2023/12/08
歯がすべてなくなってしまった場合、昔なら総入れ歯しか選択肢がありませんでした。
現在は総入れ歯だけでなく、インプラント治療という選択肢が増えています。
身体的・経済的な理由によって、最適な治療法は人それぞれによって異なるものです。
この記事では、後悔しない治療法を選択できるよう、歯がすべてなくなってしまった際の治療法について、それぞれのメリット・デメリットなどを解説していきます。
歯をすべて失ってしまった場合、これまで多くの人は総入れ歯を選択してきました。
総入れ歯とは、上下どちらか、または両方のアゴに自分の歯がまったく無い状態で使用する、人工歯による治療のことです。
床(しょう)といわれる合成樹脂でできたピンクの土台を歯茎に見立て、その上に人工歯を並べます。
床が合成樹脂以外で作られたものを始め、総入れ歯の種類はさまざまで、口腔内の状況や入れ歯の目的、個人の希望に応じて、適切な入れ歯を選択することが可能です。
例えば、床がコバルトクロムやチタン、ゴールドなどの金属素材でつくられた金属床の総入れ歯や、歯茎にあたる部分の素材を薄くて柔らかいシリコンに変更し負担や刺激を抑えられるよう製作された総入れ歯があります。
また歯科医院によっては、入れ歯の型どりから完成までのすべてを歯科医師が請け負う、フルオーダーメイドも可能です。
その場合は使用する素材にもこだわり、悩みや要望を歯科医師に相談しながら口腔内の状態も総合的に診断して製作に反映することができます。
インプラントの「オールオン4」とは、片アゴあたり最小4本のインプラントを使って支える方法です。
前歯から奥歯までが連結して一体となった人工歯を装着することで、歯のない部分を補うことができます。
手術を行ったその日にインプラントの仮歯を装着できる最先端の治療法です。
従来のインプラントよりも少ない本数で多くの歯のない部分を補うことができるため、治療期間も短くてすむという特徴があります。
ここ数年の間に目覚ましく進化しており、多くの人に利用されつつある方法です。
インプラント「オーバーデンチャー」とは、入れ歯の固定に数本のインプラントを用いる方法です。
ロケーターアタッチメントと呼ばれる維持機構のついたパーツを装着することで、入れ歯とインプラントを力強く結合させて入れ歯を固定します。
インプラントで支えられて入れ歯が安定するためズレることが少なく、しっかりと噛むことも可能です。
噛む力が強くなって保険適用のプラスティックの入れ歯では割れてしまう可能性もありますので、オーバーデンチャー専用の強度がある入れ歯を使用することになります。
従来の総入れ歯では入れ歯が動いてしまってしっかり噛むことができなかったり、歯茎が痛くなってしまったりといった不快な症状を感じる人も多いでしょう。
オーバーデンチャーは、そんな不快な症状を解消してくれる、画期的な治療法といえます。
すべての歯が無くなってしまった場合に選択できる治療法が「総入れ歯・オールオン4・オーバーデンチャー」です。
その治療方法やかかる費用、平均的な寿命について解説します。
●治療方法
●費用
●寿命(耐用年数)
治療法を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
<総入れ歯>
総入れ歯の治療では、歯茎の型を取って模型を作り、プラスティックと赤いロウでできた入れ歯の原型となる咬合床を製作します。
咬合床を取り付けて口全体の状態を調べながらロウを加工していき、噛む位置を調整し嚙み合わせを決め、入れ歯を設計するのが一般的な流れです。
入れ歯の設計は、噛み合わせを再現する機械に模型と咬合床を取り付けて行います。
設計をもとに人工歯を並べ、色合いを見ながら入れ歯を製作しますが、製作途中の入れ歯の適合の確認も必要です。
入れ歯が完成したら装着し、噛み合わせ等の最終調整を何度か行い治療を終えます。
治療を終えても、歯科医院での定期的なメンテナンスと自宅での毎日のお手入れは必要です。
<オールオン4>
インプラントのオールオン4の治療では、レントゲン・CT撮影・治療計画の作成・口腔内の型取り・嚙み合わせの確認・手術後の仮歯の作成などの検査と準備が必要です。
根が残っていて必要な場合は抜歯を行い、インプラント埋入の手術をします。
インプラントを埋入した後、仮歯の調整をし、特に問題がなければ仮歯の装着をして手術終了です。
約6か月後に仮歯から最終ブリッジを装着して、治療を終えます。
治療を終えてオールオン4を装着した後も、歯科医院による定期的なメンテナンスは必要です。
<オーバーデンチャー>
オーバーデンチャーの治療の流れは、インプラントを埋入するところまではオールオン4と同様です。
オーバーデンチャーでは、アゴの骨に2~4本の入れ歯を支えるためのインプラントを埋入します。
埋入したインプラントにアタッチメントを取り付け、入れ歯には留め具を埋め込みます。
入れ歯を乗せるとキャップの摩擦力によって入れ歯がしっかり固定されて安定する仕組みです。
オーバーデンチャーの固定方法には、大きく以下の3つあります。
【マグネットタイプ】もっとも安定性が高く大きなデメリットのない固定方法
【ボールタイプ】ボールアバットメントオーバーデンチャーといい、主に下アゴに使われる固定方法
【バータイプ】上下のアゴに歯が無いとき、左右対称にインプラントを埋入し、金属バーで橋渡しをして上から入れ歯を装着する方法
総入れ歯の費用は、保険適用のものであれば2~3万円前後です。
金属床の総入れ歯の場合、コバルトクロム(片アゴ):50万円~、チタン(片アゴ):62万円~、ゴールド(片アゴ)69万円~と保険適用の入れ歯に比べて高額になります。
シリコンの総入れ歯の場合は、金属床の入れ歯に比べると片アゴ24万円~と安価です。
しかしシリコンの経年劣化により噛み合わせや高さなどが変化してしまうデメリットがあります。
オールオン4治療にかかる費用は、約150万円~400万円が相場です。
自由診療であるため、口腔内の状態や医療施設によって異なります。
オーバーデンチャーの治療費相場は、約40万円~150万円です。
金額は口腔内の状態やインプラントの埋入本数や固定方法によって異なります。
総入れ歯の寿命は、プラスティック製の場合は3年~5年、金属製の場合は5年以上です。
オールオン4の寿命は通常のインプラントとあまり変わらず、材質から見ても半永久的に使えるといわれています。
オーバーデンチャーも支えている部分はインプラントなので、通常のインプラントと寿命は変わりません。
総入れ歯には以下のようなメリットがあります。
総入れ歯のメリットは、お手入れが簡単なことです。
取り外せるので清掃も簡単で、衛生的に保てます。
落として破損したり、排水溝に流してしまったりしないよう注意しつつ、入れ歯専用のブラシで洗いましょう。
歯磨き粉を使用する必要はなく、柔らかいところはスポンジやガーゼでやさしくこする程度に洗います。
寝る前に洗い、洗った後は水の中に入れて保管します。
清潔を保つため、水は毎日取り換えてください。
入れ歯洗浄剤は3日に1度程度使用し、入れ歯を口に装着する前に口腔内を水ですすぐようにしましょう。
インプラントのように外科的な手術を必要としないので、総入れ歯には身体的な負担がありません。
ただし、入れ歯の調整が完了するまでは、歯茎にあたるなどの痛みが生じる場合があります。
保険適用で作れるのが総入れ歯のメリットです。
金属やシリコンを使用した自由診療の入れ歯もあります。
しかし保険適用の入れ歯なら、費用を抑えられるでしょう。
総入れ歯には以下のようなデメリットがあります。
総入れ歯は噛みにくさがあるのがデメリットです。
お肉や果物などの固い食べ物は噛みにくさを感じることがあるでしょう。
天然歯と同じように噛むことは難しいです。
調整が済むまでは、レタスなどの薄い食べ物にも噛みづらさを感じたり、歯茎との隙間に入った食べかすで痛みを感じたりすることもあります。
審美性に欠けるのも総入れ歯のデメリットです。
保険適用のレジンの入れ歯は審美性に欠けるため、他の人から見ても入れ歯だと気づかれてしまうかもしれません。
総入れ歯は、入れ歯と歯茎の間に隙間があると空気が抜けてしまうため、発話のしづらさを感じることが考えられます。
調整をして慣れていくことで、ほとんどの場合は1週間ほどを目安に解決するでしょう。
保険適用外の総入れ歯だと、治療費が高額であるのもデメリットです。
自由診療で作製した入れ歯であれば、人工歯の部分も硬質レジンやセラミックなどの素材で作製することができます。
そのため天然歯に近い見た目で、他の人からも気づかれにくいでしょう。
ただし金属製やシリコン製など自由診療の入れ歯は費用が高額です。
オールオン4には以下のようなメリットがあります。
オールオン4は天然歯に近い嚙み心地なのがメリットです。
オールオン4は、土台となるインプラントがしっかりとアゴの骨に埋まっています。
しっかりと固定されるので、入れ歯やオーバーデンチャーに比べても非常に高い安定性の治療法です。
入れ歯ではよく噛むことができなかった硬い食べ物なども、オールオン4ならば天然歯に近い噛み心地で食事を楽しむことができるでしょう。
噛み合わせはもちろん、人工歯の歯並びや形や色なども個々に合わせて作成されるので、違和感のない自然の見た目に仕上げられるのがオールオン4のメリットです。
審美性に優れたオールオン4治療法により、口元を気にすることなく、会話に違和感もなく過ごすことができるでしょう。
オールオン4は固定式なので、着脱の手間がありません。
外出はもとより、旅行にもお手入れや管理を気にすることなく出かけられます。
痛みが起きないのもオールオン4のメリットです。
オールオン4はしっかり固定されています。
歯茎との隙間に食べ物が挟まってしまって痛みを感じたり、入れ歯が合わずに歯茎にあたって痛みを感じたりするなどの不快な症状が起きることがありません。
骨の吸収を防げるのもオールオン4のメリットです。
アゴの骨の中には、歯根が埋まっている箇所にあたる歯槽骨という骨があります。
ここは上下の歯が噛みあうことで刺激を受け、健康な状態を保っているのです。
歯が抜けてそのままの状態が続くと刺激がなくなるため、骨が吸収されていくという現象が起こります。
しかし、オールオン4は天然歯に近い構造で埋まっているため、骨吸収を抑える効果が期待できるでしょう。
オールオン4には以下のようなデメリットがあります。
オールオン4は、インプラントを埋め込むための手術が必要です。
そのため身体的に負担がかかるでしょう。
オールオン4は保険適用外です。
自由診療治療のため、治療費が高額になるのは大きなデメリットだといえるでしょう。
治療が適用できない場合があるのも、オールオン4のデメリットです。
アゴの骨が痩せてしまっていると、通常のインプラントでは骨移植が必要になります。
しかしオールオン4の場合は骨の厚みのある部分を選んでインプラントを埋め込むことが可能です。
ただし歯周病が進行していたり、糖尿病などの全身疾患があったりすると、オールオン4が適用できない場合があります。
インプラントには定期的なメンテナンスとセルフケアが必要だというデメリットもあります。
インプラントと歯茎の間に歯垢がたまって歯周病菌が繁殖すると、インプラント周囲炎によってインプラントがダメになる可能性があるのです。
インプラント周囲炎を防ぐためには、日々のメンテナンスが欠かせません。
また歯科医院での専門的なメンテナンスを定期的に行うことが必要です。
オーバーデンチャーには以下のようなメリットがあります。
オーバーデンチャーは違和感が少ないのがメリットです。
通常の入れ歯とは違い、インプラントによってしっかりとした土台のもとに固定してあります。
そのためガタつきなどの違和感が少ないです。
入れ歯では噛むのが難しかったものも噛み切れるようになります。
オーバーデンチャーは自然に近い見た目なのも大きなメリットです。
薄く、小さい入れ歯にできるため、着け心地も見た目も自然に近い仕上がりにできます。
オーバーデンチャーは取り外しが可能なので、お手入れがしやすいのもメリットです。
インプラントの周りのブラッシングも、ロケーターの周囲の汚れを落とすことができれば問題ありません。
オーバーデンチャーはオールオン4より費用が抑えられるのもメリットです。
もちろん保険適用の入れ歯よりは高額になります。
しかし先述のとおりオールオン4よりは費用が抑えられるでしょう。
オーバーデンチャーには以下のようなデメリットがあります。
インプラントを埋め込むため手術が必要になるがオーバーデンチャーのデメリットです。
外科的手術なので身体的負担があります。
オーバーデンチャーは保険適用外です。
自由診療治療なので費用は高額になります。
治療が適用できない場合があるのも、オーバーデンチャーのデメリットです。
オールオン4と同様、歯周病や糖尿病などの全身疾患などにより、治療が適用できない場合があります。
オーバーデンチャーは定期的なメンテナンスとセルフケアが必要なのもデメリットです。
治療後も歯科医院での専門的なメンテナンスと経過観察が必要になります。
オーバーデンチャーは入れ歯に近いものです。
そこで「入れ歯」することに抵抗がある人には向きません。
オーバーデンチャーは、オールオン4より噛む力が弱いのがデメリットです。
インプラントに支えられているためズレにくいという特徴があります。
しかし通常のインプラントやオールオン4と比較すると噛む力は弱いので注意してください。
本記事では、すべての歯が無くなった場合の治療法について解説してきました。
選択した治療で後悔や失敗をしないためにも、総入れ歯・オールオン4・オーバーデンチャーのそれぞれの違いやメリット・デメリットを把握しましょう。
そのうえで、望むかたちに近い治療法を選んでください。
監修:理事長/齋藤和重
2023/12/04
本日は治療を行った患者さまのビフォーアフターをご紹介します。
※ご紹介している症例は、あくまでも患者様固有の症例ですので、実際には患者様によって治療期間や、治療法など個人差がございます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
《題名》
インプラント治療
《患者さん》
40代女性
《執刀医》
齋藤理事長
《治療内容》
左上奥歯の残根部のインプラント埋入と再生療法を併用した骨造成手術
《治療期間》
7ヶ月(6回)
《費用(税込)》
手術準備費:¥33,000
インプラント:¥275,000
GBR:¥165,000
PRGF:¥55,000
チタンアバットメント:¥55,000
インプラント上部ジルコニアクラウン:¥187,000
——–
計 ¥770,000
《治療に対するリスク》
インプラント手術後に、疼痛や腫れる場合がございます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ご自身の歯でお悩みを抱えている方、お気軽にご相談下さい☺
※当院では患者様に安心して治療をお受けいただくために、感染対策を徹底しております。
東京都品川区YDC審美インプラント治療専門ガイド
監修:山手歯科クリニック(大井町・戸越公園)
2023/11/30
本日は治療を行った患者さまのビフォーアフターをご紹介します。
※ご紹介している症例は、あくまでも患者様固有の症例ですので、実際には患者様によって治療期間や、治療法など個人差がございます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
《題名》
インプラント治療
《患者さん》
50代女性
《執刀医》
大塚院長
《治療内容》
右下奥歯欠損部のインプラント埋入
《治療期間》
5ヶ月 (4回)
《費用(税込)》
・手術準備費:¥33,000
・インプラント:¥275,000
・チタンアバットメント:¥55,000
・インプラント上部ジルコニアクラウン:¥187,000
・ファイバーコア:¥27,500
・セラミッククラウン:¥121,000
計 ¥698,500
《治療に対するリスク》
インプラント手術後に、疼痛や腫れる場合がございます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ご自身の歯でお悩みを抱えている方、お気軽にご相談下さい☺
※当院では患者様に安心して治療をお受けいただくために、感染対策を徹底しております。
東京都品川区YDC審美インプラント治療専門ガイド
監修:山手歯科クリニック(大井町・戸越公園)
2023/11/09
インプラントは欠損した歯の代わりに人工の歯根を埋めて土台をつくり、上にセラミック素材の被せものを装着した人工歯です。
そんなインプラント治療の歯磨きについて知っていますか。
この記事ではインプラントの歯磨きやメンテナンスについて分かりやすく解説します。
インプラント治療後は歯磨きが重要です。
インプラントはセラミック素材でつくられた人工の歯なので、虫歯になることはあり得ません。
しかし、インプラントの歯の治療を終えて安定期に入った後は、通常の歯と同様に歯磨きをしっかり行う必要があります。
なぜなら、歯根の代わりとしてインプラントの人工歯根が埋まっている周りには歯石や歯垢といった汚れがたまるからです。
細菌が繁殖すると、インプラント周囲粘膜炎やインプラント周囲炎といった歯周病に似た症状を引き起こしてしまいます。
インプラント周囲粘膜炎とは、インプラント周辺の粘膜が炎症を起こしている状態です。
インプラント周辺の歯茎が赤く腫れたり、歯磨きをすると歯茎から血が出たりといった症状が見られます。
そのまま放置していると、インプラント周囲炎へと進行していくので注意が必要です。
インプラント周囲炎とは、インプラント周囲粘膜炎よりも症状が重く、炎症が骨まで進行した状態です。
炎症が骨まで到達したことで骨に埋め込んだインプラントがグラグラと揺れます。
さらに進行が進むと、歯槽膿漏で歯が抜けてしまうようにインプラントが抜け落ちてしまうことがあるため、注意しましょう。
インプラントは人工歯なので、自分の歯と同じように歯磨きしてよいのか分からないと考えている方も少なくありません。
インプラントに使用する歯磨き粉は特定のものが必要なのか・向いているもの、向いていないものがあるのかについて解説します。
インプラントに使用する歯磨き粉は、市販のもので問題ありません。
歯科医院で販売している歯磨き粉も良いのですが、市販の歯磨き粉でも選び方に気を付ければ大丈夫です。
研磨剤が含まれている市販の歯磨き粉がインプラントに使用できるのかについて解説します。
歯の表面についた汚れが、研磨剤によって綺麗に取れると愛用している方も多いでしょう。
しかしインプラント治療後に使用する歯磨き粉として、研磨剤入りはおすすめできません。
インプラント治療後だけでなく、天然歯にとっても研磨剤入りの歯磨き粉はデメリットがあることが分かっています。
確かに汚れは研磨剤によってよく取れますが、削れた部分には汚れが付着しやすくなってしまうのです。
インプラントの場合も研磨剤でダメージを受けます。
さらに研磨剤がインプラントと歯茎の間に入り込んでしまい炎症を引き起こしてしまう可能性があるため、研磨剤入りの歯磨き粉は避けた方が良いでしょう。
研磨剤入りの歯磨き粉同様に問題となるのが、顆粒の入った歯磨き粉です。
顆粒入りの歯磨き粉には、研磨剤が含まれていることが多いのでおすすめできません。
歯科医院で販売している歯磨き粉なら、粒子の荒い研磨剤ではなく低研磨のものが多めです。
炭酸カルシウムやケイ素が含まれているものでなければ、あまり心配はないでしょう。
ご自身では判断が難しい場合は、歯科医院で相談してから使用すれば安心です。
しかし市販品をドラッグストア等で購入する際は、成分表示を確認するようにしてください。
薬剤師の方が常駐しているのなら、相談してみるのも良いでしょう。
虫歯予防のためにフッ素入りの歯磨き粉を使用している方も多いかもしれません。
フッ素入り歯磨き粉をインプラントに使った場合の懸念点として、フッ素がインプラントを侵食してしまう可能性が挙げられます。
しかしインプラントを腐食するフッ素の濃度は「1,500ppm以上」です。
日本で市販されている歯磨き粉に含まれているフッ素の濃度は「1,000~1,500ppm」なので、特に問題はありません。
フッ素には歯を初期の虫歯から守る効果があるといわれています。
歯質の強化に役立つので、天然歯にはフッ素入りの歯磨きの使用がおすすめです。
日本の歯磨き粉のフッ素の含有量ではインプラントへの心配はありませんが、気になる場合は歯科医院で相談してから使用してください。
インプラント治療後は、インプラントに悪い影響を与えない歯磨き粉を選ぶべきです。
研磨剤・顆粒の含まれていない歯磨き粉を選ぶようにしましょう。
選ぶのが難しい場合は、歯科医師や歯科衛生士に紹介してもらうと安心です。
歯磨き粉には大きく化粧品(ハミガキ類)と医薬部外品(薬用ハミガキ類)の2種類に分かれます。
歯磨き粉のパッケージや裏面等に記載されているので確認してみましょう。
なぜ歯磨き粉が化粧品になるのかと思う人もいるでしょう。
しかしスッキリとした爽快感が得られる香味成分や、歯の表面の汚れを落とす研磨剤・湿潤剤・発泡剤が基本成分となる歯磨き粉は、化粧品(ハミガキ類)に分類されます。
歯磨き粉には医薬部外品もあります。
医薬部外品(薬用ハミガキ類)とは、歯質を強化して虫歯を予防する効果が期待できるフッ素や、タバコのヤニを除去する効果の期待できるポリエチレングリコールなどの有効成分が添加されている歯磨き粉のことです。
成分表示をよく確認して、避けるべき成分が入っていないものを選ぶことが大切です。
歯磨きにあたって、インプラントとそれ以外の部分を分けるべきか疑問に感じている人も多いでしょう。
インプラントの部分以外の歯磨きと、インプラント部分の歯磨きとで分けて歯磨きする必要はありません。
インプラントの部分も、天然歯と同様に汚れを丁寧に取り除く必要があります。
インプラント治療は、一度の手術で治療が完了するわけではありません。
歯根を骨に埋める段階から人工歯を装着するまで段階を分けて、半年ほどの期間をかけて治療を進めていきます。
治療の段階ごとによって口の中の状態は異なるので、治療過程の歯磨きについて注意するべきポイントを解説します。
2回法と呼ばれる治療では、最初の手術でインプラント体をアゴの骨の中に埋め込み、そのまま歯肉を縫合して閉じます。
初回の手術が終わった段階では傷口のような状態なので、刺激を与えると悪化しかねません。
そのため手術直後からしばらくは、インプラントの部分はなるべく触れないように、うがいもやさしく済ませましょう。
インプラント体が定着するまでは人工歯を装着できません。
傷口から細菌が入り込んで炎症が起きることがないよう、柔らかい歯ブラシを使ってやさしく磨きましょう。
細菌が繁殖する原因となる歯垢は可能な限り取り除くことが重要なので、デンタルフロスなども使用することをおすすめします。
治療をした部分以外は通常の歯磨きで問題ありません。
初回の手術で埋入したインプラントが定着したら、2回目の手術を行います。
2回目の手術では、1回目の手術で縫合した歯肉を切開し、中にあるインプラントに人工歯を装着して歯として使える状態にします。
手術後は装着した人工歯も通常の歯と同じように歯磨きしてください。
ただし、手術直後からしばらくはデリケートで炎症ができやすいため、柔らかい歯ブラシでやさしく磨きましょう。
傷が落ち着いてきたら、少しずつ固めの歯ブラシに変えていきます。
傷口の治るスピードには個人差があるので、歯ブラシを変えるタイミングは歯科医師や歯科衛生士に相談して決めると安心です。
治療が完了し、インプラントの歯も通常の歯と同じように使えるようになったら、インプラント治療を行う以前と同様の歯磨きで問題ありません。
ただし、インプラントの部分以外の歯周病・インプラント周囲粘膜炎・インプラント周囲炎のリスクに備えて、丁寧なセルフケアが必要になります。
そのため、歯磨き粉と歯ブラシだけのケアではなく、デンタルフロスや歯間ブラシなどを使用しましょう。
可能な限り歯垢や歯石といった汚れをしっかり取り除けるよう、念入りなケアを取り入れてください。
しかし、どんなに念入りに歯磨きを行っても、セルフケアだけでインプラント周囲粘膜炎やインプラント周囲炎を防ぐには限界があります。
治療の後も定期的に歯科医院に通院し、インプラントのメンテナンスを受けましょう。
メンテナンスでは、インプラント部分の状態を確認するだけでなく専用の器具を用いてクリーニングを行います。
普段の歯磨きでは行き届かない部分の汚れもキレイに取り除くことが可能です。
インプラント治療後のケアで心がけたいポイントを紹介します。
インプラントを装着したら、傷口が落ち着いてきた段階で歯ブラシの硬さを変えましょう。
歯ブラシの硬さは好みで選んで構いません。
ただし硬すぎる歯ブラシは歯や歯茎にダメージを与えてしまうことがあります。
それだけでなく、細かいところに毛先が行き届かなかったり、磨き残しができたりする可能性があるので、歯ブラシは「ふつう」の硬さがおすすめです。
インプラント治療後は、虫歯の心配はなくなります。
しかし歯周病やインプラント周囲炎などの感染症から守るため、日頃の歯磨きで汚れを取り除くことが重要です。
歯と歯茎の隙間・インプラントと歯茎の隙間の汚れ・細菌をきれいに取り除けるよう、歯ブラシの毛先は「極細」や「超極細」と表記されている歯ブラシを使用しましょう。
毛先の細い歯ブラシを使用することで歯周ポケットに汚れがたまらないよう念入りにケアできます。
歯磨き粉と歯ブラシだけで歯や歯茎、インプラントやその周りに付着する汚れを取り除くのは大変です。
インプラント治療以前は歯ブラシしか使用したことがなかった場合も、フロスや歯間ブラシ、タフトブラシ等のアイテムを取り入れて念入りにケアをしましょう。
使い方が良く分からない場合や歯磨きに自信がない場合は、歯科医院でブラッシング指導を依頼することをおすすめします。
インプラントのケアは自宅でのセルフケアだけでは難しいです。
治療後は、年に2回は歯科医院でのケアすることが推奨されています。
歯科医院での専門的なメンテナンスが必要な理由について解説しますので、確認してみてください。
インプラントの治療後には、歯科医院でその後のメンテナンスについて説明を受けるでしょう。
少なくとも最低2年間は経過観察のためにも通院が必要です。
通院ではインプラントだけでなく天然歯の状態も確認します。
特にインプラントは人工物なので、メンテナンスを怠ると脱落してしまうなど、何かの拍子でダメになってしまう可能性があります。
そういったトラブルを未然に防ぐには専門的な定期メンテナンスが必須です。
定期メンテナンスをきちんと受けることは、トラブルの早期発見につながります。
何かしらのトラブルが見つかっても、インプラントの製造メーカーが設けた保証期間内であればすぐに対応してもらえる可能性が高まります。
インプラントの製造メーカーが設けている保証期間はおよそ10年前後です。
ただし保証を受けるためには、故意による損傷や脱落ではないこと・定期メンテナンスを受けていることが必要です。
治療期間や費用もかかるインプラントを長持ちさせるために、専門的な定期メンテナンスを受けましょう。
インプラントの定期的なメンテナンスを受けるのは天然歯にとってもプラスです。
治療後に注意すべきインプラント周囲炎等の病気は、歯と歯の隙間や歯と歯茎の隙間に汚れが蓄積して、そこに住み着いた歯周病菌が原因となり発症します。
歯周病にかかるのを注意しなければならないのは、インプラントだけでなく天然歯も同じです。
また天然歯はインプラントと違って、虫歯も防がなくてはいけません。
インプラントのメンテナンスで日頃のケアでは行き届かない場所のクリーニングをすると、天然歯にとっても虫歯の原因となる歯垢や歯石を取り除ける良い機会なのです。
インプラントはしっかりセルフメンテナンスと専門的なケアを継続すると、耐用年数といわれている10年は使用できるでしょう。
過去には40年以上もインプラントを使うことができたという症例もあります。
メンテナンスによっては、一般的な寿命以上に使い続けられる可能性があるのです。
それには適切なケアを怠らないことが必須の条件になるといえるでしょう。
インプラントを長持ちさせるためには、歯磨きをはじめとした適切なメンテナンスが重要だとお分かりいただけたでしょう。
何らかの事情により、インプラント治療を行った歯科医院に通院できなくなったり、定期的なメンテナンスができなくなってしまったりした場合には、インプラント治療の取扱いがある歯科医院に相談してみることをおすすめします。
日々コツコツと歯磨きによるセルフケアを行い、専門的な定期メンテナンスとのダブルケアでインプラントを守っていきましょう。
監修:理事長/齋藤和重
2023/11/09
歯を失ってしまった場合、そのまま放置するわけにはいきません。
特に前歯は目立つので、失った場合は身だしなみの点から見ても治療を急ぐ場合が多いのではないでしょうか。
本記事では、前歯のインプラント治療の費用や注意点などについて分かりやすく解説します。
虫歯や歯周病、またはスポーツや事故など、前歯を失う原因にはさまざまなものがあります。
前歯を失ってしまった場合の治療方法として、選択肢は3つです。
入れ歯、ブリッジ、インプラントそれぞれの特徴について解説します。
前歯を失った場合、部分入れ歯で補うことが可能です。
入れ歯では失った歯の部分を樹脂でできた人工歯で補い、両隣の歯に金属を引っ掛けることにより固定します。
入れ歯はバリエーションも多く、保険適用になるため費用も抑えることができるのがメリットです。
しかし入れ歯を安定させるために両隣の健康な歯に負担をかけることになるのがデメリットとなります。
取り外しが可能なので、お手入れの面では衛生的ですが、慣れるまで違和感があったり、食事や会話のしづらさを感じたりするかもしれません。
ブリッジは、失った歯の部分を人工歯で補って、両隣の歯には被せものを装着して固定する治療方法です。
被せものを装着するためしっかり固定でき、保険適用のものも選べるため費用が抑えられます。
しかしブリッジの場合も失った歯の両隣の歯に負担をかけることになるのがデメリットです。
ブリッジでは、被せものを装着するために健康な両隣の歯を削らなくてはなりません。
削ってしまうと元には戻らないため、慎重に決断する必要があります。
また、ブリッジと歯茎の隙間に食べカスなどの汚れが溜まりやすくなるため、虫歯や歯周病のリスクが高まるのにも注意が必要です。
インプラントは歯を失った部分に人工の歯根を埋め込み、その上にセラミック素材でつくられた人工の歯を被せることによって歯を補う治療法です。
構造的に天然歯に一番近いため、見た目も自然に仕上げられます。
また、失った歯の部分だけを治療するため、両隣の健康な歯を痛める心配がありません。
インプラントのデメリットは、保険適用外になるので他の2つの方法に比べて治療費が高くなることです。
しかし、インプラントはお手入れによっては半永久的に使用することができます。
他の2つに比べても耐用年数が長くなるため、費用の高さは一概にデメリットだともいえないでしょう。
インプラント治療費は、保険適用外であるうえに、外科的な処置になることもあり高額になるケースが多いです。
インプラントの治療費の相場について解説します。
奥歯をインプラント治療する際の治療費は、地域や歯科医院によって上下することもありますが、約30~50万円が相場です。
奥歯は力を入れるときに噛み締めたり、食べものを良く噛んで飲み込みやすくしたり、消化しやすくすることで胃腸の負担を軽減したりと重要な役割を担っています。
強い力のかかる大切な部位であるため、インプラント治療を選択するメリットは大きいといえるでしょう。
前歯1本あたりのインプラント費用の相場は奥歯より少し高めです。
奥歯に比べると、前歯では見た目の美しさが求められることから、人工歯の制作費用が高くなる傾向があります。
前歯は顔の中でも中心に位置しているため、審美性が求められる重要なパーツの1つです。
そのため、できるだけ自然で違和感のないように仕上げる必要があります。
前歯のインプラント治療では、天然歯のように自然な見た目と機能性を回復するために「歯槽骨(歯を支える骨)」と「歯茎」のベストバランスを実現させなければなりません。
前歯のインプラントは、奥歯のインプラントの治療費に比べて高額になる場合があります。
理由としては、前歯が奥歯よりも見た目が重視されることに加えて、前歯のインプラント治療の難しさが関係しています。
前歯のインプラントが難しいといわれるポイントについて解説します。
前歯のインプラントが難しいといわれるのには、骨が薄いことがあげられます。
前歯が埋まっている骨の厚さというのは、健康な人であってもハガキ1枚分程度だといわれています。
そこへインプラント体を埋め込むのが非常に難しいのです。
健康な状態でも難しいのに、前歯が失われた原因が虫歯や歯周病である場合には骨が溶けてしまっていて「ほとんど骨が残っていない」というケースもあります。
歯茎が下がるのも、前歯のインプラントが難しい理由です。
前歯にインプラントを埋める際には、骨が壊れてなくなってしまう骨吸収が起こる可能性があります。
骨吸収が起こると生じるのが、歯肉退縮という歯茎が下がる現象です。
それによってインプラントの金属部分(人口根)が露出してしまう場合があります。
また、年齢・歯垢・歯石によって歯茎が下がることもあるので、歯茎がどのくらい下がる可能性があるのかということも考えながら治療しなくてはなりません。
前歯のインプラントは、奥歯のインプラントに比べて見た目を非常に意識する必要があります。
「噛む」といった機能的なことはもちろん、見た目を自然かつ美しく仕上げるためには技術と知識、さらにインプラント治療に豊富な経験を持ち合わせているかが重要です。
前歯のインプラントには高度な技術が必要になることから、治療費に技術への対価が含まれている場合もあるでしょう。
前歯のインプラント治療では、「骨吸収」や「歯肉退縮」といったことが起こる可能性があります。
そのようなことが起こった場合、インプラントが抜けてしまうことも考えられるため、見た目の問題どころではありません。
骨吸収や歯肉退縮では、通常の手術に加えて、骨の厚みを出したり歯茎のボリュームを出したりする手術が必要です。
インプラント治療において、骨の厚みや高さが足りない場合に歯槽骨を再生する方法として、GBR(骨再生誘導法)というものがあります。
骨を増やしたい部分を「メンブレン」という人工膜で覆い、その中に自家骨(自分の骨)や人工の骨補填材を詰めて骨芽細胞の増殖を促す方法です。
自分の骨は一般的に下顎の先端や下顎の奥歯側から採取します。
インプラント治療において、歯茎のボリュームを出す方法が、FGG(遊離歯肉移植術)とCTG(結合組織(歯肉)移植術)です。
FGGは、遊離歯肉といって歯に付着していない先端部分の歯肉や歯茎を、ボリュームを出したい場所に移植することをいいます。
角化歯肉を増加させることができるため、審美性や清掃性が高まる上、歯の寿命を延ばすことが可能です。
CTGは、歯肉の硬い部分の下にある結合組織のみ移植を行って、移植元に対しては再生・移植先に対しては審美性と機能性を改善する治療法をいいます。
歯根面を覆う周囲の歯肉に対して厚みを増加させることができるので、審美的に優れた被せものを入れることが可能です。
インプラントは高額な医療費になるため、医療費控除の対象となります。
「医療費控除」という言葉を聞いたことはあるけれど、よくわからないという方に向けて解説します。
医療費控除とは、1年間に10万円以上の医療費を支払った場合に、所得税や住民税において受けることができる控除になります。
特に申請書のフォーマットなどはありませんが、年末調整では申請することができず、確定申告が必要です。
確定申告を行うことで、支払った治療費の一部が還元されることになります。
具体的な医療費控除の申請方法は以下のとおりです。
なお、控除対象の医療費には、治療費だけでなく交通費や薬代も含まれますが、駐車場は含まれませんのでご注意ください。
保険適用外の診療になるため高額になりがちなインプラントの治療費ですが、どんな支払い方法があるのでしょうか。
歯科医院によっても異なりますが、インプラントの治療費相場は1本あたり30~50万円です。
そして本数が増えるにつれて金額は上がっていきます。
一般的なインプラントの支払い方法について解説しますので、ぜひ参考にしてください。
どこの歯科医院でも、現金でのインプラント治療費の支払いは可能でしょう。
一括払いのみ可能という歯科医院が多いかもしれません。
しかし院内独自で分割払いの方法を取り入れている歯科医院もあります。
「現金払いが好ましいけれど一括で支払うのは難しい」という場合、歯科医院に相談してみると良いでしょう。
また高額な治療費を持ち歩くのが不安だという場合も歯科医院に相談してみるのがおすすめです。
銀行振込での支払い対応を選べるかもしれません。
歯科医院独自で分割払いができる場合は金利がつかないケースが多いため、手数料負担が軽減できます。
歯科医院によっては、インプラントの治療費をクレジットカードで支払うことができます。
手持ちのクレジットカードで決済できれば、新しく審査などを受ける必要もありません。
クレジットカードで支払う場合、歯科医院によっては分割払いを選択できることもあるでしょう。
歯科医院で分割払いが選択できなかった場合でも、クレジットカード会社に連絡して後から分割払いに変更することができる可能性があります。
しかし、クレジットカードで分割払いを選択した場合には分割手数料が発生するので注意が必要です。
手数料分総額が増えることになるので、確認しておきましょう。
インプラントの治療費には、歯科治療専門の「デンタルローン」での支払いに対応している歯科医院があります。
デンタルローンを提供している会社が治療費を立て替えて歯科医院に支払ってくれる仕組みです。
その後は毎月分割でデンタルローン会社に治療費を返済していくことになります。
契約は「本人・デンタルローン会社・歯科医院」の三者間です。
歯科医院と提携しているデンタルローン会社を使用することになるため、自分でデンタルローン会社を選ぶことはできません。
デンタルローンを利用するには、審査に通る必要があります。
アルバイトやパートなど継続した収入が不安定だとみなされた場合「保証人」が必要となるかもしれません。
デンタルローンでインプラントの治療費を支払う場合、クレジットカードと同様に金利手数料が発生するので注意してください。
クレジットカードやデンタルローンは、歯科医院によって利用できる会社が決まっているケースがほとんどです。
現金以外の方法を選択する場合には、金利手数料がかかります。
そこで手数料がどのくらいかかって、治療費の総額がどのくらいになるのかあらかじめ計算しておきましょう。
一般的にクレジットカードの金利手数料は15%程度、デンタルローンの金利手数料は5~8%で、デンタルローンの方が金利手数料は低く設定されています。
支払方法の取扱いについては、歯科医院に相談してみましょう。
前歯を失った場合の治療法、インプラントで注意することなどについて解説してきました。
見た目の自然さや美しさから、前歯の治療にはインプラントの選択が適しています。
他の歯を傷つけないため、機能性でも適しているといえるでしょう。
歯が失われた部分をそのままにしておくと、歯並びや噛み合わせにも徐々に影響を及ぼすことにもなります。
そこで前歯を失ってから、できるだけ早く治療をはじめることが大切です。
治療が完了するまである程度の期間がかかるインプラントですが、前歯の場合は必ず仮歯によって見た目を整えるので心配ありません。
ご自身の前歯のインプラントが難しいケースなのか、そうでないかも含めて、まずは歯科医院へ相談してみることをおすすめします。
監修:理事長/齋藤和重