インプラント手術後の食事でNGなものは?注意点やいつから普通に食事できるのか解説

歯科コラム

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インプラント手術後の食事でNGなものは?注意点やいつから普通に食事できるのか解説

インプラント 手術後 食事

 

インプラントの手術を行った場合、術後しばらくは摂取する食事にも気を使う必要があります。術後に摂取するのには適さないようなものを食べてしまうと、傷の治りが悪くなったり、手術した部位に痛みを感じたりするリスクも生じるためです。

 

当記事では、インプラント手術を行ったあとの摂取を避けるべき飲食物、手術後の食事の注意点、食事以外の注意点などについて解説します。

 

インプラント手術のあとの食事を安心して楽しみたい方は、ぜひお読みください。

 

インプラント手術後の食事でNGなもの

 

インプラント手術を行ったあとは、以下の飲食物の摂取を避けるようにしましょう。

 

  1. ①熱い食べ物・飲み物
  2. ②硬い食べ物
  3. ③辛い食べ物
  4. ④アルコール

 

それぞれについてくわしく解説していきます。

 

①熱い食べ物・飲み物

アツアツのハンバーグプレート

 

過度に熱い食べ物や飲み物を摂取すると、口のなかが刺激され、患部に支障をきたす可能性があります。

 

痛みや腫れ、出血を引き起こす危険もあるため、できる限り避けるようにしましょう。熱い飲食物だけでなく、反対に冷たすぎる飲食物も刺激となる可能性があるため注意してください。

 

②硬い食べ物

かたいお煎餅

 

硬い食べ物を咀嚼すると、手術を行ったところに負荷がかかり、ダメージを与えてしまう可能性があります。フランスパンやせんべい、ナッツといった硬い食べ物は極力食べないようにしましょう。また、飴を舐める際は噛み砕かないよう注意してください。

 

③辛い食べ物

 

辛い食べ物を摂取すると、口のなかに強い刺激を与えてしまいます。口のなかを刺激すると、患部から血が出たり、腫れたり、痛みを引き起こしたりする可能性があります。激辛料理のような、刺激の強い食べ物は避けるようにしましょう。

 

④アルコール

生ビール

 

アルコールを摂取すると、全身の血の巡りがよくなってしまいます。すると患部から血が出たり、患部の傷口が腫れ上がったりすることにつながります。さらに患部が炎症を起こすリスクも高まるため、注意が必要です。

 

目安として、手術を終えてからおよそ1週間はアルコールの摂取を避けることをおすすめします。

 

インプラント手術後の食事の注意点

 

インプラント手術を終えたあとは、以下の点に注意して食事を行う必要があります。

 

  1. ①麻酔が切れるまで飲食はしない
  2. ②患部の近くでものを噛まない
  3. ③おかゆなどの柔らかいものがおすすめ

 

①麻酔が切れるまで飲食はしない

 

インプラントの手術では、口内に麻酔を行います。麻酔を行った場合、手術してから2〜3時間程度は麻酔が続くことになります。

 

麻酔が効いている間は口のなかに熱さや痛みを感じにくくなるため、注意が必要です。熱い飲食物を口にした際に火傷をしたり、口のなかの粘膜を傷つけてしまったりするリスクが上昇します。

 

したがって、手術を終えてから数時間程度は極力食べたり飲んだりすることを避けるようにしてください。

 

②患部の近くでものを噛まない

 

食事を摂る際、手術を行ったところの近くでものを噛むと、患部が刺激されて強い痛みを感じたり、ダメージを与えてしまったりする可能性があります。ものを食べる際は、患部の近くで噛まないようにしましょう。

 

治療した部位とは反対側の歯列でものを噛むことで、患部に刺激を与えるリスクを下げられます。

 

③おかゆなどの柔らかいものがおすすめ

 

インプラント手術を終えたあとは、柔らかいものを摂取することをおすすめします。柔らかい食べ物を選ぶことで、患部に強い刺激が加わるのを防げるためです。

 

手術のあと食べるのに向いている柔らかい食べ物の代表例としては、以下のようなものが挙げられます。

 

    • おかゆ
    • 雑炊
    • ゼリー
    • うどん
    • スープ

 

インプラント手術後に食事を
十分に楽しめるのはいつから?

 

食事をしっかりと楽しめるようになるのは、インプラント手術を終えてからおよそ3ヶ月〜半年後です。

 

3ヶ月〜半年経過すると、埋め込んだインプラントが顎の骨にしっかりと定着し始めます。定着することで脱落のリスクが低下し、せんべいのような硬い食べ物であってもしっかりと噛めるようになります。

 

あらゆる食べ物を問題なく咀嚼できるようになれば、自然歯と同じような感覚で毎日のご飯を楽しめるようになるでしょう。

 

インプラント手術後の
食事以外の注意点

 

食事の面以外にも、インプラント手術を終えたあとにはさまざまなことに注意する必要があります。手術後に注意すべき主なポイントとしては、以下のようなものが挙げられます。

 

・激しい運動はしない
ランニングやスポーツのような激しい運動を行うと、アルコールを摂取したときと同様に全身の血の巡りがよくなってしまいます。血の巡りがよくなると、傷口から血が出たり、痛みを引き起こしたりするリスクが上昇します。

 

激しい運動は、手術から1週間ほど経ってから始めるようにしてください。激しい運動だけでなく、ウォーキングのような軽度の運動であっても、術後2〜3日程度は行わないのがベストです。

 

適切な睡眠時間が確保されていないと、体が弱って傷が治りにくくなってしまう可能性があります。夜は早く眠りにつき、1日の疲れをしっかりと癒やすようにしてください。

 

・歯磨き
インプラント治療を行ったところは、しばらく歯磨きを行わないようにしてください。ブラシで患部に触れることで、傷口が開いたり、治りが悪くなったりする可能性があるためです。手術してから1週間〜10日ほどは、極力ブラシなどで患部に触れないようにしましょう。

 

なお、患部以外のところについてはしっかりと歯磨きを行ってください。歯磨きをしないと口内に細菌が繁殖し、傷の治りが遅くなる可能性があるためです。

 

・禁煙する
インプラント手術を終えたあとは、タバコを吸わないようにしてください。喫煙すると、顎の骨にインプラントが定着しにくくなる可能性があるためです。

 

さらに、タバコを吸うと、患部に炎症が起きたり傷が治りにくくなったりするリスクも上昇します。歯周病になる可能性も高まるため、できる限り禁煙するようにしましょう。

 

インプラントをより長持ちさせたい場合、インプラント手術の前から禁煙しておくのがベストです。今までなかなかタバコを止められなかった方も「インプラント手術を行った」というできごとをきっかけに禁煙を目指してみると、うまく行きやすくなるかもしれません。

 

まとめ

 

インプラント手術を行ったあとは、患部に刺激を与える飲食物を避けるようにしてください。麻酔が続いている術後2〜3時間程度は、口内を傷つけるリスクが上昇するため、食事を摂らないことを強くおすすめします。

 

食事の際には、インプラント治療を行ったところを避けて咀嚼を行うようにしてください。摂取するものは、おかゆなどの柔らかいものを選択するようにしましょう。さまざまな食事を楽しめるようになるのは、手術を終えてからおよそ3ヶ月〜半年程度経ったあとです。

 

山手歯科クリニックでは、有名ブランドのインプラントを使って治療を行っています。世界中に名の知れた信頼性のある製品のため、安心して治療を受けていただくことが可能です。

 

治療を始める前には徹底的なカウンセリングを実施し、患者さんに納得していただけるまで丁寧な治療の説明を行います。インプラント治療を始めたい方や、インプラントに関する悩み・疑問をお持ちの方は、ぜひ一度お越しください。

 

東京都品川区YDC審美インプラント治療専門ガイド
監修:山手歯科クリニック(大井町・戸越公園) 理事長/齋藤和重