インプラントの適齢期とは?何歳までできる?
1. インプラント治療、年齢制限って本当にあるの?
・「もう年だから…」と諦めないでほしい理由
「年齢的にもう無理かな……」
インプラント治療を検討している患者様から、よく聞かれる言葉です。しかし結論から言えば、インプラント治療には明確な年齢制限はありません。
確かに若いころに比べて、年齢を重ねると体力や骨の状態に変化が出てくるため、治療に向き・不向きが出ることは事実です。しかし、現代のインプラント医療では、70代、80代の患者様でも問題なく治療を受け、快適な生活を取り戻しているケースが数多く存在します。
つまり、年齢だけを理由にインプラント治療を諦める必要はないのです。
・年齢だけでは決まらない、インプラントの適応条件
では、インプラント治療に向いているかどうかは何で判断されるのでしょうか?
答えは、「全身の健康状態」「顎の骨の状態」「口腔内の清潔さ」です。
例えば、高血圧や糖尿病があっても、しっかりコントロールされていればインプラント手術は可能です。
また、骨が十分にあれば高齢者でも十分な固定が得られ、長期間快適にインプラントを使うことができます。
一方で、若い方でも歯周病が進行していたり、喫煙習慣が強い場合は、インプラントに不向きなこともあるのです。
・まず知っておきたい「年齢より大切な3つのポイント」
当院では、年齢ではなく、次の3つのポイントを総合的にチェックしています。
- ① 全身の健康状態(持病の有無・血液の状態・免疫機能など)
- ② 顎骨の量と質(骨が痩せていないか、骨造成が必要か)
- ③ 口腔内の衛生管理能力(セルフケア・メンテナンス意欲)
これらを丁寧に診断することで、リスクを最小限に抑えた安全な治療計画を立てることができます。
また、もし骨が不足していても、骨造成やサイナスリフトといった術式を併用することで、インプラント治療を可能にする方法も進化しています。
・「何歳までできるか」より「できるかどうか」を診断
インプラント治療において本当に大切なのは、年齢ではなく「今の体の状態」です。
70代でも80代でも、きちんと診査・診断を受けて、適切なプランを立てることでインプラント治療は十分に可能です。
「もう遅い」と思って諦める前に、まずは現在の口腔状態・全身状態を一緒にチェックしてみませんか?
当院では、初回カウンセリング時に丁寧な問診と最新のCT検査を実施し、年齢にとらわれず「本当に可能かどうか」を科学的に判断いたします。
・あなたの未来をあきらめないために
年齢のせいで食べたいものを我慢したり、人前で笑うことにためらいを感じたり。
そんなふうに、日々の楽しみを失ってしまうのはとてももったいないことです。
インプラントは、人生の質(QOL)を大きく回復させる治療法です。
今からでも遅くありません。まずはあなたの「できるかもしれない未来」を、一緒に探してみませんか?
次のセクションでは、インプラントの適齢期について、若い世代と高齢世代、それぞれの視点から詳しく解説していきます。
2. 若すぎてもインプラントはできない?適齢期とは
・10代はなぜ慎重になるべきなのか
インプラント治療と聞くと、高齢の方が対象と思われがちですが、実は若すぎる場合にも注意が必要です。
特に10代の患者様に対しては、基本的にインプラント治療はおすすめしていません。
その理由は、骨の成長がまだ完全に終わっていないためです。
あごの骨(顎骨)は、18歳ごろまでは成長を続け、その後も20代前半まで微細な変化を続けると言われています。
この成長期にインプラントを埋入してしまうと、周囲の天然歯や骨が動いて成長していくのに対して、インプラントは動かないため、結果として噛み合わせのズレや審美的な問題が生じるリスクが高まるのです。
・骨の成長とインプラント成功率の関係
インプラントは、骨と直接結合(オッセオインテグレーション)して安定する治療法です。
そのため、骨の成長が未完成の段階で治療を行うと、インプラント体自体は動かないのに、周囲の歯や骨が成長によって位置を変えるため、機能的・審美的なバランスが崩れるリスクが高まります。
このため、インプラント治療を安全に行うためには、骨の成長が安定してから、つまり成人後(20歳以降)を目安にするのが一般的な指針となっています。
・成人後(20歳以上)から広がる選択肢
成人を迎えると、骨の成長も概ね終了し、インプラント治療に適した時期に入ります。
特に20代、30代の若い世代においては、インプラントの予後(長期安定性)も非常に良い傾向にあります。
骨量・骨質が十分であり、全身的な健康状態も良好なことが多いため、手術リスクも比較的低く抑えられるのです。
また、若い世代では審美性(見た目の自然さ)へのこだわりが強いケースが多く、インプラントは天然歯に近い美しさと機能性を両立できる点でも、非常に高い満足度を得られる治療法といえます。
・例外的に10代でもインプラントを考慮するケース
ただし、どうしても歯を失った事情(先天的欠損や事故による喪失など)によっては、10代後半でインプラントを検討するケースも存在します。
その場合は、個別に骨の成長が終了しているかをCTなどで慎重に診断した上で判断し、必要に応じて一時的な補綴(ブリッジや義歯)を使用しながら最適なタイミングを待つという選択肢もあります。
無理に早い段階でインプラントを行うより、しっかり成長を見届けた後に、安全に美しく仕上げることを重視するべきです。
・適切なタイミングを一緒に見極めましょう
インプラントは、「早ければ早いほど良い」というわけではありません。
一人ひとりの骨の状態、成長の進み具合、生活背景を考慮して、最適なタイミングを見極めることが、一生にわたってインプラントを大切に使っていくための第一歩です。
当院では、必要に応じて歯科用CTによる精密検査を実施し、成長状態を科学的に把握したうえで、患者様にとって最も安全で、負担の少ないタイミングをご提案いたします。
次のセクションでは、さらに年齢が進んだ70代・80代でのインプラント治療について、実際の傾向や注意点を詳しくご紹介していきます。
3. 70代・80代でもインプラントは可能なのか
・高齢でも挑戦できる!実際の成功例から見る現実
「もう70歳だから…」「80歳じゃ遅いよね?」
そんなふうに、年齢を理由にインプラントを諦めてしまう方が少なくありません。
しかし、近年の歯科医療の進歩により、70代・80代でも安全にインプラント治療を受け、食事や会話を楽しめるようになった患者様がたくさんいらっしゃいます。
実際、当院でも70代後半から80代前半の患者様が、無事にインプラント治療を終え、「しっかり噛めるようになった」「外食を楽しめるようになった」と笑顔を取り戻されています。
年齢だけを理由にチャンスを手放すのは、とてももったいないこと。
大切なのは、年齢ではなく「今の健康状態」なのです。
・「年齢」より「全身状態」が重要視される理由
インプラント治療において年齢以上に重視されるのが、患者様の全身の健康状態です。
例えば、次のようなポイントを総合的に判断します。
- ・心臓病や糖尿病がきちんとコントロールされているか
- ・骨粗しょう症の影響がインプラントに支障をきたさないか
- ・日常生活での運動量や体力が維持されているか
- ・手術に耐えうる呼吸・循環機能があるか
たとえ80歳であっても、これらの条件をクリアしていれば、インプラント治療に問題はありません。
逆に、たとえ若くても重篤な全身疾患がある場合は、慎重に判断することになります。
・年齢を重ねてもインプラントが選ばれる背景とは
高齢になってもインプラント治療を希望される理由は、大きく分けて次の3つです。
- ① 取り外しの手間がなく、快適に生活できる
入れ歯に比べて、固定式のインプラントは違和感が少なく、自分の歯のように自然に使えます。
- ② 食事の楽しみを取り戻したい
入れ歯では噛みにくかった硬い食材や、お肉・おせんべいなどをしっかり噛めるようになる喜びがあります。
- ③ 健康寿命を延ばす一助になる
「噛めること」は脳への刺激になり、認知症予防や全身の健康維持にもつながることが知られています。
これらの理由から、近年では「人生100年時代」を見据え、高齢でも積極的にインプラントを選択される方が増えています。
・高齢の方に適したインプラント治療とは
もちろん、高齢の方へのインプラント治療では、手術や治療計画に特別な配慮が必要です。
当院では、次のような工夫を取り入れています。
- ・できる限り侵襲を抑えた短時間手術
- ・必要に応じた局所麻酔や静脈内鎮静法で負担を軽減
- ・骨造成などを組み合わせ、安定性を確保
- ・術後管理(感染予防・体調管理)を徹底
また、患者様の生活スタイルや介護環境を考慮し、将来にわたってメンテナンスしやすい設計を心がけています。
・年齢に縛られず、「なりたい未来」を一緒に描きましょう
インプラント治療を「年齢」で諦めてしまうのは、本当に残念なことです。
大切なのは、「今のあなたの体が、インプラントに耐えられるかどうか」。
まずは、あなた自身の健康状態を正確に知ることから始めませんか?
私たちは、単なる年齢だけで判断せず、あなたの「なりたい未来」を一緒に考えるお手伝いをいたします。
次のセクションでは、インプラントにとって非常に重要な「骨の質と量」について、さらに詳しくご紹介していきます。
4. インプラントは“骨の質と量”がカギになる
・なぜ骨がしっかりしていることが重要なのか
インプラント治療の成功を左右する最大のポイントは、顎の骨の質と量にあります。
インプラントは、チタン製の人工歯根を顎の骨に埋め込み、骨と直接結合(オッセオインテグレーション)させて固定する治療法です。
そのため、骨がしっかり存在していなければ、インプラントは安定せず、長期的に機能させることができません。
骨が薄かったり、もろくなっていたりすると、埋め込んだインプラントがぐらついたり、最悪の場合は脱落してしまうリスクもあります。
だからこそ、インプラント治療では「どれだけ骨がしっかりしているか」を事前に慎重に診査することが欠かせないのです。
・骨造成やGBRで対応できるケースとは?
では、もし骨が少ない・薄いと診断された場合はどうなるのでしょうか?
ご安心ください。現代の歯科医療では、骨量不足に対応するさまざまな技術が確立されています。
- 骨造成(GBR=Guided Bone Regeneration):骨の足りない部分に人工骨や自家骨を補填し、骨の再生を促す方法
- サイナスリフト:上あごの奥歯部分で骨が足りない場合に、上顎洞を押し上げて骨を作る方法
- ソケットリフト:サイナスリフトより低侵襲で、少量の骨増生を行う方法
これらの方法を組み合わせることで、骨が足りないケースでもインプラント治療を可能にできるケースが非常に増えています。
・CT診断による科学的な判断のすすめ
骨の質や量を正確に把握するためには、歯科用CTスキャンによる立体的な診断が不可欠です。
通常のレントゲンでは平面的な情報しか得られないため、細かい骨の厚みや神経・血管との位置関係までは把握できません。
当院では、すべてのインプラント希望患者様に対してCT撮影による精密診断を実施し、三次元的に骨の状態を評価しています。
これにより、単に「できる・できない」だけでなく、どの位置に、どの方向で、どの深さまでインプラントを埋入するかを科学的に設計します。
科学的根拠に基づいた治療計画こそが、安全性と長期安定性を両立させる鍵なのです。
・骨の健康を守るために今できること
インプラント治療を検討している方にとって、骨の健康を維持することはとても重要です。
以下のポイントを意識することで、骨の質を守りやすくなります。
- ・適度な運動で骨密度を保つ
- ・カルシウム・ビタミンD・たんぱく質をバランスよく摂取する
- ・喫煙を控える(喫煙は骨の代謝を悪化させます)
- ・歯周病予防に努める(骨の吸収を防ぐ)
特に、歯周病は骨を溶かしてしまう病気であり、インプラント治療後にも影響を及ぼすため、日頃からの口腔ケアが欠かせません。
・あなたの骨の状態を正しく知ることから始めましょう
インプラントができるかどうかは、年齢ではなく、あなたの骨の質と量によって決まります。
今、骨の状態がどうなっているかを知ることが、未来の健康と選択肢を広げる第一歩です。
「骨が少ないかも…」「年齢的に不安…」
そんなお悩みをお持ちの方も、まずは一度、精密検査と無料カウンセリングでご相談ください。
あなたにとって最適な治療方法を、一緒に見つけていきましょう。
次のセクションでは、「持病があってもインプラントはできるのか?」について詳しくお伝えします。
5. 持病があってもインプラントはできるの?
・持病がある=インプラント不可、ではありません
「高血圧だから無理ですよね?」「糖尿病があるとインプラントは難しい?」
そんなご相談を受けることがよくあります。
確かに、持病がある場合、インプラント治療には注意が必要です。しかし、持病がある=必ずインプラントができないわけではありません。
大切なのは、病気のコントロール状態を正しく評価し、安全性を確保したうえで治療計画を立てることです。
・代表的な持病とインプラント治療の関係
持病ごとに、インプラント治療に与える影響は異なります。ここでは代表的なものをご紹介します。
- 高血圧:コントロールされていれば問題なし。手術時の血圧上昇に備え、モニタリングを徹底。
- 糖尿病:血糖コントロール(HbA1c値)が良好なら手術可能。感染リスクを考慮した術後管理が重要。
- 骨粗しょう症:服用薬(特にビスホスホネート系)の種類と期間によってリスクが変わるため、慎重な診断が必要。
- 心疾患:主治医との連携が不可欠。必要に応じて手術時間や麻酔方法を調整。
このように、持病があっても、きちんと管理されていればインプラント治療が可能なケースはたくさんあります。
・治療前に行う「全身精査」の重要性
当院では、インプラントを希望される患者様に対して、必ず全身状態のチェックを行っています。
問診票での病歴確認はもちろん、必要に応じて主治医(かかりつけ医)への照会や、血液検査・心電図などを実施し、リスクを正確に把握します。
これにより、たとえば「血糖値が高めなので先に内科で治療を受けましょう」「心臓に負担をかけない麻酔計画を立てましょう」など、個々に合わせた安全なプランを作成できます。
無理に手術を強行するのではなく、体に負担をかけずに治療を進めることが最優先です。
・術後も続く「全身管理」と「チーム医療」
インプラント治療は、手術だけで終わりではありません。
持病をお持ちの方の場合、術後も感染症予防や体調管理に細心の注意を払う必要があります。
当院では、術後管理も含めた「チーム医療体制」を整えています。
歯科医師・歯科衛生士・医科主治医と連携し、患者様の全身の健康をサポートしながら、安心してインプラントを使い続けられる体制を整えています。
また、術後のメンテナンスにおいても、持病に応じたペースでチェックやケアを行い、長期的な安定を目指します。
・「無理せず、安全に」それが私たちの基本姿勢です
私たちは、単に「インプラントを埋める」ことをゴールとは考えていません。
「あなたが安全に、安心して使い続けられること」こそが、最も大切な目標です。
そのため、持病がある方に対しては特に慎重に、時間をかけて診断し、丁寧にご説明を行ったうえで治療を進めます。
無理に治療をすすめることはありませんので、まずは安心してご相談ください。
次のセクションでは、「インプラントを長持ちさせるための条件」について、詳しく解説していきます。
6. インプラントを長持ちさせるための条件とは?
・インプラントの寿命は“使い方次第”で変わる
インプラントは、「一度入れたら一生もの」というイメージを持たれることがあります。
確かに、インプラント体そのものは非常に高い耐久性を持ち、正しく使えば10年、20年と機能し続けることが可能です。
しかし、その寿命は“入れた後の使い方”によって大きく左右されます。
天然歯と同じように、インプラントも正しいケアと適切な管理があってこそ、長期間安定して使用できるのです。
・長持ちするインプラントのために大切な3つのポイント
インプラントをできるだけ長く使い続けるためには、次の3つのポイントが欠かせません。
- ① 正しいセルフケア
インプラントは天然歯と違い、歯根膜がないため、細菌感染(インプラント周囲炎)に弱い傾向があります。
毎日の歯みがきでプラークコントロールを徹底し、歯間ブラシや専用フロスを活用することが大切です。
- ② 定期的なプロフェッショナルケア
どんなにセルフケアを頑張っていても、磨き残しは出てしまうもの。
3〜6ヶ月ごとの定期検診で、専門的なクリーニングと噛み合わせチェックを受けることが必須です。
- ③ 適切な噛み合わせ管理
インプラントは噛む力を直接骨に伝えるため、過剰な負荷がかかると骨との結合部にダメージが生じることがあります。
定期的に噛み合わせをチェックし、必要に応じて微調整を行うことが重要です。
・インプラント周囲炎のリスクに注意
インプラント最大の敵と言われるのが、「インプラント周囲炎」です。
これは、天然歯の歯周病に似た病態で、プラーク中の細菌感染によってインプラント周囲の骨が吸収され、最終的にインプラントが脱落してしまうリスクがあります。
初期の段階では自覚症状が少ないため、放置していると進行してしまうのが厄介なポイントです。
だからこそ、「何も症状がなくても定期検診に通う」ことが、インプラントを守る最大の防御策なのです。
・生活習慣も寿命に影響する
インプラントの長持ちには、口腔ケアだけでなく、生活習慣も大きく関係します。
- ・喫煙習慣(タバコは血流を悪化させ、治癒を妨げます)
- ・糖尿病のコントロール不良(感染リスクを高めます)
- ・強い歯ぎしり・食いしばり(過度な力でインプラントを破損させる原因に)
これらのリスク因子を減らすことも、インプラントの寿命を延ばすためにとても重要です。
必要に応じてナイトガード(マウスピース)を作成し、歯ぎしり対策をするケースもあります。
・「治療後がスタート」だからこそ、伴走する存在を
インプラント治療は、埋入したら終わりではありません。
むしろ、そこからが本当のスタートです。
だからこそ、治療後も継続的にサポートしてくれる歯科医院を選ぶことが、長持ちインプラントへの第一歩です。
当院では、治療後のメンテナンス体制を重視し、患者様一人ひとりに合わせたサポートプランをご提案しています。
あなたのインプラントを、あなたと一緒に守り続ける。
それが、私たちの使命だと考えています。
次のセクションでは、「セカンドオピニオンを活用して賢く選ぶ方法」についてご紹介していきます。
7. セカンドオピニオンを活用して賢く選ぼう
・なぜセカンドオピニオンが重要なのか?
インプラント治療は、見た目や噛む力だけでなく、将来の生活の質(QOL)にも直結する大切な治療です。
だからこそ、「本当にこれでいいのかな?」と迷ったとき、別の専門家の意見を聞くことはとても大切です。
セカンドオピニオンとは、「別の医師からの第三者的な意見を聞くこと」。
今提案されている治療法が本当に自分に合っているのか、リスクや選択肢に漏れがないかを客観的に確認できるチャンスです。
大切な体だからこそ、一度きりの判断で進めず、納得できる選択をしていただきたい。
それが、私たちがセカンドオピニオンをおすすめする理由です。
・こんなときはセカンドオピニオンを活用しよう
次のような場合は、ぜひセカンドオピニオンを検討してみてください。
- ・説明が十分でなく、治療方針に納得できないとき
- ・「この治療法しかない」と一方的に決められたと感じたとき
- ・リスクや他の選択肢について詳しく聞けなかったとき
- ・自分の生活や希望が十分に考慮されていないと感じたとき
セカンドオピニオンは「今の医師を疑う」という意味ではありません。
より納得し、前向きな気持ちで治療に進むための正当な権利です。
・セカンドオピニオンの受け方
セカンドオピニオンを受ける際には、次のポイントを押さえておくとスムーズです。
- ・現在の診断結果(レントゲン、CT画像など)を持参する
- ・現在の治療計画書や説明資料があれば持っていく
- ・不安に思っていること、確認したいことをメモしておく
これらを準備しておくことで、短い相談時間でも的確なアドバイスを受けることができ、疑問点や不安をより明確に解消できます。
・当院のセカンドオピニオンサービスについて
当院では、セカンドオピニオンだけのご相談も歓迎しています。
「治療を無理にすすめられるのでは…」と心配される方もいらっしゃいますが、当院ではご相談だけでも構いません。
患者様がご自身で納得して選択できることが最も大切だと考えています。
必要に応じて、複数の選択肢をご提示し、それぞれのメリット・デメリットを中立的にご説明いたします。
また、他院での診断や治療計画を否定することはありません。
あくまで「別の角度から見たご提案」として、患者様自身が冷静に判断できる材料を提供するスタンスです。
・あなたの「納得できる選択」のために
どんなに優れた技術があっても、患者様自身が納得できないまま治療を受けるのは、決して望ましいことではありません。
特にインプラント治療のように長期的な影響を持つ治療では、「納得」と「信頼」が何よりも大切です。
迷っているなら、悩んでいるなら、もう一つの視点を持ってみませんか?
それが、未来のあなたの健康と笑顔につながると、私たちは信じています。
次のセクションでは、「治療後に後悔しないための医院選びのポイント」について詳しく解説していきます。
8. 治療後に後悔しないための医院選びのポイント
・治療結果だけでなく、その後の未来を考えよう
インプラント治療を考えるとき、多くの方が「どれだけ上手に治療してもらえるか」に注目します。
もちろん、技術力は非常に大切なポイントです。
しかし、実は「治療後のサポート」まで含めて考えることこそ、後悔しない医院選びの秘訣です。
インプラントは埋めて終わりではありません。
その後何年、何十年と自分の体の一部として付き合っていくもの。
だからこそ、「長く、安心して通い続けられる医院」を選ぶことがとても重要なのです。
・医院選びでチェックしたい5つのポイント
では、具体的にどのような点に注目して医院を選べばよいのでしょうか?
以下の5つは、特に大切なチェックポイントです。
- ・インプラント治療の実績・経験が豊富か
- ・CTなどの精密検査設備が整っているか
- ・治療前に十分なカウンセリングを行っているか
- ・治療後のメンテナンス体制が整っているか
- ・無理に治療をすすめず、複数の選択肢を提案してくれるか
これらを満たしている医院であれば、技術力だけでなく、患者様の人生に寄り添うスタンスを持っていると考えられます。
・メンテナンス体制は特に重要です
インプラントのトラブルは、実は「手術後数年経ってから」発生することもあります。
特に、インプラント周囲炎(インプラント周りの炎症)や噛み合わせのズレは、放置すると大きな問題になりかねません。
そのため、術後も定期的に検診・クリーニングを受けられる体制が整っているかどうかは、医院選びの大きな判断材料です。
「治療後もずっと見守ってくれる」そんな医院こそ、安心して任せられるパートナーとなるでしょう。
・あなた自身の「安心感」も大切に
最後にお伝えしたいのは、数値や実績だけでは測れない大切な要素――「医院の雰囲気」と「スタッフとの相性」です。
カウンセリングのときに、しっかり話を聞いてくれたか?
不安や疑問を遠慮なく相談できる雰囲気があったか?
無理に高額な治療をすすめられる感じがなかったか?
こうした直感的な「安心感」も、実はとても重要です。
長いお付き合いになるからこそ、自分がリラックスして通える医院を選びましょう。
・後悔しないために、今できること
「早く治療したい」「歯がないと不便だから」と焦る気持ちもあるかもしれません。
でも、だからこそ、今少しだけ立ち止まって考えてみてください。
今選ぶ医院が、これから何十年とあなたの口の健康を支えてくれる場所になります。
だからこそ、未来の自分のために、慎重に選んでほしいのです。
私たちも、そんな想いで患者様一人ひとりに向き合っています。
次のセクションでは、「高齢でもインプラントはできる?70代・80代の選択肢」について、詳しくお話ししていきます。
9. 高齢でもインプラントはできる?70代・80代の選択肢
・年齢だけで諦める必要はありません
「もう歳だからインプラントは無理ですよね?」
そんなご質問を受けることがよくあります。
しかし、結論から言うと、年齢だけでインプラント治療を諦める必要はありません。
大切なのは年齢ではなく、全身の健康状態と口腔内の状況なのです。
実際に当院でも、70代・80代の患者様が無理なくインプラント治療を受け、快適に生活を送っているケースは多数あります。
・インプラントに年齢制限はあるのか?
インプラント治療に「〇歳まで」という明確な年齢制限はありません。
一般的に高齢になると骨の密度が低下しやすいため、骨の状態が重要な判断材料になりますが、骨造成などの前処置を行うことで治療が可能になる場合も多くあります。
また、高齢の方ほど「噛む力」や「栄養摂取」が健康寿命に直結するため、インプラントによって生活の質(QOL)が向上するメリットは非常に大きいのです。
・高齢でインプラントを受ける際のポイント
高齢の方がインプラントを検討する際には、次のようなポイントに注意する必要があります。
- ・持病(高血圧・糖尿病・骨粗しょう症など)の管理ができているか
- ・術後の回復力を考慮した無理のない治療計画になっているか
- ・ご本人とご家族が治療の目的をしっかり理解しているか
これらを踏まえたうえで、身体への負担を最小限に抑えた低侵襲な手術方法や、段階的に進める治療計画を立てることが大切です。
・当院で実施している高齢者向けインプラントプラン
当院では、高齢の患者様にも安心してインプラント治療を受けていただけるよう、次のような取り組みを行っています。
- ・静脈内鎮静法による「眠ったまま」のリラックス手術
- ・身体に優しい「短時間・低侵襲オペ」の実施
- ・必要に応じた骨造成・ソケットリフトなどの前処置
- ・術後も継続的にサポートするプロフェッショナルメンテナンス
また、術前・術後ともに医科主治医との連携を図り、持病管理をしっかりサポートしたうえで安全に治療を進めています。
・「自分らしく生きる」ためのインプラント治療
高齢だからといって、「入れ歯で我慢するしかない」と諦める必要はありません。
「もう一度しっかり噛みたい」「大好きな食事を楽しみたい」「人前で笑顔になりたい」――そんな思いを叶えるための選択肢が、インプラントなのです。
もちろん、無理にインプラントをすすめることはありません。
患者様一人ひとりのご希望や健康状態に合わせて、最適な治療法をご提案いたします。
次のセクションでは、いよいよ最終章。
「10. あなたに合った未来のためにできること」についてお話ししていきます。
10. あなたに合った未来のためにできること
・大切なのは「治す」だけでなく「どう生きたいか」
インプラント治療を考えるとき、ゴールは単に「歯を補うこと」ではありません。
その先にある、「どう生きたいか」こそが本当の目的です。
食事を楽しむ、思いっきり笑う、人前で堂々と話す――
そんな日常を取り戻すために、治療はあります。
「ただ噛めればいい」ではなく、「これからの人生をより豊かにするために」。
その視点で、あなたに最適な選択肢を一緒に探していきましょう。
・まずは「今の自分を知ること」から
インプラントが本当に自分に合っているか。
他にもっといい方法はないか。
それを知るためには、まず今の口腔内と全身の状態を正確に把握することが大切です。
当院では、歯科用CTや精密検査を活用し、骨の量・質、神経や血管の位置まで立体的に確認。
さらに、噛み合わせや歯周組織の状態、全身疾患の有無も含めて総合的に診断します。
この「可視化された診断」によって、患者様自身もご自身の状況をしっかり理解でき、納得のいく選択ができるようサポートしています。
・「あなたに合った治療計画」を一緒に考えます
治療法は一つではありません。
たとえば、骨が少ない場合は骨造成を併用する方法もありますし、リスクを考えてブリッジや入れ歯を提案することもあります。
大切なのは、「あなたにとって無理のない治療」であること。
それが、未来に続く健康と笑顔を守る最良の道だと、私たちは考えています。
治療期間・費用・ライフスタイルへの影響なども含めて、丁寧にご説明。
一緒に納得できるゴールを目指していきましょう。
・無料カウンセリングで、まずは話してみませんか?
「インプラントは気になるけど、まだ迷っている」
そんな方も大丈夫です。
当院では、無料カウンセリングを実施しています。
ご相談だけでも構いません。
治療を無理にすすめることはありませんので、どうぞ安心してお話しください。
疑問・不安・希望、なんでもお聞かせください。
あなたの想いにしっかり耳を傾け、専門家の視点から最適なアドバイスをさせていただきます。
・未来の笑顔のために、今できる一歩を
歯は、人生を楽しむための大切なパートナーです。
たった1本の歯を失っただけでも、食事や会話、笑顔に大きな影響を与えることがあります。
だからこそ、今の小さな決断が、未来のあなたを大きく変えるかもしれません。
私たちは、治療を「押し付ける」のではなく、あなたと一緒に未来を考えるパートナーでありたいと思っています。
どんな小さなことでもかまいません。
まずは、今の想いを聞かせてください。
あなたの未来の笑顔のために、私たちは全力でサポートいたします。
東京都品川区YDC精密歯周病インプラント治療専門ガイド
監修:医療法人スマイルパートナーズ 理事長/齋藤和重
『山手歯科クリニック大井町』
住所:東京都品川区東大井5丁目25−1 カーサ大井町 1F
『山手歯科クリニック戸越公園』
住所:東京都品川区戸越5丁目10−18
*監修者
*経歴
1990年 鶴見大学歯学部卒業。1991年 インプラント専門医に勤務。1999年 山手歯科クリニック開業。
2001年 INTERNATIONAL DENTAL ACADEMY ADVANCED PROSTHODONTICS卒業。
2010年 医療法人社団スマイルパートナーズ設立。
*所属
・ICOI国際インプラント学会 指導医
・ICOI国際インプラント学会 ローカルエリアディレクター
・ITI国際インプラント・歯科再生学会 公認 インプラントスペシャリスト
・日本口腔インプラント学会 会員
・日本顎顔面インプラント学会 会員
・国際審美学会 会員
・日本歯科審美学会 会員
・日本アンチエイジング歯科学会 会員
・INTERNATIONAL DENTAL ACADEMY ADVANCED PROSTHODONTICS(2001年)
・CID Club (Center of Implant Dentistry)所属
・国際歯周内科研究会 所属
・5-D JAPAN 所属
・デンタルコンセプト21 所属
・インディアナ大学歯学部 客員 講師
・南カルフォルニア大学(USC)客員研究員
・南カルフォルニア大学(USC)アンバサダー
・USC (南カルフォルニア大学)歯学部JP卒
・USC University of Southern California)センチュリー・クラブ
・プレミアム・メンバー
※詳しいプロフィールはこちらより