2023/06/17
前歯のインプラントは失敗する可能性があることを知っていますか?
前歯のインプラントは他の部位よりも難しいので、症例の多い歯科医院を選ぶことが重要です。
知っておきたい失敗例や注意点・失敗を防ぐ方法・失敗した時の対処法などを紹介しますので、参考にしていただければ幸いです。
前歯のインプラントは、奥歯のインプラントと比べて難しい治療です。
その理由として、以下が挙げられます。
総じて、医師の技量によるものが大きいと言えます。
前歯のインプラント治療を受ける際は、実績のある歯科医院を選びましょう。
前歯のインプラントを受ける前に、まず知っておきたい注意点があります。
何も知らないまま受けるのとでは、手術に臨む心構えが大きく違ってくるでしょう。
中でも気をつけたい注意点は以下3つです。
それぞれについて解説します。
前歯のインプラントは、理想と異なる可能性があります。
なぜならインプラントがオーダーメイドで1本1本作られているためです。
医師と患者の間で意思共有ができていないと、理想とは異なる仕上がりになってしまいます。
また、インプラントには被せ物が必要です。
写真と実際に装着するのとでは、見た目の印象が異なります。
事前のカウンセリングで、理想と現実の摺り合わせは必ず行っておきましょう。
前歯のインプラントは、歯茎が下がってしまう可能性があります。
前歯の顎骨が奥歯と比べて薄いためです。
特に歯周病になっていると、歯茎が下がる問題が発生しやすくなります。
歯茎が下がると、埋め込んだインプラントが透けます。
結果、歯茎部分が黒く見えてしまうこともあるのです。
治療前に綿密な検査を受け、自身の骨の状態を把握しておきましょう。
治療を受ける歯科医院が、骨や歯茎を増やす治療法に対応しているかも確認しておくと良いでしょう。
インプラント治療では、仮歯が入る期間が約1~3ヶ月あります。
土台であるインプラントを埋め込んだ後、状態が安定するまで待つ必要があるためです。
ただし、この期間は個人差が大きく、一概には言えません。
人によってバラバラです。
事前に自身の状態を主治医に確認しておくと良いでしょう。
前歯のインプラントは、他の部位と比べて難しい治療です。
当然ながら失敗する可能性もあります。
なるべくなら、どんな失敗があるか治療前に知っておきたいですよね。
代表的な失敗例には、以下の5つがあります。
失敗例もそれぞれ見ていきましょう。
前歯のインプラントをする際、埋め込む位置がズレることにより失敗するケースがあります。
主に担当医の技量不足によって起こる失敗です。
ズレには様々なものがあり、以下の3つに分類されます。
計画通りに埋め込めないと、インプラントや上部構造へかかる力のバランスが狂い、結果として噛み合わせがおかしくなるケースも確認されています。
インプラントを埋め込む位置は、非常に重要なのです。
ズレると失敗になる可能性が非常に高くなります。
骨造成の失敗によって、インプラントが失敗するケースもあります。
日本人の骨格的に、前歯への骨造成が難しいことが原因です。
ただし、骨造成は誰にでも行われる治療ではありません。
インプラントを埋め込むための骨の高さや幅が足りない場合にのみ行われます。
骨造成の難易度の高さから失敗し、結果的にインプラントの失敗へと繋がるのです。
インプラントが骨と結合しなかったために、失敗となるケースもあります。
予定していた位置や深さでインプラントを埋め込まないと、うまく骨と結合できないのです。
同様に骨にドリルで穴を開ける際に起こるオーバーヒートも起こり得ます。
顎骨に余計なダメージを与えてしまい、インプラントと骨が結合しないケースもあるのです。
両者がうまく結合できないことで、失敗となります。
インプラント周囲炎を発症するケースもあります。
インプラントは歯根膜を持っていないため、細菌に弱く感染しやすいのです。
インプラント周囲の歯茎が歯周病になると、一気に進行することもあります。
毎日のセルフケアをサボると直面する失敗です。
これらを守ることで予防できます。
インプラント周囲炎の発症は治療失敗に繋がるため、気をつけましょう。
インプラントが破損してしまうケースもあります。
この場合、インプラントの素材か生活習慣が原因です。
歯には想像以上の力がかかっています。
普段から歯に力のかかる生活をしていると、破損する可能性が高くなります。
インプラントが破損しないように、治療前に生活習慣を振り返ってみましょう。
前歯のインプラントには、どうしても失敗のリスクが付きまといます。
治療を受ける際は、なるべくリスクを軽減して臨みましょう。
インプラントを考えている方は、以下のポイントを意識してみてください。
失敗を防ぐ方法もそれぞれ解説します。
格安のインプラントはなるべく避けてください。
人件費や医療機器を削減している可能性があるからです。
インプラントは自由診療のため、高額になってしまいます。
ですが高い金額には理由があるのです。
他にも歯科医院によっては、更にコストとして加算されているものもあります。
共通しているのは、どれも治療にとって必要なものという点です。
金額を抑えようとすると、どれかをコストカットしなければいけません。
結果、患者側に負担を強いる形になります。
格安だからといって飛びつかないようにしましょう。
歯科医院のHPにインプラントの症例が掲載されているかも重要です。
ちゃんと治療をしている歯科医院なら、実績と信頼の証として掲載しています。
逆に掲載されていないと、前歯のインプラントの対応数が少ない証となるでしょう。
前歯のインプラントで失敗しないためにも、重要な項目です。
症例数は歯科医院の信頼度を確認するバロメーターなので、必ず確認しましょう。
医師がメリットとデメリットをカウンセリングで説明してくれるかも重要です。
前歯のインプラントは難しい治療のため、デメリットまで納得した上で治療を受けてください。
特に糖尿病などの病気を患っているのなら、なおさらです。
インプラントには、メリットではなくデメリットもあります。
両方を知り、納得した上で治療を受けなければ後悔することになりかねません。
ちゃんとデメリットまで説明してくれると、患者に向き合ってくれる医師だと判断できます。
前歯のインプラントを受ける際は、設備の充実度も確認してください。
充実しているほど、インプラントの手術に必要な情報を多く集められるからです。
代表的なものはCTでしょう。
CTがあると治療計画を立てやすくなり、術後でも骨の状態確認で使えます。
設備の充実度はインプラントにおいて重要です。
カウンセリング時にどのような設備があるのかを質問しておくと良いでしょう。
セルフケアも重要です。
インプラントは、手術だけでなく術後の生活によってインプラント周囲炎になる可能性があります。
セルフケアを手間と感じず、続けていけるかが大切です。
歯の清掃がうまくできていないと、インプラント周囲炎によって歯茎が下がってしまう可能性があります。
インプラントが露出すると再手術が必要です。
これまでセルフケアをサボっていた方は、意識してブラッシングをしなければいけません。
自分の歯を自分で守っていくように意識しましょう。
実際に前歯のインプラント治療を受け、失敗した場合はどうすれば良いのでしょうか。
症状が現れると迷ってしまうでしょう。
その際は、放置せずに以下の方法で対処してください。
それぞれ見ていきましょう。
インプラントを失敗したと感じたら、まずは主治医に相談してください。
主治医は手術の内容を1番知っている人物であるためです。
歯茎を開いた本人だからこそ、再手術をする際にもスムーズに進められます。
失敗するとつい「信頼ならないから変える」と考えてしまいがちです。
しかし、主治医を変えたところで事態が改善するとは限りません。
それよりも、失敗した後にどうすれば良いのかを考えてくれる主治医の方が適任です。
前歯のインプラントを失敗した場合は、まず主治医に相談しましょう。
どうしても主治医に相談できない場合は、セカンドオピニオンとして他院へ相談する方法もあります。
この場合、歯科医院選びが非常に難しいでしょう。
ただし、実際にインプラントの施術をしたわけではないため、対応が難しいと判断される可能性もあります。
他人が失敗した後のやり直しは、非常に難しいのです。
主治医への相談も候補に入れつつ、セカンドオピニオンとして他院へ相談してみてくださいね。
前歯のインプラントは、他の部位と比べて失敗しやすい傾向にあるため注意が必要です。
施術の難易度も高く、歯科医師の技量が問われます。
治療を受ける際は、事前のカウンセリングを納得できるまで受けましょう。
失敗しないためには、歯科医院選びが重要です。
治療費や症例など、HPからでも確認できるポイントは多くあります。
歯科医院選びの参考にしてください。
もし失敗したら、まず主治医に相談しましょう。
前歯のインプラントは失敗する可能性があると理解した上で、治療を受けてくださいね。
東京都品川区YDC審美インプラント治療専門ガイド
監修:山手歯科クリニック(大井町・戸越公園) 理事長/齋藤和重
2023/06/06
インプラントのオールオン4と総入れ歯の違いについてご存知ですか。
この記事では「インプラントのオールオン4と総入れ歯の違い」について紹介していきます。
他に「インプラントのオールオン4のメリット・デメリット」や「総入れ歯のメリット・デメリット」についてもまとめました。
ぜひこの記事を参考に、インプラントのオールオン4と総入れ歯の違いについて理解を深めてみてください。
インプラントのオールオン4と総入れ歯には以下のような違いがあります。
それぞれの項目について紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
インプラントのオールオン4は、顎の骨に4つのインプラントを埋め込んで、すべての人工歯を乗せる治療方法です。
オールオン4は利便性や品質が高く、適応幅が広いというメリットが挙げられます。
総入れ歯は、歯を全て失った際に行われる一般的な治療方法です。
総入れ歯なら短期間で治療を行えますが、顎骨が痩せてしまったり、審美性が低かったりするなどの特徴が挙げられます。
インプラントのオールオン4と総入れ歯の治療方法は異なるので、自分の要望に合った方法を選びましょう。
インプラントのオールオン4の場合、費用相場は片顎200万円~350万円が目安です。
基本的に保険適用外になるので、治療費は高額になる傾向があります。
人工歯がプラスチック製であれば費用が抑えられますが、セラミック製になると審美性や耐久性が高くなり、費用も高額です。
総入れ歯の場合は保険適用の治療となるので、金額は5,000円~2万円程度になります。
しかし耐久性が低く数年に1度は作り直しが必要で手間と費用がかかってしまうので注意が必要です。
インプラントのオールオン4の寿命は、一般的には15年程度です。
しかしインプラントを40年以上経っても使用し続けているケースもあります。
一方で総入れ歯の場合、寿命の目安は約3年です。
入れ歯を使い続けると顎の骨や歯茎が痩せてしまうリスクが高くなります。
そのためインプラントのオールオン4の方がおすすめと言えるでしょう。
インプラントのオールオン4は、総入れ歯と比べると使用できる期間が長いので、治療費自体は高いですが、長期的に見ると費用を安く抑えられます。
インプラントのオールオン4のメリットについては、以下が挙げられます。
それぞれのメリットについて紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
インプラントのオールオン4は、噛んだ際の力が顎骨に伝達できるので、顎の骨が痩せてしまうリスクを回避できるというメリットが挙げられます。
普段から咀嚼を行っていないと、顎の骨が痩せてしまい、歯や歯茎にも悪影響を与えてしまうのです。
顎の骨が痩せてしまうと顔全体が老けて見えます。
若々しさをキープしたい方は、インプラントのオールオン4がおすすめです。
総入れ歯に比べて、インプラントのオールオン4は、しっかりと固定されているので、痛みが起こりづらいのもメリットです。
インプラントのオールオン4は、顎の骨に人工歯根を固定できるので、粘膜を傷つけてしまうリスクが少なくなります。
総入れ歯を長時間使用していて、歯茎が擦れてしまい、強い痛みが出ている人も多いでしょう。
そのため治療費が高いというデメリットがあっても、長期的に見るとインプラントの方が良いと考えられます。
インプラントのオールオン4は、顎の骨にインプラントを埋め込むので、天然歯に近い噛み心地が得られるのもメリットです。
天然歯に近い噛み心地があり、今まで通りに食事ができて、自然な会話も可能になります。
噛み合わせが悪いと、最悪の場合には歯並びが悪くなってしまうリスクがあるので注意が必要です。
審美性が高い
インプラントのオールオン4は、天然歯と同様もしくはそれ以上に審美性が高いのも大きなメリットです。
入れ歯は、プラスチックで作成されているので、汚れが付着しやすく、歯が黄ばみやすくなります。
部分入れ歯やブリッジなども、金属部分が目立ってしまうので、審美性は高くありません。
少しでも見た目を良くしたいと思っている方は、インプラントのオールオン4の治療を受けるのをおすすめします。
オールオン4を考えているのならデメリットも把握しておきましょう。
インプラントのオールオン4のデメリットについては、以下が挙げられます。
それぞれのデメリットについて紹介していきますので、これからインプラントのオールオン4の治療を受けたいと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
インプラントのオールオン4は、保険適用外になるので、治療費用が高くなるのがデメリットです。
オールオン4はメーカーから購入するインプラント自体が高額になっています。
さらに高度な技術と知識が必要で、治療ができる歯科医師が多くないのも、インプラント治療の費用が高い要因の1つです。
個人差はありますが、口内状態が悪い場合と、さらに治療費が高くなってしまうリスクもあります。
事前に口内状態を確認してもらいましょう。
インプラントのオールオン4は、外科手術を行う必要があるので、身体的な負担が掛かってしまうのもデメリットです。
手術では局所麻酔を行い、歯茎を切開して顎の骨を削ります。
全身性の疾患がある方や高齢の方などは、体力的はもちろん、身体的負荷が大きくかかってしまうでしょう。
インプラント治療が受けられない場合もあるので、事前の確認が必要です。
また、治療期間が長くなってしまうので、通院しなければならない手間が増えてしまうといったデメリットもあります。
インプラント治療は、細菌によって感染症にかかってしまうリスクがあるのもデメリットです。
この感染症は「インプラント周囲炎」と呼ばれます。
インプラント周囲炎とは、インプラント周辺の組織が歯周病に感染してしまった状態です。
自覚症状が出にくく、気づいたときには症状が悪化してしまっているケースも多く見られます。
少しでも変化がある場合には、歯科医院で検査をしてもらいましょう。
総入れ歯のメリットについては、以下が挙げられます。
それぞれのメリットについて紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
総入れ歯は、保険適用されるので、比較的安く治療を受けられるのがメリットです。
基本的には、ほとんどの症例に適応しているので、口内環境が悪い方でも使用できます。
少しでも費用を安く抑えたいと思っている方におすすめの治療方法と言えるでしょう。
総入れ歯は、インプラントのオールオン4と違い外科手術を行う必要がないので、身体への負担が少ないのもメリットです。
高齢の方や、全身疾患を持っている方などは、外科手術では身体的負荷が大きくなり健康状態が悪化してしまうリスクがあるので、治療が受けられない可能性があります。
しかし総入れ歯なら治療後のリスクを最小限に抑えられるでしょう。
総入れ歯は、早期に装着できるというメリットが挙げられます。
歯がないと生活に支障が出ます。
入れ歯なら歯科医院によっても異なりますが、1~2週間程度で完成するでしょう。
総入れ歯のデメリットについては、主に以下が挙げられます。
それぞれのデメリットについて紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
総入れ歯は、毎日入れ歯を外してメンテナンスをする必要があるのがデメリットです。
毎日メンテナンスを行わないと、入れ歯に汚れや雑菌などが付着してしまい、口臭などの原因になってしまうでしょう。
メンテナンスでは、入れ歯を直接ブラッシングする方法や洗浄液に浸けるなどの方法が挙げられます。
入れ歯はメンテナンスに手間や費用が掛かってしまうので、あらかじめ注意が必要です。
総入れ歯は、天然歯と同じように噛む力が加えられないので、天然歯同様には噛めないのもデメリットです。
今までは問題なく噛み切れても、総入れ歯になると、噛む力や噛み合わせが変わります。
そこで噛み切れなかったり、食べづらくなったりするでしょう。
また、総入れ歯にすると全体的に噛む力が弱くなってしまいます。
入れ歯を装着した際に少しでも違和感があれば、再調整をしてもらいましょう。
総入れ歯は、インプラントのオールオン4とは違って歯茎で入れ歯を固定しているので、顎の骨に力が加わらず、顎の骨が衰えてしまうリスクがあるのもデメリットです。
インプラントのオールオン4は、人工歯を固定しているので、食事などをする際には、顎の骨に直接力を加えられます。
比較的若い方が総入れ歯にしてしまうと、顎の骨が衰えやすく、見た目に悪影響を与えてしまう可能性が高くなるので、インプラントのオールオン4がおすすめと言えるでしょう。
インプラントと総入れ歯のケア方法について把握しておくと、歯のトラブルを未然に防ぐことにもつながります。
それぞれのケア方法について紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
インプラントは、基本的に天然歯と同じように扱うことができます。
歯ブラシを使用してブラッシングをするのはもちろん、歯間ブラシやデンタルフロスなどを使用すれば、歯や歯茎の健康維持につながります。
インプラントは、天然歯と違い、虫歯になることはありません。
しかしケアを怠ってしまうと、周囲の歯に悪影響を与えてしまうリスクが高くなります。
インプラントは定期的に歯科医院でメンテンナスを行い、抜け落ちや、インプラント歯周炎などのトラブルを予防しましょう。
総入れ歯は、天然歯やインプラント以上に入念なケアが必要です。
食後や就寝前に、ブラシで汚れを落としたり、入れ歯専用の洗浄液につけ置きしたりする必要があります。
ケアを怠ってしまうと、口内環境が悪くなってしまい、トラブルが起こりやすくなるので注意が必要です。
入れ歯は3~5年に一度は新しい入れ歯に入れ替える必要があります。
古い入れ歯を長年使用してしまうと、噛み合わせが悪くなってしまい、顎関節症などになってしまうリスクがありますので注意しましょう。
今回は、インプラントのオールオン4と総入れ歯について知りたい方に向けて、違いやそれぞれのメリット・デメリットなどを紹介しました。
インプラントのオールオン4のメリットについては、以下が挙げられます。
ケア方法について把握しておくと、歯のトラブルを未然に防ぐことにもつながります。
今回の記事を参考に、インプラントのオールオン4と総入れ歯の違いについて理解を深めてみてください。
東京都品川区YDC審美インプラント治療専門ガイド
監修:山手歯科クリニック(大井町・戸越公園) 理事長/齋藤和重
2023/05/07
この記事では「インプラント治療で使用されるレントゲン撮影の種類」について紹介していきます。
結論、インプラント治療で使用されるレントゲンの種類は、パノラマレントゲン・デンタルレントゲン・歯科用CTの3種類が挙げられます。
他にも「レントゲン撮影で分かること」や「レントゲン撮影無しでインプラントを行うリスク」についても解説します。
ぜひ今回の記事を参考に、インプラント治療で使用されるレントゲンの種類について理解を深めてみてください。
また「レントゲン治療はやり直し可能かどうか」について知りたい方は、こちらにて解説を行っておりますので、ぜひ確認してみてください。
インプラント治療で使用されるレントゲンの種類については、以下が挙げられます。
・パノラマレントゲン
・デンタルレントゲン
・歯科用CT
それぞれのレントゲンの種類について紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
パノラマレントゲンは、1枚のフィルムに歯や顎の骨などの全体像を確認ができるレントゲン撮影です。
鼻から下あごまでの全体像を把握できるメリットがありますが、細かな位置や形を詳しく検査するのが難しくなるので、あらかじめ注意が必要です。
また、パノラマレントゲンの種類については、大きく分けて2つに分けられます。
・回転断層パノラマX線装置
・口内線源パノラマX線装置
平面の画像になるので、骨の厚みや神経の位置などの把握が難しいデメリットもあります。
デンタルレントゲンは、必要な部分のみ撮影し、特定の歯や周辺を詳しく検査ができるレントゲン撮影を指します。
10~18のブロックに分けて撮影を行えるので、一人ひとりの口内状態を把握できるメリットが挙げられます。
デメリットについては、部分的な画像になるので、骨の状態が把握できないので注意が必要です。
パノラマレントゲンと同様に、平面の画像になるので、骨の厚みを正確に把握するのは難しいです。
歯科用CTは、口内状態を3次元(立体)画像のレントゲン撮影を指します。
撮影したデータをコンピュータ処理をすると、断面図や立体画像を作成できるので、手術のシュミレーションが行えるメリットが挙げられます。
インプラント手術前に歯科用CTを行うと、手術時間を短縮できるほか、痛みや腫れなどの体への負担を最小限に抑えられます。
しかし、パノラマレントゲンやデンタルレントゲンよりも、費用が高くなってしまうリスクがあるので、あらかじめ注意が必要です。
インプラント治療で必要な検査項目については、以下が挙げられます。
・骨の幅
・骨の高さ
・隣接する骨との距離
それぞれの検査項目について紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
インプラント治療で必要な検査項目として、骨の幅が挙げられます。
骨の幅は、インプラントの直径に関係するので、十分な骨の幅がないのに無理やりインプラントを埋めてしまうと、歯のトラブルの原因になります。
骨の高さは、インプラントの長さに影響します。
インプラント治療を行う際には、骨の高さを把握していないと、下顎の神経を破損してしまうリスクがあります。
逆に、骨の高さが低い場合には、顎の骨に固定されずに、インプラントが抜け落ちてしまう可能性があるので、治療前には骨の高さを入念に調べる必要があります。
インプラント治療を行う前には、隣接する骨との距離を十分把握する必要があります。
人工歯が天然歯に当たってしまうと、咬み合わせが悪くなったり、歯の神経を傷つけたりする可能性があります。
レントゲン撮影で分かることについては、以下2つが挙げられます。
・歯の健康状態
・骨の長さ
それぞれの項目について紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
レントゲン撮影では、歯の健康状態の把握が可能です。
インプラント治療では、虫歯や歯周病がある状態で治療を行うことができないので、レントゲン撮影で歯の健康状態を把握する必要があります。
虫歯や歯周病がある状態でインプラント治療を行ってしまうと、インプラント本体が病気になってしまうリスクがあります。
レントゲン撮影では、骨の長さを調べることが可能です。
骨の高さは、一人ひとりによって異なるので、インプラント治療を行う際には、必要な検査項目になります。
骨の長さが全体的に長い場合には、長いインプラントを用意する必要があります。
歯科用CTで分かることについては、主に以下が挙げられます。
・骨の形状
・骨の幅
・骨の高さ
・血管や神経
それぞれの項目について解説します。
歯科用CTは、3次元測定が可能なので、骨の形状を細かく撮影ができます。
レントゲン撮影では、平面でしか測定ができないので、骨が欠損している箇所などを把握でき、インプラント固定の安定にもつながります。
万が一、骨が不足している場合には、骨再生治療を行う必要があるので、事前に確認をしましょう。
立体で撮影を行えるので、骨の幅についてもはっきりと確認が可能です。
レントゲン撮影でも骨の幅は測定が可能ですが、実寸を出すには計算が必要になるので、寸法が異なってしまうリスクがあるのも事実です。
歯科用CTであれば、撮影するだけで計算する必要がなく、スピーディーにインプラント治療を行うことにもつながります。
レントゲン撮影と同様に、骨の高さを測定することが可能です。
歯科用CTであれば実寸を出すのに計算が必要なので、スピーディーに測定できるメリットが挙げられます。
また、測定精度も高いので、治療ミスをしてしまうリスクも減らせるメリットもあります。
歯科用CTであれば、歯の周辺にある血管や神経の撮影が可能です。
血管や神経は、一人ひとりによって位置や本数が異なるので、インプラント治療を行う際には、事前に確認が必要不可欠になります。
下顎は動脈や大きな神経が多くあるので、血管や神経の位置をしっかりと把握していないと、神経麻痺や大量出血の危険性があるので注意が必要です。
レントゲン撮影がない頃にインプラント治療を行っていた時代は、歯科医師の目視や長年の技術、ノウハウなどに頼りながら治療を行っていました。
その結果、インプラント治療の事故が多く発生し、再治療が行われるケースが多く見られました。
また、インプラント治療を行う周辺の天然歯についても、歯を傷つけてしまったり、神経を損傷してしまったりするなどのケースも少なくありません。
レントゲン撮影が普及後は、インプラント治療の事故件数が減っていき、安心してインプラント治療を行えるようになりました。
MRI検査とは、レントゲン撮影や歯科用CTのように画像診断に使用される検査方法で、強力な電波と磁力を使って磁場を発生させて撮影を行います。
そのため、基本的に金属類があると検査結果に悪影響を与えてしまうので、金属が含まれているインプラントがあればMRI撮影を行うことができません。
具体的にMRI検査ができない可能性があるインプラントの種類については、以下が挙げられます。
・インプラントオーバーデンチャー
・医療用インプラント
それぞれのインプラントの種類について紹介していきますので、これからインプラント治療を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
インプラントオーバーデンチャーとは、インプラントや残っている歯を入れ歯で覆い被せる治療方法を指します。
総入れ歯とは異なり、インプラントや天然歯が支えになるので、噛む力が強くなりがあることが挙げられます。
入れ歯とインプラントを固定する際には、磁石によって固定するケースが多くあるので、MRI検査が受けられなくなります。
しかし、インプラントオーバーデンチャーでの、磁石を使用しないケースもあるので、MRI検査を今後受ける可能性がある方は、事前に伝えておくようにしましょう。
医療用インプラントとは、デンタルインプラントとも呼ばれており、一般的なインプラントも含まれます。
インプラント治療に使用される金属や装置などによって、MRI検査が受けられるかどうか異なるので、トラブルを避けるようにあらかじめ確認をしておきましょう。
インプラントが原因でMRI検査を断られた場合の対処方法については、以下が挙げられます。
・チタン製のインプラントであることを伝える
・上部構造を外す
それぞれの対処方法について紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
インプラントが原因でMRI検査を断られるケースとして、金属が使用されていると勘違いされているなどが挙げられます。
MRI検査を受ける前には、インプラントがチタン製であることを伝えておくと、問題なくMRI検査を受けられる可能性があります。
チタン製のインプラントは、金属のひとつに分類されますが、チタンは磁力による悪影響を及ぼすリスクがないので、MRI検査でも問題なく利用できます。
顎の骨を固定しているインプラント本体が金属でなければ、インプラント上部構造を外すだけで、MRI検査を受けられます。
磁力を使っていないインプラントオーバーデンチャーについても、上部構造を外すとMRI検査を受けることが可能です。
今回は、インプラント治療で使用されるレントゲンの種類について知りたい方に向けて、レントゲン撮影で分かることやレントゲン撮影無しでインプラントを行うリスクを紹介しました。
インプラント治療で使用されるレントゲンの種類については、以下が挙げられます。
・パノラマレントゲン
・デンタルレントゲン
・歯科用CT
今回の記事を参考に、インプラント治療で使用されるレントゲン撮影について理解を深めてみてください。
東京都品川区YDC審美インプラント治療専門ガイド
監修:山手歯科クリニック(大井町・戸越公園) 理事長/齋藤和重
2023/05/07
インプラント治療のやり直しは可能かどうか知りたいと悩んでいませんか?
この記事では「インプラント治療のやり直しは可能かどうか」について紹介していきます。
結論、インプラント治療は、状態によって異なりますがやり直しは可能です。
他にも「インプラントが失敗してしまう原因」や「インプラントのメリット・デメリット」について解説します。
ぜひこの記事を参考に、インプラント治療について理解を深めてみてください。
また「インプラント治療で使用されるレントゲンの種類」について知りたい方は、こちらにて解説を行なっておりますので、ぜひ確認してみてください。
骨や口内状態によって異なりますが、インプラントのやり直しは可能です。
インプラント治療は、10年以上経過しても問題なく使用できるほど優れている治療法ですが、何らかの原因によって再度治療が必要になるケースも少なからずあります。
失敗の原因が歯科医院や患者自身によるものなのかによって治療方法や対応が異なります。
インプラントが失敗してしまう原因については、以下が挙げられます。
・治療前の検査確認が不十分
・インプラント歯周炎の影響
・感染対策が不十分
・技術力不足
・人工歯のトラブル
・メンテナンス不足
それぞれの原因について紹介してきますので、これからインプラント治療を受けようと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
インプラント治療が失敗してしまう原因として、治療前の検査確認が不十分だったケースも少なくありません。
噛み合わせや神経、骨の状態など一人ひとりによって状態が異なるので、治療前の検査は、インプラントを成功させるためには必要不可欠になります。
また、病歴や服用している薬、健康状態などによって、治療方法が異なるので、患者と医師とのコミュニケーションも重要になります。
このように、治療前に検査確認を十分に行わないと、噛み合わせがズレてしまったり、神経を傷つけてしまうリスクがあるので、しっかりと治療前の検査を行なっている歯科医院を選ぶようにしましょう。
インプラント歯周炎によって、人工歯を固定している骨に悪影響を与えてしまい、インプラントが抜け落ちてしまうケースも挙げられます。
インプラント歯周炎とは、インプラント周囲に歯周病のような炎症が起きてしまう症状を指します。
インプラント治療は外科手術が必要になるので、手術中に感染対策が不十分だと、炎症や強い痛みなどが起きてしまうリスクがあります。
通常であれば、インプラント治療の約1週間経過すれば痛みや腫れは徐々に落ち着いてきますが、痛みや腫れなどが引かない場合には、感染症の恐れがあるので、治療を受けた歯科医院で検査をしてもらいましょう。
感染症を放置してしまうと、インプラントが抜け落ちてしまうのはもちろん、周囲の歯に悪影響を与えてしまったり、強い腫れによって呼吸困難になってしまったりする可能性があるので、少しでも異常があったらなるべく早く歯科医院で検査をすることをおすすめします。
治療前の検査確認や感染症対策などをしっかりと行なっていたとしても、医師の技術力が不足していれば、インプラント治療の失敗のリスクが高くなります。
実績が豊富だったり、口コミ・評判が良い歯科医院を選ぶと、専門的な技術を持っている歯科医から治療を受けられます。
近年では、サージカルガイドというテンプレートを使用した治療ができるので、インプラント治療で少しでも不安がある方は、サージカルガイドを採用している歯科医院を選びましょう。
人工歯の噛み合わせがや形状の歪みなどの理由によって、インプラント治療箇所に大きな負担をかけてしまい、強い痛みや人工歯が外れてしまうなどのトラブルが起きる可能性があります。
人工歯は、とても精密にできており、わずかな狂いによって炎症を起こしてしまうケースがあるのです。
インプラント治療後は違和感がありますが、7〜10日程度経過しても違和感が無くならない場合には、治療した歯科医院で診てもらいましょう。
インプラント治療が成功しても、治療後のメンテナンスを怠ってしまうと、トラブルの原因にもなるので注意が必要です。
インプラントは、優れた素材を使用していますが、一人ひとりの噛み合わせによって人工歯がすり減ってしまったり、ネジが緩んでしまったりするケースも少なくありません
また、インプラント周囲に歯垢や食べかすなどが溜まってしまうと、感染症やインプラント歯周炎などになってしまうリスクも高くなります。
普段から入念に歯磨きをするのはもちろん、定期的にメンテナンスをするようにしましょう。
医師と患者とのコミュニケーションが不足していると、要望に合った治療ができずに、最悪の場合にはインプラント治療を再度行なってしまうリスクがあります。
治療のメリット・デメリットをしっかりと説明してもらえる医師から治療を受けると、トラブルを事前に予防することにもつながります。
これからインプラント治療を受ける方は、治療のリスクやデメリットをしっかりと理解して受けて、インプラント治療を受けるようにしましょう。
インプラントに失敗したらやるべきことについては、主に以下3つが挙げられます。
・まずは相談する
・やり直し依頼をする
・返金依頼をする
それぞれの項目について紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
インプラントに失敗したらまずやるべきこととして、治療した歯科医院に相談をしましょう。
相談して無償で治療をしてもらえるのであれば問題ありませんが、追加で費用がかかったり、治療を拒否されたりした場合には、別の歯科医院に相談するのも選択肢の一つです。
その他にも、訴訟を考えているのであれば弁護士や消費者センターなどに相談するのをおすすめします。
歯科医院に相談後は、やり直し依頼をしましょう。
明らかに歯科医院によるものであれば、無償でインプラント治療をやり直すことが可能です。
しかし、インプラント治療が失敗するのは、患者自身によるケースもあるので、自己負担になる可能性もあります。
同じ歯科医院でインプラントの再治療を依頼したくない方は、返金依頼をしましょう。
返金が完了したら別の歯科医院で治療を行い、再度インプラント治療が失敗しないように、あらかじめ医師に失敗した経緯を伝えるとスムーズに治療を行えます。
しかし、インプラントに失敗の原因や症例によっては、返金が難しい場合もあるので、事前に歯科医院に相談しておきましょう。
インプラントのメリットについては、以下4つが挙げられます。
・咀嚼機能が回復する
・天然歯と同じ感覚で噛める
・顎の骨が痩せるのを予防する
・審美性に優れている
それぞれのメリットについて紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
インプラントは、顎の骨に人工歯を装着するので、咀嚼機能が回復できるメリットが挙げられます。
ブリッジや入れ歯などは周囲の歯にバネや金属をかけて歯を固定する方法なので、咀嚼するたびに天然歯や顎に負担がかかってしまい、咀嚼機能が低下してしまう原因にもなります。
また、直接顎の骨に装着ができるので、人工歯と自然歯に隙間が出来づらくなるので、歯垢や食べかすが残りにくくなるメリットも挙げられます。
このように、インプラントは、咀嚼機能が低下するリスクが少ないので、将来を見据えた治療方法とも言えるでしょう。
インプラントは、天然歯と同じ感覚で噛めるので、ストレスなく食事を楽しめるメリットが挙げられます。
顎の骨にしっかりと支えられているので、天然歯と同じように力を入れてしっかりと咀嚼ができ、違和感なく噛むことが可能です。
ブリッジや入れ歯をしている方で、咀嚼時に違和感を持っている方は、インプラント治療を検討してみましょう。
インプラントは、咀嚼した時の力が顎の骨に届けられるので、顎の骨が痩せるのを予防できるメリットが挙げられます。
ブリッジや入れ歯では、顎の骨と結合していないので、顎に力が伝わりづらく、痩せやすくなるリスクが高くなります。
顎の骨が痩せてしまうと、周囲の歯に悪影響を与えてしまうのはもちろん、顔にハリがなくなってしまい老けて見えてしまうデメリットもあります。
インプラントは、他の治療方法と比べて治療費が高いですが、長期的な目線で見ると、費用を安く抑えられると言えるでしょう。
インプラントは、自然歯と同じような色味を再現できるので、審美性に優れているメリットが挙げられます。
保険適用の入れ歯や差し歯、ブリッジでは、色味が不自然になってしまったり、固定する金具が見えてしまったりするケースがあるので、周囲から気づかれやすくなります。
その他にも、インプラントは歯垢やプラーク、食べかすなどが歯に付着しにくく、着色がしにくいなどの特徴があるので、継続的に健康的な白い歯で生活できるメリットも挙げられます。
このように、インプラントは見た目の美しさにこだわっている人に適している治療方法と言えます。
インプラントのデメリットについては、以下3つが挙げられます。
・外科手術を行う必要がある
・感染症のリスクがある
・保険対象外
それぞれのデメリットについて紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
インプラントは、歯肉をメスで切開して、顎の骨にドリルで穴を開けて人工歯を固定する外科手術を行う必要があるので、身体に負担をかけてしまうデメリットが挙げられます。
外科手術中は麻酔をしているのでほとんど痛みはありませんが、抜歯などの経過観察などで通院が必要になる手間が増えてしまいます。
また、挿入したインプラントが骨と結合するまでに最低でも2ヶ月以上は必要になるので、あらかじめ注意が必要です。
妊娠している方や持病を持っている方は、インプラント治療が行えない可能性があるので、事前に確認をしておきましょう。
インプラント治療では、感染症のリスクが高いデメリットが挙げられます。
感染症の例として、骨を溶かしてしまうインプラント歯周炎があり、症状が悪化してしまうと、インプラントが抜け落ちてしまうリスクが高くなります。
感染症を予防するには、感染症対策に力を入れている歯科医院を選んだり、治療終了後も定期的なメンテナンスを受けたりするようにしましょう。
インプラントは、保険対象外になるので、治療費が高額になってしまうデメリットが挙げられます。
治療後についても、定期的なメンテナンスが必要になり、追加で費用がかかってしまいます。
しかし、デンタルローンを活用できたり、医療費控除を申請できたりなど金銭的な負担を抑えられる方法もあるので、活用することをおすすめします。
今回は、インプラント治療について知りたい方に向けて、インプラントが失敗してしまう原因やインプラントのメリット・デメリットを紹介しました。
インプラントが失敗してしまう原因については、以下が挙げられます。
・治療前の検査確認が不十分
・インプラント歯周炎の影響
・感染対策が不十分
・技術力不足
・人工歯のトラブル
・メンテナンス不足
今回の記事を参考に、インプラントについて理解を深めてみてください。
東京都品川区YDC審美インプラント治療専門ガイド
監修:山手歯科クリニック(大井町・戸越公園) 理事長/齋藤和重
2023/04/26
永久歯を失った場合の治療法としてメリットの多いインプラント治療ですが、外科治療となるためリスクを伴います。
インプラント治療を成功させるためには、信頼できる歯科医院選びが欠かせません。
この記事では、インプラント治療で失敗しない歯科医院の選び方について解説します。
結論として、インプラント治療が得意な歯科医院には様々な共通する特徴があるのです。
「インプラント治療を検討しているけれど、どのような医院を選べば良いか分からない」という方は、後悔しないためにもこの記事を参考に、自分に合った医院を選択して治療を受けていただけたらと思います。
全ての医師ができる治療ではありません。
インプラント治療は、歯科医師の資格を持っていれば誰でも治療は行えるのですが、虫歯や歯周病治療などに比べると非常に専門性が高い治療となるため、
実際、歯科医院によっては治療を受け付けていない場合も多いので、歯科医院ならどこでも受けられるわけではないということを理解して、適切な歯科医院選びが必要になります。
高度な技術力と専門性が求められるインプラント治療は、その分失敗するリスクも高まるため、信頼できる医院選びができないと後悔するでしょう。
治療を成功に導くためにも、まず、どのような失敗例があるのかを知ることが大切です。
インプラント治療の主な失敗例とその原因について説明します。
インプラントは骨としっかり結合することで固定され、咀嚼できるようになります。
ですが、インプラントを埋入しても、インプラントと骨が結合せずに固定されない場合があるのです。
そうすると咀嚼力が回復せず、脱落の危険性もあります。
インプラントを埋め込む位置や角度が合っていないと、インプラントが骨とうまく結合しない場合があります。
原因①適切に埋入されていない
治療計画通りの位置や角度に埋入されていなければ噛み合わせが悪くなり、インプラントに負荷がかかってインプラントが骨を突き抜けるなどのトラブルを引き起こす可能性もあるのです。
ドリルでインプラントを埋入するための穴を開ける際に不手際があると、オーバーヒートしてしまい、骨が火傷を負ったような状態になってしまいます。
原因②ドリルによるオーバーヒート インプラント治療では、
骨がダメージを負っていればインプラントとうまく結合されなくなるでしょう。
インプラント周囲炎というのは、インプラントの周辺の組織が歯周病に感染した状態のことで、インプラント治療後に起こりやすい症状です。
初めは自覚症状がほとんどないことから、気づいた時には重症化しているケースも多いです。
インプラント周囲炎は歯磨きなどのセルフケアを十分に行なっていないことも原因の一つですが、他に不衛生な環境でインプラント埋入を行ったことによる細菌への感染も考えられます。
インプラント治療後に麻酔が切れると痛みを感じたり、腫れが出る場合があります。
しかし、痛みや腫れが長期間続くのであれば、適切な治療が行われていなかった可能性もあるでしょう。
原因①適切に埋入されていない
治療計画通りの位置や角度に埋入されていないせいで、他の歯の歯根に触れてしまい、痛みが生じているかもしれません。
インプラントが
また、神経が傷つけられている可能性も考えられます。
原因②不衛生な環境で治療をしている
不衛生な環境でインプラント埋入を行うと細菌感染のリスクが高まります。
先ほども説明しましたように、
細菌に感染すると炎症が起きてしまい、痛みや腫れが生じる場合があります。
適切な治療を受けることで長持ちするインプラントですが、使い続けていくうちに被せ物が外れてしまったり、破損してしまうという失敗例もあります。
原因としては、アバットメントを十分に締め付けていないために被せ物が緩んでしまう、また、噛み合わせの調節が適切でないためにインプラントに負担がかかってしまっていることが考えられます。
外科手術を伴うインプラント治療は高度な技術力や知識が必要不可欠なので、治療を検討している方は知識や経験が豊富な医師に手術をしてもらいたいですよね。
インプラントについて調べると「インプラント専門医」という資格について目にする方も多いかと思いますが、信頼できる医師選びには欠かせない資格なのでしょうか。
歯科医院選びの参考になるインプラント専門医について説明します。
インプラント治療の信頼できる医師選びの基準の一つとして、日本口腔インプラント学会やICOI国際インプラント学会が、インプラント治療の知識や経験を持つものとして認めた歯科医師に交付する「インプラント専門医・指導医」という資格があります。
これは、正会員歴5年以上で、インプラントの知識と技術を有し、認定資格条件を満たしたうえで専門医・指導医試験に合格した正会員が持つことのできる資格なので、インプラント治療を受ける際の医院を選ぶ際の判断材料としても良いでしょう。
「インプラント専門医・指導医」という資格は信頼できる歯科医師かを見極める一つの判断材料とはなりますが、インプラント技術が十分に備わってるとは言い切れません。
インプラント専門医・指導医の資格を認定する学会は複数あり、それぞれのインプラント学会で異なる資格を認定しているほか、資格を取得していなくても治療経験を十分に重ね、技術力を磨いた医師もたくさんいるからです。
「インプラント専門医」などのような公的な資格を持っていなくても、インプラント治療に関して経験豊富な優れた医師は多いです。
そのため、後悔しない治療を受けるためには資格の有無にこだわりすぎず、様々な点から歯科医院を吟味してインプラントの専門医(インプラント治療の専門的知識や技術力をもった歯科医師)を選ぶことが大切です。
失った歯を補うためにインプラント治療を検討している方は、信頼できる良い医師に治療してもらいたいと思いますよね。
そこで、インプラント治療で失敗しないための歯科医院の選び方を紹介します。
有名で規模が大きい歯科医院を選べば良いかというと、必ずしもそうではないので、これからお話しするポイントを押さえて最適な医院を選択しましょう。
インプラント治療では、治療前に必ずカウンセリングや問診が行われます。
その時に皆さんが抱えている不安点や疑問点を聞いてしっかり理解したうえで治療を受けるのが重要です。
インプラント治療は専門的な知識が必要なので、医師の説明が曖昧だと十分な知識や経験が備わっていないのかもしれません。
また、治療のメリットだけでなく、デメリット(リスク)についてもきちんと説明してくれるか確認しましょう。
カウンセリングだけでなく、精密検査や診断を受け、具体的な治療計画に進む際にも患者への説明が徹底していることも信頼できる医師かを見極めるポイントとなります。
虫歯や歯周病などの治療と比較して高度な治療であるため、患者自身がどのような治療を行うかを正確に把握する必要があるのです。
説明がほとんどなく治療を進めようとした場合は患者の不安が募るばかりなので、この段階であってもセカンドオピニオンを求めることをおすすめします。
インプラント治療後の技術や知識は進化し続けています。
治療に関しての責任感や向上心をもっている医師は、より専門的な技術や知識を得るために、研修会や勉強会に定期的に参加しているのです。
参加費がかかるため、結果的にインプラント治療費が高くなっている場合がありますが、「治療費が安い」という理由だけで医院を選んでしまうと、専門的な知識や技術のない医師である場合があるので注意しましょう。
外科手術を伴うインプラント治療において、設備が充実しているかはとても大切な要素です。
・CTがあるか ・手術室があるか(治療スペースが清潔か) ・滅菌設備が整っているか 上記のように、治療で深刻なトラブルを引き起こさないためにも検査設備や治療設備がしっかり整っている歯科医院を選ぶ必要があります。
インプラントは高度な知識や技術が必要であるのは間違いありませんが、インプラント治療だけが専門的で優れているのでは、信頼できる医師とは言えません。
インプラント治療は「インプラント周囲炎」といった歯周病のリスクが高く、発症すればインプラント治療の失敗につながります。
治療を最後まで任せるのであれば、お口全体の治療に精通している医師を選ばなければならないのです。
インプラント治療の実績も信頼できる医師かを見極める参考にしましょう。
インプラント治療実績の目安としては以下の通りです。 ・最低10年以上インプラント治療に従事 ・年間最低100本以上
ただし、期間に対して多すぎる症例数を掲げている場合は、利益だけを考えていたり、技術が備わっておらずやり直しが多かったりするなどの理由も考えられるので、実績の数字だけで判断するのはおすすめできません。
医師の技術力や経験が十分にあることはもちろん重要ですが、インプラント治療は治療期間が長く、1回の通院では終わらないため、自分と相性の良い医師であるかというのも選ぶポイントになります。
安心して治療を受けるためには、悩みを医師に打ち明けて解消しなければなりません。
自分にとって信頼できる医師なのか見定めましょう。
・話しやすいか ・人柄が信頼できるか カウンセリングの際に上記をチェックして、
インプラント治療において信頼できる医師の選び方のポイントをお伝えしましたが、以下のような歯科医院には注意が必要です。
・格安インプラント治療
・100%を謳っている歯科医院
詳しく説明していきますので、治療で後悔しないためにもぜひチェックしてください。
保険適用外であるインプラント治療は費用が高くなっており、一般的には1本あたり40〜50万円程度かかります。
そうした中で、「格安インプラント」と呼ばれる極端に安いインプラント治療を掲げている医院もあり、その安さから魅力に感じてしまう方も多いでしょう。
しかし、格安インプラント治療には、以下のような危険性も潜んでいます。
・インプラントの原材料費が安い ・十分な設備が備わっていない ・治療後のメンテナンスが不十分 ・医師の技術力不足
インプラント治療が高額であるのにはそれなりの理由があるのです。
これらの場合は治療後に何らかのトラブルに巻き込まれる可能性もあるので、こういった格安インプラント治療を謳っている広告は疑ってみるようにしてください。
インプラント治療は非常に高度な治療となるため、どんなに知識や技術が豊富な医師による施術でも、失敗するリスクはゼロではありません。
ですから、インプラント治療を検討している方はそのリスクを理解したうえで治療に臨む必要があります。
「審美的に100%回復する」「100%予知性がある」などと100%を言い切ったり、良い事ばかりを話したりする歯科医師には疑問を持ちましょう。
インプラント治療で失敗しない歯科医院の選び方について解説しました。
審美性に優れ、歯を失った場合の治療法としてもメリットの多いインプラント治療です。
ですが、歯科医院選びが失敗してしまうと、治療後にトラブルが生じるリスクが高まり、最悪な場合高額な治療費をかけたにも関わらずインプラントを失ってしまう可能性もあるのです。
インプラント治療は歯科医師の技術力や知識力によって雲泥の差があると言っても過言ではありません。
治療なら後悔しないためにも、知名度の高さだけで判断せず、今回紹介した歯科医院の選び方を参考にしてご自身に合った医院を選んでいただきたいと思います。
東京都品川区YDC審美インプラント治療専門ガイド
監修:山手歯科クリニック(大井町・戸越公園) 理事長/齋藤和重