歯周病はどうやってわかる?その検査方法と治療方法とは?

もしかして歯周病?最初のサインに気づく

・こんな症状ありませんか?歯周病セルフチェック

歯周病は、気づかないうちに静かに進行する病気です。
「痛みがないから大丈夫」と思っていても、実はお口の中ではじわじわと歯ぐきや骨にダメージが広がっていることもあります。
次のような症状に、ひとつでも心当たりはありませんか?
・歯みがきのときに血が出る
・歯ぐきが赤く腫れている
・口臭が気になる
・歯と歯の間に食べ物が挟まりやすい
・朝起きたとき、口の中がネバつく
・歯が長く見える気がする
これらはすべて、歯周病の初期〜中等度に見られるサインです。
小さな違和感を「年のせいかな」と放置せず、まずは一度チェックを受けることをおすすめします。

・歯ぐきの腫れ・出血は“赤信号”

歯周病のもっとも初期のサインが、「歯ぐきの腫れ」と「出血」です。
健康な歯ぐきは、淡いピンク色で引き締まっています。
これに対し、歯周病の歯ぐきは赤く腫れ、柔らかくなり、ちょっとした刺激でも出血しやすくなっています。
「歯ブラシが当たっただけで血が出る」のは、歯周病によって歯ぐきの抵抗力が弱くなっている証拠です。
さらに進行すると、歯ぐきが下がり、歯が長く見えるようになったり、歯と歯の間に隙間ができたりします。
見た目にも変化が出てきたら、すでにある程度進行している可能性があるため、早めの受診が必要です。

・見逃しやすいサインを見逃さないために

歯周病の怖いところは、痛みなどの強い自覚症状がないまま進行することです。
そのため、「これくらい大丈夫だろう」と見逃してしまうケースがとても多いのです。
実際には、歯ぐきの違和感や口臭、歯のぐらつきといった小さなサインが、進行している証拠かもしれません。
また、歯周病は30代以降の約8割以上がかかっているともいわれる、非常に身近な病気です。
「まだ若いから大丈夫」「自分は関係ない」と思わず、少しでも異変を感じたら早めにプロに相談することが大切です。
定期検診を受けていれば、プロの目でごく初期の変化にも気づくことができ、早期発見・早期対応が可能になります。

歯周病は、日々の忙しさのなかで、つい後回しにされがちな病気です。
しかし、早めに気づき、適切なケアをスタートできれば、歯を守ることは十分可能です。
「これって歯周病かな?」と思ったときが、行動を起こす絶好のタイミング。
まずは、気軽な気持ちでご相談ください。
あなたの大切な歯と笑顔を、私たちがしっかりサポートいたします。

歯周病はどうやって診断するの?

・プロが行う本格チェックとは?

歯周病は見た目だけでは正確に診断できないため、歯科医院では専門的な検査を行って状態を把握します。
まず行うのが、歯ぐきの視診と触診です。
歯ぐきの色、腫れの有無、出血のしやすさなどを丁寧にチェックし、炎症の兆候を確認します。
さらに、歯のぐらつき(動揺度)を確認することで、歯を支える組織のダメージの程度を把握します。
これらの基本的な観察に加え、より正確な診断には「歯周ポケット検査」や「レントゲン検査」が不可欠です。

・“歯周ポケット”検査の重要性

歯周ポケットとは、歯と歯ぐきの隙間にできる溝のこと。
健康な歯ぐきでは1〜2ミリ程度ですが、歯周病が進行するとこの溝が深くなり、細菌が溜まりやすくなります。
歯科医院では、専用の細い器具(プローブ)を使って歯周ポケットの深さを測定し、現在の状態を数値化します。
一般的な目安として、
・1〜3mm:正常
・4〜5mm:軽度〜中等度歯周病の可能性
・6mm以上:重度歯周病の疑い
と診断されます。
この歯周ポケット検査は、進行度だけでなく、治療の効果を確認する際にも非常に重要な指標となります。

・レントゲンで見る骨の状態

歯周病が進行すると、歯を支えている骨(歯槽骨)が少しずつ溶けていきます。
この骨の状態は、目で見るだけではわからないため、レントゲン撮影が欠かせません。
レントゲン写真では、骨の高さや密度、骨の吸収具合を確認することができ、進行度や治療の必要性を正確に判断できます。
また、歯ぐきの内側に隠れた炎症や、目に見えない感染源を発見する手がかりにもなります。
レントゲン撮影は短時間で済み、被ばく線量もごくわずかに抑えられているため、安心して受けていただけます。

歯周病の診断は、見た目の判断だけでは不十分です。
専門的な検査によって初めて、正確な状態を把握し、最適な治療計画を立てることができます。
「検査なんて大げさかな?」と思われるかもしれませんが、検査こそがあなたの歯を守る第一歩です。
気になる症状がある方はもちろん、症状がない方でも、まずはお気軽に検査を受けてみませんか?
あなたのお口の健康を、私たちが全力でサポートいたします。

なぜ検査が大切なのか?

・目に見えないリスクを可視化するため

歯周病は、自覚症状が少ないまま静かに進行していく病気です。
歯ぐきが赤く腫れる、歯みがきのときに出血する、といったサインが現れるころには、すでに病状が進んでいることも珍しくありません。
しかし、目に見えないリスクの段階で発見できれば、ダメージを最小限に抑えることが可能です。
歯周ポケットの深さ測定やレントゲン撮影によって、見た目ではわからない内部の異常を「見える化」し、現状を正しく把握することができます。
早期発見・早期治療ができれば、治療期間も費用もぐっと抑えられます。

・治療の方向性を正確に決めるため

歯周病と一口にいっても、進行度や症状の出方は患者様によってさまざまです。
歯ぐきに軽い炎症があるだけの方もいれば、歯を支える骨がかなり溶けてしまっている方もいます。
だからこそ、きちんと検査をして、現在の状態を正確に把握することが必要不可欠なのです。
歯周ポケットの深さ、骨の吸収状況、歯の動揺度、プラークの付着状態などを総合的に評価し、それぞれの患者様に最適な治療計画を立てます。
無理なく、そして効果的に歯ぐきの健康を取り戻すために、検査結果をもとにした“オーダーメイド治療”が重要なのです。

・“今の自分のお口”を正しく知ることが第一歩

歯周病に限らず、病気の予防や治療には「自分の今の状態を知る」ことが第一歩です。
お口の中の状態を可視化し、リスクを理解することで、患者様ご自身が意識を持ってセルフケアに取り組めるようになります。
検査によって、普段の歯みがきでは届きにくい場所、汚れがたまりやすい場所も明確になります。
「ここをもう少し意識して磨こう」「生活習慣を見直してみよう」といった前向きな行動変容が生まれるのです。
定期的な検査を受けることで、お口の変化を数字や写真で確認できるため、モチベーションアップにもつながります。

歯周病は、気づかないうちに進行するからこそ、定期的な検査が何よりも大切です。
「まだ大丈夫」と思っている今こそ、リスクを正しく知り、未来のトラブルを防ぐチャンスです。
あなたのお口の健康を守るために、ぜひ一度、プロフェッショナルによる精密なチェックを受けてみてください。
私たちは、あなたが一生自分の歯で過ごせる未来をサポートするために、最善の検査とアドバイスをご提供いたします。

検査って痛いの?怖くない?

・歯周ポケット検査の流れと感覚

「歯周病の検査を受けるのはなんだか怖い」「痛い思いをするのではないか」
そう思って、受診をためらってしまう方もいらっしゃるかもしれません。
でもご安心ください。
歯周病検査は、患者様の負担をできるだけ少なくすることを前提に行われます。
代表的な歯周ポケット検査では、プローブという細い器具を歯と歯ぐきの間にそっと差し入れて、ポケットの深さを測定します。
健康な歯ぐきであれば、違和感はあるものの、ほとんど痛みを感じることはありません。
もし歯ぐきに炎症がある場合、少しチクッとした刺激を感じることもありますが、耐えられないような強い痛みは基本的にありません。
どうしても不安が強い方には、検査の前に歯科医師や歯科衛生士が丁寧に説明を行い、不安を和らげる配慮も行っています。

・レントゲン撮影も短時間・低負担

歯周病の診断にはレントゲン検査も重要な役割を果たします。
レントゲン撮影と聞くと、「被ばくが心配」という方もいらっしゃるかもしれません。
しかし現在のデジタルレントゲン機器は、従来のフィルムタイプに比べて被ばく線量が非常に少なく、安全性が大幅に向上しています。
撮影にかかる時間もわずか数秒程度。
小型のセンサーをお口にセットし、機器をセットして一瞬で撮影が完了します。
撮影中に痛みや不快感を感じることは基本的にありません。
また、当院では必要最低限の範囲・回数での撮影を心がけ、患者様のご負担を最小限に抑える努力をしています。
レントゲンにより、目に見えない骨の状態や、深い部分の炎症を確認できるため、より精度の高い診断と治療計画立案が可能になります。

・安心して受けられるよう工夫しています

検査を受けるにあたって大切なのは、患者様に安心して臨んでいただける環境を整えることです。
当院では、検査前に「どんな内容か」「どういう目的か」を丁寧にご説明し、不安や疑問を解消してからスタートします。
検査中も、「少し違和感がありますよ」「今からポケットの深さを測りますね」といった声かけをしながら、患者様とコミュニケーションを取りつつ進めます。
万が一、痛みや不快感がある場合はすぐに対応し、無理な処置は行いません。
また、「怖い」「緊張する」という気持ち自体も自然なことですので、遠慮なくスタッフにお伝えください。
必要に応じて、検査を分割したり、ペースを調整したりと、一人ひとりに合わせた配慮を徹底しています。

「検査=怖い」「歯科医院=痛い場所」というイメージを持たれている方こそ、ぜひ一度、私たちのやさしい検査を体験してみてください。
歯周病の検査は、決して苦痛を伴うものではなく、あなた自身の健康を守るための大切なステップです。
今の状態を知ることは、未来のトラブルを防ぐ第一歩。
ほんの少しの勇気が、これからの笑顔と健康を守る大きな力になります。
まずは、安心して相談できる環境で、一緒にお口の健康づくりを始めていきましょう。

歯周病の進行度によって治療方法が変わる

・軽度ならクリーニング+セルフケア指導で改善

歯周病は早期発見・早期治療が何よりも大切です。
軽度の段階で見つかれば、歯科医院でのプロフェッショナルクリーニングと、ご自宅での正しいブラッシング指導を徹底するだけで、健康な状態を取り戻せる可能性が高くなります。
クリーニングでは、普段の歯みがきでは落としきれない歯石やバイオフィルム(細菌の塊)を丁寧に除去します。
歯石は歯の表面だけでなく、歯ぐきの中にも付着しており、これが炎症の原因になります。
プロによるスケーリング(歯石取り)と、患者様自身が毎日のセルフケアを見直すこと。
このダブルアプローチによって、歯周病の進行を食い止め、歯ぐきの健康を取り戻していきます。

・中等度〜重度の場合は精密治療が必要

もし検査の結果、歯周病が中等度〜重度に進行している場合は、より専門的な治療が必要になります。
中等度以上では、歯周ポケットの奥深くに歯石や細菌がこびりつき、通常のクリーニングだけでは十分に除去できないこともあります。
この場合、SRP(スケーリング・ルートプレーニング)と呼ばれる、歯の根の表面をなめらかに整える精密な処置を行います。
さらに、深いポケットが存在する場合には、歯ぐきを部分的に開いて奥深くの汚れを取り除く歯周外科手術(フラップ手術)を検討することもあります。
治療は段階的に進め、歯ぐきの炎症を抑えながら、失われた組織の再生を目指すプランを立てます。
症状に応じて、再生療法や骨移植といった高度な技術を用いることもあり、精密な診断と計画が不可欠です。

・あなたに合ったオーダーメイド治療をご提案

歯周病の治療に「これをやれば全員OK」という絶対的な正解はありません。
患者様一人ひとりのお口の状態、ライフスタイル、治療へのご希望に応じて、最適な治療プランをオーダーメイドでご提案します。
例えば、「仕事が忙しいので短期間で集中して治療したい」「できるだけ外科手術は避けたい」「長期的にゆっくり改善していきたい」など、さまざまなニーズに寄り添います。
また、治療と並行して、生活習慣やセルフケアの改善指導も行い、治療効果を最大限に引き出すお手伝いをします。
“患者様主体の治療”を大切に、一緒にゴールを目指すパートナーとしてサポートいたしますので、どうぞご安心ください。

歯周病は進行度によって治療内容が大きく異なりますが、どの段階でも「早めに行動すること」が最も重要です。
軽度ならシンプルなケアで治る可能性が高く、中等度以上でも適切な治療を受ければ歯を守れる可能性は十分にあります。
「もしかして…」と思ったときが、未来を変えるチャンス。
まずは、今のお口の状態を知るところから、一緒に始めていきましょう。
あなたの大切な歯と笑顔を守るために、私たちが全力でサポートいたします。

初期段階でできること

・スケーリング(歯石取り)の効果

歯周病の初期段階では、専門的なクリーニング「スケーリング」が非常に効果的です。
スケーリングとは、歯にこびりついたプラーク(細菌の塊)や歯石を、専用の器具を使って丁寧に取り除く処置のこと。
特に歯ぐきのライン付近や、歯と歯の間、見えにくい奥歯などに蓄積しやすい汚れをしっかり除去することで、歯周病菌の温床を一掃できます。
初期の歯周病は、こうしたクリーニングだけで炎症が改善し、歯ぐきの健康を取り戻せるケースが少なくありません。
さらに、プロのクリーニングによって歯面がなめらかになると、汚れが付きにくくなり、セルフケアの効果もぐっと高まります。
痛みはほとんどなく、リラックスした状態で受けていただけるので、安心して受診してください。

・日々のブラッシングが治療の鍵

スケーリングで歯石を除去した後、治療効果を長続きさせるために欠かせないのが、毎日のブラッシングです。
どれだけプロのケアを受けても、日常のセルフケアが不十分だと、すぐにプラークが再付着してしまいます。
歯周病の予防・改善においては「毎日少しずつの積み重ね」が何よりも大切です。
当院では、患者様一人ひとりのお口の状態に合わせたブラッシング指導を行っています。
「磨き残しやすい場所」「力の入れすぎによる歯ぐきダメージ」「歯ブラシ選びのポイント」など、きめ細かくサポート。
正しい磨き方を身につけることで、歯ぐきの出血や腫れが改善し、自然な引き締まりを取り戻すことができます。
最初は難しく感じるかもしれませんが、少しずつ習慣化していけば、確実に効果を実感できるでしょう。

・生活習慣の見直しで歯ぐきは変わる

歯周病は、生活習慣とも深い関係があります。
喫煙、ストレス、栄養バランスの乱れ、睡眠不足などが続くと、免疫力が低下し、歯ぐきの炎症が悪化しやすくなります。
逆にいえば、生活習慣を少し整えるだけで、歯周病の進行を大きく防ぐことができるのです。
例えば、禁煙をする、バランスの良い食事を心がける、睡眠をしっかりとる、ストレスを上手にコントロールする——
これらの小さな積み重ねが、歯ぐきの健康だけでなく、全身の健康にも良い影響を与えます。
当院では、治療だけでなく、生活習慣のアドバイスもトータルでサポートし、患者様の「健康な未来づくり」を応援しています。

歯周病は、初期段階であれば「簡単な処置と生活習慣の見直し」で十分に改善できる可能性があります。
「まだ軽いから大丈夫」ではなく、「今だからこそできること」を一緒に始めていきましょう。
あなた自身のちょっとした意識と行動が、未来の大きな成果につながります。
大切な歯を守るために、今できる一歩を、私たちと一緒に踏み出してみませんか?

進行した歯周病にはどんな治療を?

・SRP(ルートプレーニング)で根本ケア

歯周病が中等度以上に進行すると、歯と歯ぐきの間に深い歯周ポケットが形成され、ポケットの奥深くにまで歯石や細菌が入り込んでしまいます。
この状態を改善するために必要なのが「SRP(スケーリング・ルートプレーニング)」という治療です。
SRPでは、専用の器具を使って、歯周ポケット内部にこびりついた歯石や汚れを徹底的に除去します。
さらに、歯の根の表面をなめらかに整えることで、細菌の再付着を防ぎ、歯ぐきが健康な状態に回復しやすくなる環境をつくります。
SRPは一度にすべての歯を行うのではなく、口腔内を数ブロックに分け、数回にわたって丁寧に行うのが一般的です。
局所麻酔を併用するため、痛みはほとんど感じず、安心して治療を受けられます。

・フラップ手術(歯周外科)の選択肢

SRPだけでは十分に改善できない重度の歯周病の場合、外科的なアプローチが必要になることもあります。
「フラップ手術」とは、歯ぐきを部分的に切開して歯根を露出させ、直接目視しながら奥深くの感染源(歯石やプラーク)を徹底的に除去する治療法です。
この手術によって、通常の器具では届かないポケットの奥までしっかりとケアできるため、炎症の原因を取り除く効果が高まります。
手術後は歯ぐきが引き締まり、ポケットが浅くなり、再発リスクを大幅に減らすことができます。
もちろん、患者様の不安を最小限に抑えるため、十分なカウンセリングと痛み管理を行いながら、慎重に進めますのでご安心ください。

・再生療法で歯を支える骨を取り戻す方法も

重度歯周病で歯を支える骨(歯槽骨)が大きく失われた場合、近年では「再生療法」という選択肢も広がっています。
再生療法とは、特殊な膜(GTR法)や骨補填材(エムドゲインなど)を用いて、失われた骨や歯周組織の再生を促す治療法です。
これにより、従来なら抜歯せざるを得なかった歯を保存できる可能性が高まります。
再生療法は、適応条件や治療費用に個人差があるため、事前に詳しくご説明し、患者様と一緒に慎重に治療方針を決定します。
「歯を少しでも長く残したい」「自分の歯で食事を楽しみたい」という願いに応えるため、私たちは最新の技術を積極的に取り入れています。

進行した歯周病に対する治療は、初期段階に比べて時間も労力も必要になりますが、適切な治療を受ければ決して諦める必要はありません。
大切なのは、現状を正しく把握し、自分に合った治療プランを理解したうえで、前向きに取り組むことです。
「こんなに進んでいるなんて…」と落ち込まず、今できる最善の選択を一緒に考えていきましょう。
あなたの歯と健康を守るため、私たちは全力でサポートいたします。
まずは、今のお口の状態を把握し、未来への一歩を踏み出してみませんか?

治療は一度きりじゃない?メインテナンスの重要性

・再発しやすいからこそ“守る治療”を

「歯周病の治療が終わったから、もう安心」と思っていませんか?
実は、歯周病は“治ったら終わり”ではない病気です。
なぜなら、歯周病の原因である細菌は、私たちの口の中に常に存在しており、日々のケアを怠るとすぐに再び炎症を引き起こす可能性があるからです。
つまり、歯周病は「治す」だけでなく、「守り続ける」ことがとても重要なのです。
せっかく治療して良くなった歯ぐきを健康な状態で維持するためには、継続的なメインテナンスが不可欠です。
再発を防ぐためには、プロによる定期的なケアと、ご自身による日々のセルフケアの両輪で支えていく必要があります。

・3ヶ月に1回のプロフェッショナルケア

歯周病の再発を防ぐために推奨されているのが、「3ヶ月に1回」の定期検診・クリーニングです。
なぜ3ヶ月かというと、歯石やプラークが再形成され、歯ぐきに炎症を起こし始めるまでにかかる期間が約3ヶ月とされているためです。
定期的に歯科医院でのクリーニング(PMTC)を受けることで、通常のブラッシングでは取りきれないバイオフィルムを除去し、口腔内を清潔に保つことができます。
また、歯周ポケットの深さや出血の有無などを定期的にチェックすることで、再発の兆候を早期に発見し、すぐに対処できるのも大きなメリットです。
「悪くなってから通う」のではなく、「悪くならないために通う」ことが、これからの歯科との賢い付き合い方です。

・継続することで一生自分の歯を守る

歯周病によって歯を失う最大の原因は、「治療後にケアを怠ること」とも言われています。
一度歯周病を経験した歯ぐきは、どうしても健康な歯ぐきに比べて弱くなりがちです。
だからこそ、メインテナンスを続けることで、炎症の再発を未然に防ぎ、長く自分の歯を守ることができます。
定期的にプロのチェックを受けることで、「自分では気づかなかった変化」や「わずかな異常」を早期に発見できるのも、大きな安心材料になります。
さらに、定期検診のたびに自分の状態を知ることで、モチベーションを維持しやすくなり、毎日のセルフケアへの意識も自然と高まります。
「一生自分の歯で食事を楽しみたい」
そのために必要なのは、特別な治療ではなく、地道な“継続”なのです。

治療が終わったあとこそ、本当のスタートです。
歯周病と上手に付き合い、自分の歯を一生守っていくために、定期的なメインテナンスを一緒に続けていきましょう。
あなたの未来の笑顔と健康のために、私たちはこれからも全力でサポートいたします。
ぜひ、気軽な気持ちで“守るための通院”を生活習慣の一部に取り入れてみてください。

検査を受けるベストタイミングは?

・自覚症状が出る前が理想

歯周病は「サイレントディジーズ(静かな病気)」とも呼ばれるほど、自覚症状が出にくいのが特徴です。
つまり、歯ぐきに痛みや腫れ、歯のぐらつきといった明らかな異変を感じたときには、すでに病気がかなり進行しているケースが多いのです。
そのため、検査を受けるベストタイミングは「違和感が出てから」ではなく、「何も症状がないとき」なのです。
定期的にプロのチェックを受けることで、初期の炎症や小さなリスクを早期に発見でき、大がかりな治療を未然に防ぐことが可能になります。
「今、特に困っていないから大丈夫」ではなく、「困る前に動く」ことが、未来の健康な歯を守る最大のポイントです。

・1年に1回は口腔全体のチェックを

では、どのくらいの頻度で検査を受けるべきなのでしょうか?
理想は、最低でも年に1回の定期検診です。
年に1回、口腔内全体の状態をチェックし、歯周ポケットの深さ、歯ぐきの健康状態、歯石の付着状況などを総合的に診断することで、リスクを早期に把握することができます。
また、患者様のライフステージやリスクレベルによっては、半年に1回、あるいは3ヶ月ごとの検診をおすすめする場合もあります。
例えば、喫煙習慣がある方、糖尿病をお持ちの方、歯周病の既往歴がある方などは、より短いスパンでのチェックが望ましいとされています。
定期的な検診を通じて、自分のお口の状態を「見える化」し、必要なケアを無理なく続けていきましょう。

・気になった今が最も良いタイミング

「そういえば最近、歯ぐきが腫れているかも」「口臭が気になるかも」「歯が少し揺れている気がする」——
そんなふうに少しでも気になったタイミングが、検査を受ける絶好のチャンスです。
放置すればするほど、歯周病は静かに、しかし確実に進行してしまいます。
そして、進行すればするほど、治療期間も費用も患者様の負担も増えてしまうのです。
早期発見・早期対応ができれば、治療は最小限で済み、結果として将来の大きなリスクを回避することができます。
「今さら行くのも気が引ける」という方も、どうぞご安心ください。
私たちは、どんな小さな違和感でも大切に受け止め、優しくサポートいたします。

検査を受けるベストタイミングは、「何もないとき」、そして「気になった今」です。
未来の健康を守るために、ぜひ一度、プロフェッショナルなチェックを受けてみてください。
あなたのお口の健康を、私たちは心を込めて支えていきます。
お気軽にご相談ください。

未来のために、今できること

・歯を守ることは未来の自分を守ること

「歯周病なんて年を取ってからの問題でしょう?」
そう思われる方も少なくありません。
しかし実際には、30代・40代のうちから歯周病はじわじわと進行しており、気づいたときには手遅れになっていることも。
歯を失う最大の原因は虫歯ではなく、歯周病だと言われています。
つまり、今のうちからしっかりと歯周病対策に取り組むことが、10年後、20年後の自分自身を守る最大の投資になるのです。
「将来も自分の歯で美味しく食事を楽しみたい」「笑顔に自信を持ちたい」——
そんな未来を叶えるために、今できる小さな一歩を踏み出しませんか?

・小さな一歩が大きな結果を生む

歯を守るために必要なのは、大きな努力ではありません。
「正しい歯みがきを毎日続ける」
「定期的にプロのチェックを受ける」
「気になったら早めに相談する」
そんな小さな積み重ねが、将来の大きな違いを生み出します。
定期検診に通うことで、問題が小さいうちに対処でき、痛い治療や高額な治療を避けることができるかもしれません。
また、口腔内の健康は全身の健康とも密接に関わっており、歯周病を防ぐことは糖尿病や心疾患などのリスク低減にもつながります。
お口を守ることは、あなたの体全体を守ることにもつながっているのです。

・まずはお気軽にご相談ください

「自分の歯ぐきは大丈夫だろうか?」「今のケアで足りているのかな?」
そんな疑問を感じたら、それが行動を起こすサインです。
当院では、初めての方でも安心してご相談いただけるよう、丁寧なカウンセリングとわかりやすい説明を心がけています。
検査結果やお口の状態に応じて、無理のない予防プランをご提案し、患者様一人ひとりに寄り添ったサポートを行っています。
痛みがないうちに、困る前に、まずはお気軽に一歩踏み出してみてください。
あなたの未来の笑顔と健康を守るために、私たちは全力でサポートいたします。

未来の自分を守るために、今できることはたくさんあります。
大切なのは、「気づいたときにすぐ行動する」こと。
小さな違和感も、大きなトラブルに変わる前に、私たちと一緒にしっかりケアしていきましょう。
健康な歯と、健やかな未来を一緒に育んでいくために、皆様のご来院を心よりお待ちしています。

東京都品川区YDC精密歯周病インプラント治療専門ガイド
監修:医療法人スマイルパートナーズ 理事長/齋藤和重
『山手歯科クリニック大井町』
住所:東京都品川区東大井5丁目25−1 カーサ大井町 1F

『山手歯科クリニック戸越公園』
住所:東京都品川区戸越5丁目10−18

*監修者

医療法人社団スマイルパートナーズ

理事長 齋藤 和重

*経歴

1990年 鶴見大学歯学部卒業。1991年 インプラント専門医に勤務。1999年 山手歯科クリニック開業。

2001年 INTERNATIONAL DENTAL ACADEMY ADVANCED PROSTHODONTICS卒業。

2010年 医療法人社団スマイルパートナーズ設立。

*所属

ICOI国際インプラント学会 指導医

ICOI国際インプラント学会 ローカルエリアディレクター

ITI国際インプラント・歯科再生学会 公認 インプラントスペシャリスト

ITI Member

OAM先進インプラント認定医・公認インストラクター

日本口腔インプラント学会 会員

日本顎顔面インプラント学会 会員

国際審美学会 会員

日本歯科審美学会 会員

日本アンチエイジング歯科学会 会員

・INTERNATIONAL DENTAL ACADEMY ADVANCED PROSTHODONTICS(2001年)

CID Club (Center of Implant Dentistry)所属

みなとみらい(MM)インプラントアカデミー 所属

国際歯周内科研究会 所属

5-D JAPAN 所属

デンタルコンセプト21 所属

・インディアナ大学歯学部 客員 講師

・南カルフォルニア大学(USC)客員研究員

・南カルフォルニア大学(USC)アンバサダー

・USC (南カルフォルニア大学)歯学部JP卒

・USC   University of Southern California)センチュリー・クラブ

・プレミアム・メンバー

※詳しいプロフィールはこちらより

 

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