部位ではなく、見た目や調和、発音への影響も考慮されるため、トータルでの費用が気になる方も多いのではないでしょうか。

審美性重視の材料を選ぶと費用もアップ

前歯のインプラント治療では、「見た目の美しさ」も大きなポイントです。そのため、使用する素材には特にこだわる必要があります。上部構造に使用されるクラウンは、保険の銀歯のような金属ではなく、ジルコニアやオールセラミックといった高審美・高耐久な材料が用いられるのが一般的です。

これらの審美素材は、見た目の自然さだけでなく、長期的に安定した機能性も備えており、周囲の歯との色調や透明感を細かく調整することができます。しかし、その分、技工士による精密な加工や、歯科医師の高い技術力が必要とされるため、治療費用は素材や技術レベルに応じて上昇します。

また、骨や歯ぐきの状態が不十分な場合には、骨造成や歯肉移植といった追加処置が必要になり、それに伴って治療期間と費用も増加します。特に前歯部では、インプラントが正しく機能するだけでなく、自然な仕上がりが求められるため、こうした処置を避けることが難しいケースもあります。

長期的視点で“コスパと価値”を考えることが大切

「高いからインプラントはやめておこう…」と判断される方もいらっしゃいますが、ここで重要なのは「長期的に見て本当に高いのか?」という視点です。ブリッジの場合、両隣の健康な歯を削る必要があり、将来的に再治療が必要になるリスクも高くなります。また、入れ歯は数年おきに作り直しが必要になりがちです。

一方、インプラントは適切なケアを行えば10年〜20年以上安定して使用できる治療法であり、周囲の歯を削らずに済む「負担の少ない選択肢」です。とくに前歯部では「見た目の満足度」が日々の自信や人とのコミュニケーションにも影響するため、その価値は費用以上に大きいものになる可能性があります。

当院では、患者様のご要望やご予算に応じて、適切な治療計画を複数ご提案し、無理のない範囲で治療を進めていけるよう配慮しています。分割払いやデンタルローンなどのご相談も可能ですので、まずは費用面も含めてお気軽にご相談ください。「前歯だからこそ、納得できる治療を選びたい」その想いに、しっかりと寄り添います。

9.「“自分に合っているのか分からない”というお悩み」

欠損の位置や範囲、骨の状態によって適応が異なる

前歯のインプラント治療を検討している方の中には、「自分に本当にインプラントが適しているのか分からない」と悩まれる方も少なくありません。インプラントは優れた治療法ではありますが、すべてのケースに万能というわけではありません。特に前歯の場合は、骨の厚みや歯ぐきの高さ、隣接する歯とのバランスといった複合的な要素が治療の適応可否を左右します。

例えば、過去の外傷や歯周病の影響で前歯部分の骨が大きく減っている場合には、インプラントの土台を安定させるために骨造成が必要になることがあります。また、歯を失った部位が複数本に渡る場合や、かみ合わせが不安定なケースでは、インプラントだけではなく、他の補綴治療も視野に入れて検討する必要があります。

患者様それぞれの口腔内環境は異なり、見た目の条件が似ていても、レントゲンやCTでの診断によって実際の適応状況が大きく異なることもあるため、自己判断せず、専門医のカウンセリングを受けることが大切です。

ブリッジや入れ歯との比較検討が重要

前歯の欠損治療には、インプラントのほかにも「ブリッジ」や「入れ歯」といった治療法があります。それぞれの選択肢には特徴があり、患者様のライフスタイルやお口の状態、治療への希望によって向き不向きが分かれます。

例えば、両隣の歯が健康な状態であればブリッジは可能ですが、そのために健康な歯を削る必要があるというデメリットがあります。入れ歯は比較的短期間かつ費用を抑えて対応できますが、装着時の違和感や外れやすさ、見た目への影響が懸念されることもあります。

一方で、インプラントは周囲の歯に影響を与えず、見た目も自然でしっかりと噛むことができるため、前歯部の機能性と審美性を両立させたい方には最も適した選択肢となることが多いです。ただし、前述のとおり、骨や歯ぐきの条件が整っていることが前提となるため、検査と比較検討を踏まえて判断する必要があります。

医師との“カウンセリングで明確に”するのが第一歩

「どの治療法が一番良いか」ではなく、「あなたにとって最も適している治療法は何か」を見極めることが、治療成功のカギです。そのためには、経験豊富な歯科医師による丁寧なカウンセリングが欠かせません。当院では、まず患者様のご希望をしっかりと伺ったうえで、CTや口腔内写真などを用いた詳細な診査・診断を行い、治療の可否を客観的にお伝えします。

また、患者様が治療の内容や流れ、期間、費用について納得したうえで治療に進めるよう、複数の治療プランをご提示することも可能です。必要があれば、ブリッジや入れ歯などの代替案についても、利点・欠点を明示しながらご説明いたします。

治療を選ぶということは、今後の人生の質に大きく関わる選択でもあります。「自分に合っているか分からない」というお悩みは、患者様にとって自然な感情です。だからこそ、最初の一歩として、安心して相談できる環境が整っている歯科医院を選ぶことが大切です。当院では、そうした不安や疑問に寄り添いながら、最善の道を一緒に考えてまいります。

10.「前歯インプラントの不安、まずは相談から始めましょう」

見た目・機能・安全性、それぞれの悩みに寄り添う診療体制

前歯へのインプラント治療を検討される方の多くが、「見た目が不自然にならないか」「痛みや治療期間が不安」「本当に自分に合っているのか分からない」といった多くの悩みや不安を抱えています。特に、前歯は笑ったときや会話の際に最も目立つ部位であり、機能面と同時に審美性が強く求められます。

当院では、そうした患者様のお気持ちを第一に考え、専門性の高い診療体制を整えています。治療の可否を判断するための精密検査はもちろん、事前のカウンセリングでは、患者様の不安や希望を丁寧にヒアリングし、一人ひとりに適した治療方針をご提案します。治療内容だけでなく、費用や通院頻度、治療期間に関しても分かりやすくご説明し、納得していただいたうえで治療を進めてまいります。

無理にすすめない、丁寧なご提案とサポート

インプラント治療というと、「すぐに治療をすすめられそう」といったイメージをお持ちの方もいらっしゃいますが、当院では無理に治療を進めるようなことは決してありません。むしろ、“本当にその患者様にとってベストな治療かどうか”をじっくり見極めることに重きを置いています。

例えば、前歯のインプラントが難しいと判断された場合でも、ブリッジや部分入れ歯、メタルフリー治療など、患者様の生活や価値観に合った代替案をご提示し、それぞれのメリット・デメリットを誠実にお伝えいたします。その上で最終的な選択は、患者様ご自身に安心してしていただけるようサポートします。

また、インプラントに関しては、手術に対する不安をお持ちの方も多いため、術前の説明に加えて、術後のアフターケアや注意点についても具体的にご案内しています。必要に応じて、静脈内鎮静法など、リラックスして治療を受けられる体制もご用意しております。

“後悔しない治療”のために、不安な気持ちをそのままにしない

前歯インプラント治療は、審美性と機能性を両立させる高度な技術が求められる一方で、正しい知識と信頼できる医師のもとで行えば、非常に満足度の高い結果を得られる治療でもあります。大切なのは、“不安だからやめておく”のではなく、“不安が解消されるまで相談してみる”という一歩を踏み出すことです。

当院では、その一歩を後押しするために、無料のカウンセリングを実施しています。口元のお悩みを誰にも相談できずに抱え込んでいる方も、どうぞお気軽にご相談ください。無理に治療を勧めることはなく、患者様が安心して選択できるよう誠実に対応いたします。

「前歯にインプラントをしたいけれど、なんとなく不安」「見た目にこだわりたい」「他院で断られてしまった」——そんなお悩みをお持ちの方こそ、ぜひ一度当院へお越しください。あなたにとって本当に納得できる治療が見つかるよう、私たちが全力でサポートいたします。

東京都品川区YDC精密歯周病インプラント治療専門ガイド
監修:医療法人スマイルパートナーズ 理事長/齋藤和重
『山手歯科クリニック大井町』
住所:東京都品川区東大井5丁目25−1 カーサ大井町 1F

『山手歯科クリニック戸越公園』
住所:東京都品川区戸越5丁目10−18

*監修者

医療法人社団スマイルパートナーズ

理事長 齋藤 和重

*経歴

1990年 鶴見大学歯学部卒業。1991年 インプラント専門医に勤務。1999年 山手歯科クリニック開業。

2001年 INTERNATIONAL DENTAL ACADEMY ADVANCED PROSTHODONTICS卒業。

2010年 医療法人社団スマイルパートナーズ設立。

*所属

ICOI国際インプラント学会 指導医

ICOI国際インプラント学会 ローカルエリアディレクター

ITI国際インプラント・歯科再生学会 公認 インプラントスペシャリスト

ITI Member

OAM先進インプラント認定医・公認インストラクター

日本口腔インプラント学会 会員

日本顎顔面インプラント学会 会員

国際審美学会 会員

日本歯科審美学会 会員

日本アンチエイジング歯科学会 会員

・INTERNATIONAL DENTAL ACADEMY ADVANCED PROSTHODONTICS(2001年)

CID Club (Center of Implant Dentistry)所属

みなとみらい(MM)インプラントアカデミー 所属

国際歯周内科研究会 所属

5-D JAPAN 所属

デンタルコンセプト21 所属

・インディアナ大学歯学部 客員 講師

・南カルフォルニア大学(USC)客員研究員

・南カルフォルニア大学(USC)アンバサダー

・USC (南カルフォルニア大学)歯学部JP卒

・USC   University of Southern California)センチュリー・クラブ

・プレミアム・メンバー

※詳しいプロフィールはこちらより

 

ホームページ運営について

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